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次の日僕は朝一番に教室で登校してきたばかりのレオンを捕まえて昨日買ったばかりのプレゼントを渡した。
「これこの間の髪飾りのお礼。受け取って下さい」
僕が差し出した小箱をレオンはびっくりした顔をして受け取った。
「わざわざありがとう。開けてみていいか?」
「もちろんです」
レオンは包装を丁寧に取り箱を開けると中からリボンを取り出した。
「綺麗な色のリボンだな」
「ビアシーニ様に似合うと思って選びました。よかったら使って下さい」
レオンは最初驚いた顔をしていたけど困ったような顔になって僕のことを見た。
「これ本当に俺がもらってもいいのか?」
「ビアシーニ様の為に選んだから使って下さい。よかったら僕がリボンを使って髪を結びますよ」
そう言って僕はレオンからリボンを受け取りレオンの髪を結んだ。
「ビアシーニ様の髪フワフワで綺麗で触り心地も気持ちいいですね」
「そうか」
僕はレオンの髪をハーフアップにしてリボンで結ぶ。
僕は髪を結ぶのに必死でレオンの耳が真っ赤になっているのに気付かなかった。
「できました。初めてだったからちょっと曲がっちゃいましたけどリボンも思った通りよく似合っています」
「ありがとう。あと、あの、俺のことはレオンと呼んでくれ」
「いいんですか?じゃあ僕のこともユーマって呼んでください」
僕はレオンと友達になった。推し様と親しくなれたことが嬉しくて満面の笑みを浮かべた。そんな僕にレオンが見惚れていることに気付かなかった。教室中の視線が2人に集まっていることに僕は当然としてレオンも気付いていなかった。
「ちょっといいですか?」
そんな僕達に声をかけてきた人がいた。
「ミコトおはよう」
声をかけてきたのはミコトだった。
「ユーマおはよう。ビアシーニ様お話があるのですが今いいですか?」
ミコトは僕に挨拶をすると硬い表情でレオンに話しかけた。
「いいが教師が来たようだがどうする?」
レオンの言う通り教室に教師が入ってきた。
「なるべく早く話したいことなのでお昼にお弁当を食べながらでもいいですか?」
「大丈夫だ」
ミコトはレオンの返事を聞くと自分の席に戻って行った。僕も自分の席に戻る。
ミコトがレオンに話があるって何だろう。すごく気になり午前中の授業が頭に入って来なかった。そのせいか教師に質問されたが答えられなく教師に心配された。
「ユーマ様ミコトお昼ご飯食べに行きましょう」
お昼休みになってすぐアイルがやって来た。
最初の頃はこの教室にやってくるのも恐る恐るだったが今はもう慣れたのか最初の頃より怖がっていないがまだ苦手のようだ。
「アイルお待たせ」
僕はそう言ってお弁当を持ってアイルの所へ行く。
僕の後ろからミコトとレオンも着いてくる。
レオンの姿を見たアイルが僕の陰に隠れる。
「今日はレオンも一緒にお弁当を食べることになったんだ。言うのが遅くなってごめんね」
「初めての人は苦手だけどかまいませんよ。前は違うって言ってましたけどお友達になったんですか?」
「お礼のプレゼントを渡してその時にね。でも今日一緒にお弁当を食べることになったのはミコトがレオンに話したいことがあるからなんだ」
「話したいことって何ですか?」
「それは僕も知らないんだ」
ミコトとレオンの前を歩きながら僕はアイルと小声で話していた。
「ユーマあそこの隅で今日はお弁当を食べよう」
中庭に出ると空いていた一番隅のテーブルをミコトが指差す。
そこに4人で座り無言でそれぞれのお弁当を広げる。
ちらりと見たレオンのお弁当は僕の物以上に豪華だった。
「何をやっているんだ」
僕が自分のお弁当の中からアイルの好きな物を選んであげていたらレオンに声をかけられた。
「僕のお弁当多くて食べきれないからいつもアイルに好きな物あげてるんです」
「そうなのか、俺の中にも好きな物があれば食べればいい」
そう言ってレオンは自分のお弁当をアイルの前に押す。アイルはレオンの好意を無駄にするのも失礼になると思ったのかレオンのお弁当の中から一品を取り口にした。
「ありがとうございます。んっ、美味しい。これとても美味しいです」
「そうか、それならよかった」
アイルは食べた料理がとても美味しかったのかものすごく笑顔になっている。レオンはそんなアイルを見て微笑んでいた。
「ビアシーニ様あなたはこの学園の学園長の息子で将来はこの学園を任される立場にあるんですよね」
「そうだがそれがどうした?」
そんなレオンにミコトが硬い表情で話しかけた。
「学園の近くにある洗濯屋で洗濯前の下着が従業員によって盗まれそれを学園の生徒が買っているという噂があるのを知っていますか?学園の周りにある街も学園の管理下にあるんですよね」
「それは本当か」
ミコトの話を聞いたレオンはびっくりした顔をしている。
「本当です。今だけじゃなく昔からあったみたいですよ。現に僕もユーマも被害にあっています。ユーマなんて10枚も無くなっているんですよ。そしてそれを買った人がこの学園にいるのかと思うと嫌な気持ちになります。それにもしもっと直接的なことをされたらと考えると怖くもなります。どうするんですかユーマが襲われたら」
「そんなことは許せない!」
ミコトの話を聞いたレオンはテーブルを叩いて立ち上がった。
その音に僕とアイルはびっくりした。
「興奮して悪かった。将来この学園の学園長になる者として生徒を不安なままにはしておけない。分かった俺の方でも調べて対処するから少し時間をくれ」
僕達の方を見てレオンは謝りゆっくり座りミコトにそう約束した。
「お願いしますよ」
それからレオンはお弁当を食べ終わると先に席を立った。
僕達3人もお弁当を食べ終わると午後の授業の為に教室に帰って行った。
「これこの間の髪飾りのお礼。受け取って下さい」
僕が差し出した小箱をレオンはびっくりした顔をして受け取った。
「わざわざありがとう。開けてみていいか?」
「もちろんです」
レオンは包装を丁寧に取り箱を開けると中からリボンを取り出した。
「綺麗な色のリボンだな」
「ビアシーニ様に似合うと思って選びました。よかったら使って下さい」
レオンは最初驚いた顔をしていたけど困ったような顔になって僕のことを見た。
「これ本当に俺がもらってもいいのか?」
「ビアシーニ様の為に選んだから使って下さい。よかったら僕がリボンを使って髪を結びますよ」
そう言って僕はレオンからリボンを受け取りレオンの髪を結んだ。
「ビアシーニ様の髪フワフワで綺麗で触り心地も気持ちいいですね」
「そうか」
僕はレオンの髪をハーフアップにしてリボンで結ぶ。
僕は髪を結ぶのに必死でレオンの耳が真っ赤になっているのに気付かなかった。
「できました。初めてだったからちょっと曲がっちゃいましたけどリボンも思った通りよく似合っています」
「ありがとう。あと、あの、俺のことはレオンと呼んでくれ」
「いいんですか?じゃあ僕のこともユーマって呼んでください」
僕はレオンと友達になった。推し様と親しくなれたことが嬉しくて満面の笑みを浮かべた。そんな僕にレオンが見惚れていることに気付かなかった。教室中の視線が2人に集まっていることに僕は当然としてレオンも気付いていなかった。
「ちょっといいですか?」
そんな僕達に声をかけてきた人がいた。
「ミコトおはよう」
声をかけてきたのはミコトだった。
「ユーマおはよう。ビアシーニ様お話があるのですが今いいですか?」
ミコトは僕に挨拶をすると硬い表情でレオンに話しかけた。
「いいが教師が来たようだがどうする?」
レオンの言う通り教室に教師が入ってきた。
「なるべく早く話したいことなのでお昼にお弁当を食べながらでもいいですか?」
「大丈夫だ」
ミコトはレオンの返事を聞くと自分の席に戻って行った。僕も自分の席に戻る。
ミコトがレオンに話があるって何だろう。すごく気になり午前中の授業が頭に入って来なかった。そのせいか教師に質問されたが答えられなく教師に心配された。
「ユーマ様ミコトお昼ご飯食べに行きましょう」
お昼休みになってすぐアイルがやって来た。
最初の頃はこの教室にやってくるのも恐る恐るだったが今はもう慣れたのか最初の頃より怖がっていないがまだ苦手のようだ。
「アイルお待たせ」
僕はそう言ってお弁当を持ってアイルの所へ行く。
僕の後ろからミコトとレオンも着いてくる。
レオンの姿を見たアイルが僕の陰に隠れる。
「今日はレオンも一緒にお弁当を食べることになったんだ。言うのが遅くなってごめんね」
「初めての人は苦手だけどかまいませんよ。前は違うって言ってましたけどお友達になったんですか?」
「お礼のプレゼントを渡してその時にね。でも今日一緒にお弁当を食べることになったのはミコトがレオンに話したいことがあるからなんだ」
「話したいことって何ですか?」
「それは僕も知らないんだ」
ミコトとレオンの前を歩きながら僕はアイルと小声で話していた。
「ユーマあそこの隅で今日はお弁当を食べよう」
中庭に出ると空いていた一番隅のテーブルをミコトが指差す。
そこに4人で座り無言でそれぞれのお弁当を広げる。
ちらりと見たレオンのお弁当は僕の物以上に豪華だった。
「何をやっているんだ」
僕が自分のお弁当の中からアイルの好きな物を選んであげていたらレオンに声をかけられた。
「僕のお弁当多くて食べきれないからいつもアイルに好きな物あげてるんです」
「そうなのか、俺の中にも好きな物があれば食べればいい」
そう言ってレオンは自分のお弁当をアイルの前に押す。アイルはレオンの好意を無駄にするのも失礼になると思ったのかレオンのお弁当の中から一品を取り口にした。
「ありがとうございます。んっ、美味しい。これとても美味しいです」
「そうか、それならよかった」
アイルは食べた料理がとても美味しかったのかものすごく笑顔になっている。レオンはそんなアイルを見て微笑んでいた。
「ビアシーニ様あなたはこの学園の学園長の息子で将来はこの学園を任される立場にあるんですよね」
「そうだがそれがどうした?」
そんなレオンにミコトが硬い表情で話しかけた。
「学園の近くにある洗濯屋で洗濯前の下着が従業員によって盗まれそれを学園の生徒が買っているという噂があるのを知っていますか?学園の周りにある街も学園の管理下にあるんですよね」
「それは本当か」
ミコトの話を聞いたレオンはびっくりした顔をしている。
「本当です。今だけじゃなく昔からあったみたいですよ。現に僕もユーマも被害にあっています。ユーマなんて10枚も無くなっているんですよ。そしてそれを買った人がこの学園にいるのかと思うと嫌な気持ちになります。それにもしもっと直接的なことをされたらと考えると怖くもなります。どうするんですかユーマが襲われたら」
「そんなことは許せない!」
ミコトの話を聞いたレオンはテーブルを叩いて立ち上がった。
その音に僕とアイルはびっくりした。
「興奮して悪かった。将来この学園の学園長になる者として生徒を不安なままにはしておけない。分かった俺の方でも調べて対処するから少し時間をくれ」
僕達の方を見てレオンは謝りゆっくり座りミコトにそう約束した。
「お願いしますよ」
それからレオンはお弁当を食べ終わると先に席を立った。
僕達3人もお弁当を食べ終わると午後の授業の為に教室に帰って行った。
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