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第2章

第7話、◆ 宿でヌリヌリ、アズバージョン②◆

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 そこで突然、アズが俺の方へよろけてきた。
 そのため俺は、咄嗟に全裸のアズの肩を正面から掴み支える。
 しかしこれってつまり——

「あぁ、ごめんなさい。少し立ち眩みしたみたい」

 やはり、アズは無理をしていたのか!
 これは恥ずかしがっている場合ではない、早く回復をしないと!
 手に白濁液を乗せると、問答無用でアズの首筋から肩にかけて塗り込んでいく。
 そして吸収されなくなりヌルヌルになると、徐々に下へと移動させていき、第一の難関、控えめな胸へと到達をした。

 とそこで、俺の手とアズの手がぶつかり合う。
 するとアズが鼻先でせせら笑った。

「ほら見なさい! 手が邪魔でうまく塗れてないわよ! 」

 そう、アズが自身の意見を肯定させるため、胸を意地でも触らせないように手を肌に密着させ完全にガードをしていたのだ。
 勝ち誇った表情を見せるアズは、そこでまた手を腰に当て仁王立ちになった。
 そのためまたまた晒け出される小さな双丘。

「ちょっ、アズ」

 もうなんなんだろう。
 こうまで見せつけられると、一人恥ずかしがっている俺のほうが間違いなんじゃないかと錯覚してしまう。

 本人がいいと言っているし、さっさと終わらせるためにもやるしかないんだけど。
 しかし女の子の身体を目の前に、真正面から塗り込むのは、やはりいやらしいと思う。

 ……えぇい、仕方がない!
 アズの小麦色に染まる小さな丘へと、俺は手を伸ばしていく。
 アズには刺激が強すぎるだろうから、時間はかかるだろうけど、そっと優しく塗り込んでいくか。
 アズが興味津々といった風にこちらを見つめる中、俺は触れるか触れないかの瀬戸際でアズの可愛らしい乳房に指先の腹を当てて軽く擦るようにして塗り込んでいく。
 ここは紳士に、優しく優しく。
 そして乳房が終わり小さな乳輪と蕾のように可愛らしい小さな乳首を塗り込んでいると——

「んっ」

 アズが声を漏らした。
 そしてアズ本人は、なぜ声が出てしまったのか分からないようで、唇を波打たせ戸惑った表情で小首を傾げた。

「やめようか? 」

 手は休めずに一応聞いてみると、最初アズは明らかに平静を取り繕った感じであったのだけど、
「つべこべ言わずにさっさとやりなさいよね」
 と口を開き無理やり自信満々な表情へと変えた。

 そうだ、これは避けては通れない道であった。仮にアズが嫌だと言っても、彼女のために無理にでもしないといけないほどの!
 ここからはさらなる効率化を常に考え、さらに集中して行動を起こすのだ!
 そして俺よ、非情になるのだ!

 少し強めに手を動かしながら白濁液が無くなる前に白濁球を操作し、俺の手とアズの胸の間に落とす事により常に白濁液を補給。そうすることにより、ノンストップで塗り込み作業を行っていく。
 するとアズの呼吸が激しくなってきた。

「はぁはぁっ、あんた、さっきから回復魔法の他にどんな魔法を使ってるのよ! 」

「他に魔法は使っていない。俺はただ、アズの肌に触れているだけだ」

「そっ、そうなの? ……たしかに他には魔力を感じないけど。でも、それならこれは一体っ? 」

「どうかしたの? 」

「なぜかはわからないけど、触られていないお股の辺りがムズムズするの」

「えっ? 」

「なんなのかしら? まぁいいわ、とにかくあんたは黙って続けなさいよね」

「……わかった」

 生まれてくる雑念たちを片っ端から千切り捨てていく。
 そして手を滑らせる中、アズが苦しそうに艶かしい息を漏らした。
 すぐ終わらせてやるから、もう少しの辛抱だよ!
 俺は一気に作業を進めるために、少し強引にアズの胸に白濁液を塗り込む!

 俯き加減で耳まで紅潮させているアズは、激しく断続的に短い吐息を漏らす。

「おへその下が、……疼くよ」

 消え入りそうな声。
 だが俺は、なにも聞こえない!

 そこでやっと小麦色の胸が真っ白に戻り、胸から垂れた白濁液の雫が、お腹を伝いアズの内腿に垂れていく。
 あとはその、下半身か。

 いや、ここで引いたらダメな気がする。
 このまま一気にやらないといけない気がする!
 俺が恥ずかしがってどうする!?
 そうだ、俺はやるぞ!

 塗る箇所をおへそ、腰、下っ腹へと移動させ、そこからは腕を回し背中へと変えた。腕を回している関係上、抱きつくような形で密着してしまっているけど、背後を取られたら危険らしいし、これは仕方がない事ではあるんだけど——
 自身の腕の中で呼吸を荒げる全裸の女の子。
 勃起するなと言うのが無理な話である。
 そして小ぶりだけど張りがあるお尻へ塗り込みをしていると——

「きょ、今日はもうこれぐらいで良いわ」

 俺の胸に曲げた両腕を当て見上げるアズが、なんと弱気な発言を口にしていた。
 大胆不敵に見えても、実はアズも他の人と同じように不安だったのだ。

 でも止める訳にはいかない!
 ここは、——俺が導く!

 一度手を止めた俺はアズの両肩に手を置き、耳まで真っ赤に染めはぁはぁ呼吸を荒げ目に涙を浮かべるアズを、真正面から見据える。

「アズ、俺に任せてくれ! 」

「——ええっ? 」

「悪いようにはしない! 」

「……わっ、わかったわ」

 そうしてお尻のぬりぬりを何事もなく無事に終わらせた俺は、一度アズから離れる。そして意識を最後の砦、目の前にあるアズの股ぐらへと向けた。
 アズの股間はツルツルで、まだ毛が生えていないようだ。
 すぐに終わらせてあげるからね!
 そして手を伸ばそうとした時に気がつく。
 アズの内腿が、しっとり濡れている事に。

 とっ、取り敢えずまずは小麦色に染まっている太腿から始めよう。
 しかしアズの脚は固く閉ざされていた。
 これではヌリヌリが出来ない。

「……アズ、少し太腿の力を抜いて貰っても良いかな? 」

「え? わっ、わかったわ」

 そして素直に脱力したアズの柔らかな太腿に触れ治療を行うと、肌をつたい、真上にある秘部へと触れる。

 粘着のある水気の音がする中、吐息と一緒にアズが可愛らしい小さな声で、困惑の言葉を並べていく。

「なにか、はぁはぁ、なにかはわからないけど、内から溢れ……はぁはぁはぁあぅあぅうっ」

 途中、力が抜けたのかアズが俺の肩に手を置いてきて膝を曲げたため前傾姿勢になったが、俺は強い信念で手を一切休める事なく、無心でアズの股間に塗り込んでいく。
 それからどのくらいの時間が経過したのだろうか?
 ふと気がつくと、仰向けに倒れるアズに対し四つん這いで塗り塗りしている自分がいた。アズの肌は全て真っ白に変わっている。

 終わったのか。
 神経を研ぎ澄ましていたため、気の緩んだ今になり、疲れがドッと出てきた。
 ……部屋に戻ろう。

 そうして俺は、床に倒れ荒い息をあげているアズを毛布で包むと、縛られた状態で立たされ耳を真っ赤に染めてはぁはぁ言っているクロさんを残して、次に治療を待っている真琴がいる自室へと向かうのであった。
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