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第六章 未知の洞窟と新たなる冒険編
124.実力片鱗
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ようやく横穴が終わり分岐路へ出た一行だったが、次はどちらへ進むべきかで悩むこととなった。矢が落ちていったようにすぐ下には通路が有り、パッと見は広くなっているように見える。もう一方は少し上に見える新たな横穴であるがそっちは今通ってきた道と同じように天井が低そうである。
「私としては下に行きたいけどね。
また狭い横穴なんて勘弁だもの。
でもこの壁に手の溶ける水が流れてるのが気になるのよねえ」
「そうよね、下に降りてあの水が貯まってたら大変なことになるわ。
慌てて登る羽目になっても無傷じゃいられなそうだし、どうしたらいいと思う?」
「そうだな、俺としては広そうな方へ行きたいという意見に賛成だ。
だが危険性を考えると上の横穴へ行くべきだとも思う」
「それってつまり判断できない、決められないってことじゃないの。
ベテランパーティーのリーダーの出す結論がそれなの?」
ヴィッキーがすかさず突っ込みを入れるとトラックは頭を掻きながら弁解している。まあ確かに判断が難しい選択ではあるだろう。それともう一つ、ミーヤには気になることがあった。
「ちょっと通してくれるかしら。
気になることがあるから調べたいのよ」
そう言って先頭まで移動してから炎の精霊晶を出して下の穴へと放り込んだ。すると地面につくかどうかの辺りで火はすぐに消えてしまった。やはりそうかと頷いているとヴィッキーも同じように頷いた。
「なんだよ、お前さん方だけわかったような顔してよ。
いったい今のはどういう儀式なんだ?」
「今火が消えてしまったでしょ。
つまりあそこへ降りると息が出来なくなってしまうと言うことよ。
息ができないところでは火は燃え続けられないの」
「そうか、入り口からすぐの広場と同じってことね。
さすがミーヤ、あったまいいねえ」
「レナージュもわかってくれたのね。
トラックたちも理解してくれたかしら?」
「理屈はわからんが降りると息ができないのは間違いないんだな?
それなら進む道は上しかないってことになるぜ。
ダルボ、足場を頼む」
「ほいさ、ちと待ってろ。
手袋を交換しないともったいないからな」
そう言って手袋を交換したダルボはポケットから金属片のようなものを取り出した。ドワーフの大きな手に数本乗るくらいのものだが、これが足場になるのだろうか。
岩場へその金属片を討ちこんでいくのを見る限り、登山風景で見たことのあるようなもの、名前は確か…… そうだ、ハーケンってやつか。
ずんぐりむっくりした横に広い体つきはとても身軽に見えないが、手際よくハーケンを打ちこんで竪穴を登っていくところを見ると、器用さで十分カバーできているのだと感じる。最後にハーケンの先へロープをひっかけると簡易的な梯子が出来上がった。
「すごいわ、随分器用な事するのねえ。
縄梯子やこの楔(くさび)もちゃんと準備しておいた方がいいわね。
さすがベテラン、とても参考になるわ」
「姫様とは見るところが違うねえ。
身軽で器用なやつにやり方を覚えて貰っておけば役に立つぜ」
「なによ、やってくれたのはドワーフのおじさんじゃないの。
今のところリーダーのあなたはそれらしいとこまったく無しね」
「ちぇ、ひどい言われようだな……
適材適所って言葉知らねえのかよ」
「それくらい知ってるわよ。
たとえば狩りなら役に立つとでも言いたそうじゃ……
やっぱりなんでもないわ」
なぜかトラックにはすぐ食ってかかるヴィッキーだったが、昨日自分も寝坊して狩りへ行き損ねたことを思い出して口を閉じたようだ。まさに口は災いの門、藪蛇ってやつだ。もちろんレナージュも明後日のほうを向いて話題が変わるのを待っている。
「せっかく梯子を作ってくれたんだもの。
ここは狭くて居心地悪いし、早くいきましょうよ」
「んだな、上は今までよりも少し広いからはよ来い。
うっすらだが風が流れて来ているぞ。
進めばもしかしたら広い場所があるかもしれんな」
「それは助かるわね、早くいきましょ。
もう腰が強張って仕方ないわ」
ダルボが作ってくれた梯子のおかげで酸性の水に触らず登ることが出来た。このハーケンはどこかに売っているのだろうか。細工用品ならナウィンが作れるかもしれない。忘れないように書き留めておきたくてスマメを取り出した。ふと、そう言えばトラックたちとは連絡先交換をしていなかったと気付いた。これも落ち着いたら忘れないように交換しておかなければ。もしはぐれた時のためにも必要だ。
全員登り終わったので先を目指しまた歩き出した。するとほんの少し進んだところで道がグッと広くなっている。どうやら天井はそのままで少しずつ下りながら広くなっているようだ。さらに進んだ先はちょっとした広間になっていた。念のため警戒して火をつけてみるが酸素はちゃんとあるようで一安心だ。周囲の壁をよく観察すると生き物がいるような気配もある。
「ちょろちょろと小さい生き物が動いてるな。
ここまできてようやくイモリや蛇がいる程度とはな。
深さはわからんがそれなりに潜ったと思うんだが拍子抜けだぜ」
「そうねえ、ナードで言えば二階層くらいまでは下った感覚ね。
それなのに魔獣のまの字もないわ。
ホントガッカリね」
「いや、そうでもねえみてえだぞ?
岩肌が動いてやがる、岩石蛇だ!」
「まさかこんな大物がいやがったとは驚いたな。
ルカとお嬢ちゃんたちは下がってな。
こいつは俺とダルボでやるぜ」
そういうとトラックは一気に距離を詰めて岩石蛇へと近づいた。続いてダルボも大斧を構えて臨戦態勢だ。しかし頭を高く掲げたあんな大きな蛇に攻撃が当たるのであろうか。見上げた先にある蛇の頭までは五メーター以上はありそうだ。
そのときダルボが蛇に背中を向けるように振り向いて大斧を地面と水平に構えた。いったい何をする気だろうかと見ていると、その斧の上にトラックが飛び乗り膝を深く折り曲げる。その直後、ダルボが斧を力いっぱい持ち上げ、同時にトラックが膝を伸ばし飛び上がった。
トラックが宙返りをしながら空中を舞い、天井を蹴ってから大蛇へ拳を討ちこむと、大蛇はたまらず地面へ頭を垂れた。そこへ走り寄ったダルボの大斧一閃! 岩石蛇が消えた後にはそこそこ大きな魔鉱がゴロリと転がり残された。
「はあ、あっけなかったわね。
その偉そうな態度は伊達じゃないって感じ。
やるじゃないの、見直したわ」
ヴィッキーは素直に褒めるのが嫌なのか、なぜか負け惜しみのようなセリフでトラックたちを称賛した。ミーヤは初めて見た華麗な連係プレイに圧倒され言葉も出ない。
「お褒めに与り光栄だよ、姫様。
力任せなら任せとけってんだ」
「ワシは細かい作業も得意だがな。
それにしてもこんな大物が狭い地下にいるとはなあ。
普通はもっと開けた場所にある岩場で発生するんだが」
「珍しい魔獣ってわけでもないの?
ローメンデル山でも見なかったわよ。
岩場だと石巨人はいたけどね」
「あそこの石巨人は三合目くらいのだろ?
岩石蛇は六合目と七合目の間にある岩場に出るぜ。
あとはブクロン大迷宮でも見たことがある」
「じゃあもしかしてすごく強い魔獣なのかしら。
私たちは六合目の看板までしか行ったことないのよね」
「すごくってことはねえが弱くはねえな。
並みの斬撃は通らねえし弓もほとんど効かねえ。
炎系の呪文も効かねえから打撃と雷撃で倒すのが定番だな」
こうやって戦闘に関して談義したことは無かったのでとても新鮮だ。ハーケンのこともそうだけど、今回はとても勉強になると感じながら、すっかり冒険者として振舞っている自分に驚くミーヤだった。
「私としては下に行きたいけどね。
また狭い横穴なんて勘弁だもの。
でもこの壁に手の溶ける水が流れてるのが気になるのよねえ」
「そうよね、下に降りてあの水が貯まってたら大変なことになるわ。
慌てて登る羽目になっても無傷じゃいられなそうだし、どうしたらいいと思う?」
「そうだな、俺としては広そうな方へ行きたいという意見に賛成だ。
だが危険性を考えると上の横穴へ行くべきだとも思う」
「それってつまり判断できない、決められないってことじゃないの。
ベテランパーティーのリーダーの出す結論がそれなの?」
ヴィッキーがすかさず突っ込みを入れるとトラックは頭を掻きながら弁解している。まあ確かに判断が難しい選択ではあるだろう。それともう一つ、ミーヤには気になることがあった。
「ちょっと通してくれるかしら。
気になることがあるから調べたいのよ」
そう言って先頭まで移動してから炎の精霊晶を出して下の穴へと放り込んだ。すると地面につくかどうかの辺りで火はすぐに消えてしまった。やはりそうかと頷いているとヴィッキーも同じように頷いた。
「なんだよ、お前さん方だけわかったような顔してよ。
いったい今のはどういう儀式なんだ?」
「今火が消えてしまったでしょ。
つまりあそこへ降りると息が出来なくなってしまうと言うことよ。
息ができないところでは火は燃え続けられないの」
「そうか、入り口からすぐの広場と同じってことね。
さすがミーヤ、あったまいいねえ」
「レナージュもわかってくれたのね。
トラックたちも理解してくれたかしら?」
「理屈はわからんが降りると息ができないのは間違いないんだな?
それなら進む道は上しかないってことになるぜ。
ダルボ、足場を頼む」
「ほいさ、ちと待ってろ。
手袋を交換しないともったいないからな」
そう言って手袋を交換したダルボはポケットから金属片のようなものを取り出した。ドワーフの大きな手に数本乗るくらいのものだが、これが足場になるのだろうか。
岩場へその金属片を討ちこんでいくのを見る限り、登山風景で見たことのあるようなもの、名前は確か…… そうだ、ハーケンってやつか。
ずんぐりむっくりした横に広い体つきはとても身軽に見えないが、手際よくハーケンを打ちこんで竪穴を登っていくところを見ると、器用さで十分カバーできているのだと感じる。最後にハーケンの先へロープをひっかけると簡易的な梯子が出来上がった。
「すごいわ、随分器用な事するのねえ。
縄梯子やこの楔(くさび)もちゃんと準備しておいた方がいいわね。
さすがベテラン、とても参考になるわ」
「姫様とは見るところが違うねえ。
身軽で器用なやつにやり方を覚えて貰っておけば役に立つぜ」
「なによ、やってくれたのはドワーフのおじさんじゃないの。
今のところリーダーのあなたはそれらしいとこまったく無しね」
「ちぇ、ひどい言われようだな……
適材適所って言葉知らねえのかよ」
「それくらい知ってるわよ。
たとえば狩りなら役に立つとでも言いたそうじゃ……
やっぱりなんでもないわ」
なぜかトラックにはすぐ食ってかかるヴィッキーだったが、昨日自分も寝坊して狩りへ行き損ねたことを思い出して口を閉じたようだ。まさに口は災いの門、藪蛇ってやつだ。もちろんレナージュも明後日のほうを向いて話題が変わるのを待っている。
「せっかく梯子を作ってくれたんだもの。
ここは狭くて居心地悪いし、早くいきましょうよ」
「んだな、上は今までよりも少し広いからはよ来い。
うっすらだが風が流れて来ているぞ。
進めばもしかしたら広い場所があるかもしれんな」
「それは助かるわね、早くいきましょ。
もう腰が強張って仕方ないわ」
ダルボが作ってくれた梯子のおかげで酸性の水に触らず登ることが出来た。このハーケンはどこかに売っているのだろうか。細工用品ならナウィンが作れるかもしれない。忘れないように書き留めておきたくてスマメを取り出した。ふと、そう言えばトラックたちとは連絡先交換をしていなかったと気付いた。これも落ち着いたら忘れないように交換しておかなければ。もしはぐれた時のためにも必要だ。
全員登り終わったので先を目指しまた歩き出した。するとほんの少し進んだところで道がグッと広くなっている。どうやら天井はそのままで少しずつ下りながら広くなっているようだ。さらに進んだ先はちょっとした広間になっていた。念のため警戒して火をつけてみるが酸素はちゃんとあるようで一安心だ。周囲の壁をよく観察すると生き物がいるような気配もある。
「ちょろちょろと小さい生き物が動いてるな。
ここまできてようやくイモリや蛇がいる程度とはな。
深さはわからんがそれなりに潜ったと思うんだが拍子抜けだぜ」
「そうねえ、ナードで言えば二階層くらいまでは下った感覚ね。
それなのに魔獣のまの字もないわ。
ホントガッカリね」
「いや、そうでもねえみてえだぞ?
岩肌が動いてやがる、岩石蛇だ!」
「まさかこんな大物がいやがったとは驚いたな。
ルカとお嬢ちゃんたちは下がってな。
こいつは俺とダルボでやるぜ」
そういうとトラックは一気に距離を詰めて岩石蛇へと近づいた。続いてダルボも大斧を構えて臨戦態勢だ。しかし頭を高く掲げたあんな大きな蛇に攻撃が当たるのであろうか。見上げた先にある蛇の頭までは五メーター以上はありそうだ。
そのときダルボが蛇に背中を向けるように振り向いて大斧を地面と水平に構えた。いったい何をする気だろうかと見ていると、その斧の上にトラックが飛び乗り膝を深く折り曲げる。その直後、ダルボが斧を力いっぱい持ち上げ、同時にトラックが膝を伸ばし飛び上がった。
トラックが宙返りをしながら空中を舞い、天井を蹴ってから大蛇へ拳を討ちこむと、大蛇はたまらず地面へ頭を垂れた。そこへ走り寄ったダルボの大斧一閃! 岩石蛇が消えた後にはそこそこ大きな魔鉱がゴロリと転がり残された。
「はあ、あっけなかったわね。
その偉そうな態度は伊達じゃないって感じ。
やるじゃないの、見直したわ」
ヴィッキーは素直に褒めるのが嫌なのか、なぜか負け惜しみのようなセリフでトラックたちを称賛した。ミーヤは初めて見た華麗な連係プレイに圧倒され言葉も出ない。
「お褒めに与り光栄だよ、姫様。
力任せなら任せとけってんだ」
「ワシは細かい作業も得意だがな。
それにしてもこんな大物が狭い地下にいるとはなあ。
普通はもっと開けた場所にある岩場で発生するんだが」
「珍しい魔獣ってわけでもないの?
ローメンデル山でも見なかったわよ。
岩場だと石巨人はいたけどね」
「あそこの石巨人は三合目くらいのだろ?
岩石蛇は六合目と七合目の間にある岩場に出るぜ。
あとはブクロン大迷宮でも見たことがある」
「じゃあもしかしてすごく強い魔獣なのかしら。
私たちは六合目の看板までしか行ったことないのよね」
「すごくってことはねえが弱くはねえな。
並みの斬撃は通らねえし弓もほとんど効かねえ。
炎系の呪文も効かねえから打撃と雷撃で倒すのが定番だな」
こうやって戦闘に関して談義したことは無かったのでとても新鮮だ。ハーケンのこともそうだけど、今回はとても勉強になると感じながら、すっかり冒険者として振舞っている自分に驚くミーヤだった。
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