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第四章 目指せ!フランチャイズで左団扇編
76.身近な事実
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「おばちゃん! 麦芽と水飴作れる!?
発酵器ってここにある!?」
ミーヤは酒場へ飛び込むなり開口一番大声で叫んだ。
「おや神人様、随分ご無沙汰じゃないか。
店は盛り返したけど、あれっきり来てくれないからどうしてるのかと思ってたんだよ。
相棒は毎日飲んだくれてるけど、詳しいことあまり話してくれないからねえ」
「ああ、ごめんなさい、心配かけちゃったわね。
お店がうまくいってるなら良かったわ。
今は別のところを手伝ってるんだけど、水飴が使いたいのよね」
「水飴なんてマーケットで売ってるお菓子じゃないか。
それをどうするんだい?
発酵器はうちにもあるから水飴は作れるさ。
アンタが必要ならいくらでも作ってやるよ?」
やはりここに発酵器はあるんだ! エールを出しているからもしかしてと思ったのだが正解だった。
「それとね、発酵器と水飴の関係がわからないんだけど、おばちゃん何か知ってる?」
「神人様でも知らないことがあるのかい?
発酵器はエールを作るために置いてあるんだよ。
エールも水飴も材料は麦だろ?」
「だからって水飴を発酵器で作るのは不思議じゃない?
まあでも作れるならいいわ、発酵器は細工屋さんで売ってるかしら」
「作りたいものが作れるなら、原理や道具なんてどうでもいいさね。
まあでも発酵器は王都から取り寄せだろうねえ。
ジスコの細工屋は小さいものしか作れないだろ」
ジスコ一番の細工屋だけど一軒しかないし、それも仕方のないことだろう。やはりここでも王都の名が出てきてしまったのは、予想していたにせよガッカリだ。早くフルルとハルを独り立ちさせて時間を作り、その間にスキルも頑張ってあげることにしよう。
その前にまずは水飴だ。おばちゃんに頼んで作ってもらわなければ。あと出来れば醤油も欲しいけど、あるならどこかで使っているだろうし、おそらくジスコにはないのだろう。
「とりあえず水飴を小さい樽ひとつ分作ってもらおうかしら。
麦を買ってきた方がいい?」
「麦はいっぱいあるから平気さ。
世話になってるからこれくらいはくれてやるよ。
あとうちの従業員へ、夜には帰ってくるように伝えておくれ」
「従業員ってまさか…… レナージュのこと!?」
「アンタが来ないから代わりに働いてもらってんのさ。
まあまあ役に立ってるよ」
この世界の人たちは気の優しい善人ばかりなのだが、人使いは非常に荒い…… 体を壊さないようにね、レナージュ、と祈るくらいしかできないけど、これも将来のためだから我慢してね、と心の中で謝っておいた。
しばらく待っていると樽一杯の水飴が出来てきた。作ってくれたことに感謝とお礼を述べたが、それよりも忘れないうちにおばちゃんへも教えておかないと!
「照り焼きにはね、砂糖よりも水飴がいいのよ。
そのほうが照りがよく出るし、パリッとした仕上がりになるから試してみて!」
「アンタ! どこかでうちの照り焼きを出す気なのかい!?
商売あがったりになっちまうからやめておくれー」
「昼間だけだから大丈夫よ。
それにシチューって言うこの酒場だけのメニューがあるじゃない。
水飴ありがとうねー」
振り返って酒場を出て聞こうとしたところでチカマにぶつかった。チカマはその勢いで転がってしまい、ミーヤは慌てて駆け寄って抱き起した。
「ちょっとチカマ大丈夫!?
いつからそこにいたの?」
「ミーヤさま、いたい。
急にでてったからボク追いかけてきた」
「あらあら、あまえんぼうさんね。
戻ったらおやつあげるわね」
いつも通りのかわいらしい笑顔で返事をするチカマは、ミーヤの実年齢を抜きにしてもとうてい年上には見えない。それくらい小さくて愛らしい姿をしているのだ。チカマと手を繋ぎながら念のため細工屋へ寄ってみたが、おばちゃんの言う通り発酵器は置いてなかったし作ることもできないと言われてしまった。
しかし収穫もあった。なんと砥石が売ってたのだ! そして刃物を研ぐのは鍛冶採掘スキルだけではなく、料理酒造スキルでも出来るとのことだった。よく考えてみれば包丁は普通に売ってるし、ミーヤにも使えるのだから研ぐこともできておかしくはない。
これで手に入れたい器具は分離器と発酵器の二つに増えてしまった。ジスコにいる間はおばちゃんへ頼めばいいが、カナイ村へ持って帰って村の産業として成り立たせるには絶対に必要だ。そのためにも今は着実に知識を増やし、腕を磨いて行くしかない。頑張ろうね、チカマ! と言うと、隣で不思議そうな顔をしていた。
フルルの店へ戻ると、酸っぱい果実で作った大樽一杯のフレッシュジュースが出来上がっていた。フルルが作ったのかと思ったが、これは固定レシピなのでハルでも作れたらしい。あとは甘さを加えるだけなので簡単だろう。
従来のフレッシュジュースは甘い果物を材料にする物ばかりだった。それは砂糖が高いこの世界ではごく自然なことで、甘みが欲しいから果物を食べたり絞ってジュースにしているのだ。それなのに酸っぱい果実をわざわざ使うなんて信じられないことと言うわけである。
そこをあえてやるからこそ商機があると言うものだ。いわゆるスキマ産業と言うやつだろう。みんなで味見をしながら砂糖の量を調整していくと、意外にも好みは個人差があった。
イライザは甘すぎない方がいいと言うし、レナージュとチカマは甘い方が好みらしい。フルルやミーヤは酸っぱさが残る程度がいいのだが、ハルはほぼそのままで酸味が少しだけ抑えられたくらいが好みのようだ。
結局、普通、甘目、酸っぱめの三通りと言うことにして、お客さんの目の前でコップに砂糖を入れ、ジュースを注ぐ方式にすることで決着がついた。
問題は串焼きだ。水飴は手に入ったが醤油がないので、必然的に塩で味付けをすることになる。肉は羊を使うことが初めから決まっていたので後は味付けだけだ。湯を沸かし塩と水飴を加えて溶かして作ったたれはやはり物足りない。
しかしみんなにはウケがよく、これでも問題ないようだ。さっそく肉を浸してから焼いてみることにする。串を通した肉を調味だれにつけて遠火弱火でじっくりと焼く。表面が乾いてきたらまたたれにつけてまた焼く。これを四回繰り返したころに串をひねってみると、ぐるっと回る手ごたえがあった。
「これで中まで火が通ったわね。
最後にもう一度たれにくぐらせてから、中火でしっかりと表面を焼けば完成よ。
お店を開ける前になるべく沢山下焼きをしておいて、開店直前に一度焼きあげればいいわね」
「むむ、む、難しそうです……」
「普通の串焼きにたれをつけただけだから平気よ。
難しいのはたれを作るところだと思うわ。
そこを乗り切れば出来たも同然よ!」
「はい…… 頑張ります……」
こうして見本の羊肉の照り焼き串が出来上がった。もちろんイライザとレナージュは酒を出せと騒いだが、フルルはまたもや耳を貸さず、みんなで健全に味を楽しんだのだった。
発酵器ってここにある!?」
ミーヤは酒場へ飛び込むなり開口一番大声で叫んだ。
「おや神人様、随分ご無沙汰じゃないか。
店は盛り返したけど、あれっきり来てくれないからどうしてるのかと思ってたんだよ。
相棒は毎日飲んだくれてるけど、詳しいことあまり話してくれないからねえ」
「ああ、ごめんなさい、心配かけちゃったわね。
お店がうまくいってるなら良かったわ。
今は別のところを手伝ってるんだけど、水飴が使いたいのよね」
「水飴なんてマーケットで売ってるお菓子じゃないか。
それをどうするんだい?
発酵器はうちにもあるから水飴は作れるさ。
アンタが必要ならいくらでも作ってやるよ?」
やはりここに発酵器はあるんだ! エールを出しているからもしかしてと思ったのだが正解だった。
「それとね、発酵器と水飴の関係がわからないんだけど、おばちゃん何か知ってる?」
「神人様でも知らないことがあるのかい?
発酵器はエールを作るために置いてあるんだよ。
エールも水飴も材料は麦だろ?」
「だからって水飴を発酵器で作るのは不思議じゃない?
まあでも作れるならいいわ、発酵器は細工屋さんで売ってるかしら」
「作りたいものが作れるなら、原理や道具なんてどうでもいいさね。
まあでも発酵器は王都から取り寄せだろうねえ。
ジスコの細工屋は小さいものしか作れないだろ」
ジスコ一番の細工屋だけど一軒しかないし、それも仕方のないことだろう。やはりここでも王都の名が出てきてしまったのは、予想していたにせよガッカリだ。早くフルルとハルを独り立ちさせて時間を作り、その間にスキルも頑張ってあげることにしよう。
その前にまずは水飴だ。おばちゃんに頼んで作ってもらわなければ。あと出来れば醤油も欲しいけど、あるならどこかで使っているだろうし、おそらくジスコにはないのだろう。
「とりあえず水飴を小さい樽ひとつ分作ってもらおうかしら。
麦を買ってきた方がいい?」
「麦はいっぱいあるから平気さ。
世話になってるからこれくらいはくれてやるよ。
あとうちの従業員へ、夜には帰ってくるように伝えておくれ」
「従業員ってまさか…… レナージュのこと!?」
「アンタが来ないから代わりに働いてもらってんのさ。
まあまあ役に立ってるよ」
この世界の人たちは気の優しい善人ばかりなのだが、人使いは非常に荒い…… 体を壊さないようにね、レナージュ、と祈るくらいしかできないけど、これも将来のためだから我慢してね、と心の中で謝っておいた。
しばらく待っていると樽一杯の水飴が出来てきた。作ってくれたことに感謝とお礼を述べたが、それよりも忘れないうちにおばちゃんへも教えておかないと!
「照り焼きにはね、砂糖よりも水飴がいいのよ。
そのほうが照りがよく出るし、パリッとした仕上がりになるから試してみて!」
「アンタ! どこかでうちの照り焼きを出す気なのかい!?
商売あがったりになっちまうからやめておくれー」
「昼間だけだから大丈夫よ。
それにシチューって言うこの酒場だけのメニューがあるじゃない。
水飴ありがとうねー」
振り返って酒場を出て聞こうとしたところでチカマにぶつかった。チカマはその勢いで転がってしまい、ミーヤは慌てて駆け寄って抱き起した。
「ちょっとチカマ大丈夫!?
いつからそこにいたの?」
「ミーヤさま、いたい。
急にでてったからボク追いかけてきた」
「あらあら、あまえんぼうさんね。
戻ったらおやつあげるわね」
いつも通りのかわいらしい笑顔で返事をするチカマは、ミーヤの実年齢を抜きにしてもとうてい年上には見えない。それくらい小さくて愛らしい姿をしているのだ。チカマと手を繋ぎながら念のため細工屋へ寄ってみたが、おばちゃんの言う通り発酵器は置いてなかったし作ることもできないと言われてしまった。
しかし収穫もあった。なんと砥石が売ってたのだ! そして刃物を研ぐのは鍛冶採掘スキルだけではなく、料理酒造スキルでも出来るとのことだった。よく考えてみれば包丁は普通に売ってるし、ミーヤにも使えるのだから研ぐこともできておかしくはない。
これで手に入れたい器具は分離器と発酵器の二つに増えてしまった。ジスコにいる間はおばちゃんへ頼めばいいが、カナイ村へ持って帰って村の産業として成り立たせるには絶対に必要だ。そのためにも今は着実に知識を増やし、腕を磨いて行くしかない。頑張ろうね、チカマ! と言うと、隣で不思議そうな顔をしていた。
フルルの店へ戻ると、酸っぱい果実で作った大樽一杯のフレッシュジュースが出来上がっていた。フルルが作ったのかと思ったが、これは固定レシピなのでハルでも作れたらしい。あとは甘さを加えるだけなので簡単だろう。
従来のフレッシュジュースは甘い果物を材料にする物ばかりだった。それは砂糖が高いこの世界ではごく自然なことで、甘みが欲しいから果物を食べたり絞ってジュースにしているのだ。それなのに酸っぱい果実をわざわざ使うなんて信じられないことと言うわけである。
そこをあえてやるからこそ商機があると言うものだ。いわゆるスキマ産業と言うやつだろう。みんなで味見をしながら砂糖の量を調整していくと、意外にも好みは個人差があった。
イライザは甘すぎない方がいいと言うし、レナージュとチカマは甘い方が好みらしい。フルルやミーヤは酸っぱさが残る程度がいいのだが、ハルはほぼそのままで酸味が少しだけ抑えられたくらいが好みのようだ。
結局、普通、甘目、酸っぱめの三通りと言うことにして、お客さんの目の前でコップに砂糖を入れ、ジュースを注ぐ方式にすることで決着がついた。
問題は串焼きだ。水飴は手に入ったが醤油がないので、必然的に塩で味付けをすることになる。肉は羊を使うことが初めから決まっていたので後は味付けだけだ。湯を沸かし塩と水飴を加えて溶かして作ったたれはやはり物足りない。
しかしみんなにはウケがよく、これでも問題ないようだ。さっそく肉を浸してから焼いてみることにする。串を通した肉を調味だれにつけて遠火弱火でじっくりと焼く。表面が乾いてきたらまたたれにつけてまた焼く。これを四回繰り返したころに串をひねってみると、ぐるっと回る手ごたえがあった。
「これで中まで火が通ったわね。
最後にもう一度たれにくぐらせてから、中火でしっかりと表面を焼けば完成よ。
お店を開ける前になるべく沢山下焼きをしておいて、開店直前に一度焼きあげればいいわね」
「むむ、む、難しそうです……」
「普通の串焼きにたれをつけただけだから平気よ。
難しいのはたれを作るところだと思うわ。
そこを乗り切れば出来たも同然よ!」
「はい…… 頑張ります……」
こうして見本の羊肉の照り焼き串が出来上がった。もちろんイライザとレナージュは酒を出せと騒いだが、フルルはまたもや耳を貸さず、みんなで健全に味を楽しんだのだった。
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