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第四章 目指せ!フランチャイズで左団扇編
73.朗報悲報
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今日も結局フルルの家、ではなく、フルルの店で目を覚ました。ほぼ毎日泊まり込みだが、最近は混雑も落ち着いてきたので宿屋へ戻りたい気もする。でもそうすると結局明け方まで飲むことになるし、その直後の朝五時にはフルルが迎えに来てしまうのがわかっているので、悩んだ末に結局泊まり込む日々が続いている。
朝起きてからスマメを確認するとレナージュからメッセージが届いていた。もちろん送信時間は夜中だが、通知音には全く気付かないほど深い眠りについていたらしい。だがそれは朗報と言える物だったので、急いで返信したのだが、今度はレナージュが寝ている時間のはずなので返事は返ってこなかった。
わかりきっていたことなので落胆はしない。とりあえず顔を洗いながら水桶に水を貯めることから始めるいつもの朝だ。
「ミーヤおはよう、今日は早起きね。
卵取ってきたわよ」
「おはよう、フルルはよくそんなに早く起きられるわね。
キャラバンではずっと寝てたはずなのに」
「私は好きな時に寝て好きな時に起きられるって特技があるのよ。
まさか役に立つ時が来るなんて今まで考えたこともなかったわ」
朝が苦手なミーヤには羨ましい特技だ。かといって夜が得意なわけでも無い。チカマもわりと同類で今もまだ寝ているが、開店準備はミーヤとフルルでやることなのでまだ寝かせておくことにする。
ミーヤはいつものように奥のキッチンで野菜を蒸す。フルルは店のコンロでゆで卵づくりと分担が決まっている。いつの間にかこうなっているが、これはどう考えてもこの店の運営にミーヤが組み込まれているということで、つまりずっとこき使われるのだろうかと恐ろしくなる。
そのとき、店のほうで話し声が聞こえた。開店まではまだまだ時間があるのにせっかちなお客さんだと思っていたらフルルがミーヤを呼ぶ声がしたので表へと向かう。
「おお、神人様、お疲れ様です。
毎日手伝っていただいているようでありがとうございます」
そこにはニコニコとご機嫌顔の商人長が立っていた。どうやらコラク村から帰ってきたらしい。
「商人長、おはようございます。
手伝いと言うか…… 拉致監禁されているというか……
そろそろ従業員を雇って私を解放してください……」
「おおおこれは申し訳ありません、大体の事情はフルルから聞いております。
今人員を選定していますが、料理が出来る者は少ないので見つからないのですよ。
ただ、この調子が続くようなら調理以外の作業だけできれば問題ないかもしれませんな」
「はいブッポム様、調理自体はすべてマスターしましたのでお任せください。
注文取りと会計と受け渡し、列の整理が出来れば誰でも構いません」
おお、なんとフルルが進んでミーヤを解放しようとしてくれている。にわかに信じられなかったが、いい加減悪いと思ってくれたのだろう。先日からチカマへこっそりとご飯をあげてくれていたし、生粋のブラック体質とか、パワハラとかは考えすぎで、そう悲観するほどひどい娘じゃなかったのかもしれない。
「それで神人様にはまずお礼としてお食事でもご招待、といきたいのですがお店があります。
なのでこちらをどうぞお納めください」
「これは弓の弦ですね。
ありがとうございます、レナージュが喜びます」
「それともう一つ、こちらもどうぞ。
綿花の種と乾燥豆も入手できましたのでお持ちしました」
「これは! 凄いです! 商人長ありがとうございます!
でも王都からの持ち出し禁止品ではなかったのですか?」
「実は良く調べてみるとそんなことはなく、コラク村でも栽培しようと取り寄せていたようですね。
ただ農業が盛んではなかったのでそのままにしてあると聞いて引き取ってきました。
これは見本でして、綿花の種は大分ありましたので後ほどまたお持ちしますよ。
ただ……」
「ただ? なんでしょう?」
「綿花から布を作る器具があるらしいのですが、それは入手できておりません。
おそらく王都にはあるとおもうのですが、誰でも買えるかどうかは不明ですな。
細工屋は聞いてみたのですが、どうやら細工道具ではないようでした」
そうか、コットンボールだけあっても加工する器具が無いと布にはできないのだ。棉から糸を作るのは手作業でも出来るはずだけど、織り機は鶴の恩返しに出てくるようなアレだったはず。ちょっとやそっとで作れるような代物ではなさそうだ。
「ジスコでは麻や羊毛製品も作っていないのですか?
布を作る器具自体は同じだと思うんですけど」
「ジスコにはまともな製造業はありませんからねえ。
製造と言えるのは細工屋と裁縫屋等の二次加工店くらいでしょうか。
ちなみに街を支える産業は、魔鉱の一次加工品や各地から買い集めた資材の輸出ですな」
「そうなんですね…… やっぱり王都まで行ってみないとわからないことだらけです。
でも教えてくれてありがとうございます、助かりました」
「あまりお役に立てなくて申し訳ございません。
私も資材には詳しいのですが、その加工は専門外なもので……」
そうは言っても今のミーヤにとっては有益な情報だった。丁寧にお礼を言うと商人長は次の要件が、と切り出して、また話しを始めた。
「それでここからが本題なのです。
フルルから報告を受けているのですが、この卵料理屋では扱えきれない料理があると?
それはとてももったいないので、もう一軒店を出そうと考えました」
「あ、はあ…… 嫌な予感しかしませんけど、一応お伺いしましょう」
「いやいや、そんな警戒せんでくださいませ。
もちろんそちらの店でも二割お支払いしますよ?
もし布を作る器具を購入すると言うことなら、お金はいくらあっても足りないかもしれません」
「それはそうなんですが……
ここの時のように毎日朝から晩まで拘束されていたらどこにも行けません。
いくらお金が稼げたとしても無意味になってしまいます」
「ですが、フルルに聞いた話だと、それほど難しいものではないと。
どうやら料理の基本レシピの応用なのですぐに出来るだろうとのことです」
そうか、これはレモネードのことだ。確かに果実を絞ったフレッシュジュースはすでに存在する、それに多少の手を加えるだけなら簡単なものだろう。でもそれだけで商売が成り立つのだろうか。
「でも飲み物だけで一つの店を出して成り立たせるのは無理ではありませんか?
原価は安くても人件費や家賃もかかるでしょうし」
「いいえ? フルルからは串焼きのようなものもあると聞いています。
その二つと酒も提供すれば十分商売が成り立つと踏んだんですよ」
「ああ、照り焼きですかね。
確かにあれも簡単ですよ、料理人がいれば、ですけど……」
「問題はそこなんですが、新たに料理を始めたフルルでもここまで出来るようになりました。
つまり同じように未経験からでも出来るようになるのではないか、と考えておるのです。
もちろん、独り立ちまでには少々時間がかかるでしょうが、そこを――」
「私はやりませんよ……」
「そこを何とか!
今までの分も含めて日当はお支払いいたします!
ちなみにフルルは館の賃金1000ゴードルに3000のせています。
神人様には一日5000、いや8000ゴードル出しますので!」
正直ぐらっと来た。一般的な住み込み賃金の八倍!? フルルも相場よりも相当多く貰っているからこそ頑張っているのだろう。それにその他に各店舗から二割ずつ入ってくるのだからかなりの収入である。それだけ世話になっているのだから無碍にはできない。
そう! 無碍にはできないから引き受けるのだ! と言いたいが……
ミーヤはしばし考え込んでいた。すると商人長はさらにプッシュと言わんばかりに押しを強めてきたのだ。最終的にはこれが決定打になったと言えるだろう。
「そういえばテレポートの巻物が入手できそうです。
ただし価格が…… 一本で五十万と吹っかけられましてねえ。
どうしたものかとご相談するつもりでした」
「それをぜひ入手してください。
お店の件はお引き受けしますので、お代も貸しておいてください!」
完全に手のひらで転がされたのはわかったが仕方ない。今入手できないといつになるかわからない。それにしても高額だとは聞いていたがこれほどまでとは…… まさか商人長に吹っかけられたのか? だが商人長はご機嫌で笑うのみだ。
「ありがとうございます。
きっと引き受けて下さると信じておりましたよ」
「それでは後ほど人をこちらへ寄こします。
何なりとお申し付けくださいませ。
事前に何か伝えるべきことはございますか?」
「神柱で料理酒造を習っておくくらいでしょうか。
召喚術も使えると便利ですね」
「かしこまりました、そのように指示しておきます。
それではよろしくお願いいたします」
こうしてブッポム商人長経営の二号店出店と、その手伝いをすることが決定してしまったのだった。
朝起きてからスマメを確認するとレナージュからメッセージが届いていた。もちろん送信時間は夜中だが、通知音には全く気付かないほど深い眠りについていたらしい。だがそれは朗報と言える物だったので、急いで返信したのだが、今度はレナージュが寝ている時間のはずなので返事は返ってこなかった。
わかりきっていたことなので落胆はしない。とりあえず顔を洗いながら水桶に水を貯めることから始めるいつもの朝だ。
「ミーヤおはよう、今日は早起きね。
卵取ってきたわよ」
「おはよう、フルルはよくそんなに早く起きられるわね。
キャラバンではずっと寝てたはずなのに」
「私は好きな時に寝て好きな時に起きられるって特技があるのよ。
まさか役に立つ時が来るなんて今まで考えたこともなかったわ」
朝が苦手なミーヤには羨ましい特技だ。かといって夜が得意なわけでも無い。チカマもわりと同類で今もまだ寝ているが、開店準備はミーヤとフルルでやることなのでまだ寝かせておくことにする。
ミーヤはいつものように奥のキッチンで野菜を蒸す。フルルは店のコンロでゆで卵づくりと分担が決まっている。いつの間にかこうなっているが、これはどう考えてもこの店の運営にミーヤが組み込まれているということで、つまりずっとこき使われるのだろうかと恐ろしくなる。
そのとき、店のほうで話し声が聞こえた。開店まではまだまだ時間があるのにせっかちなお客さんだと思っていたらフルルがミーヤを呼ぶ声がしたので表へと向かう。
「おお、神人様、お疲れ様です。
毎日手伝っていただいているようでありがとうございます」
そこにはニコニコとご機嫌顔の商人長が立っていた。どうやらコラク村から帰ってきたらしい。
「商人長、おはようございます。
手伝いと言うか…… 拉致監禁されているというか……
そろそろ従業員を雇って私を解放してください……」
「おおおこれは申し訳ありません、大体の事情はフルルから聞いております。
今人員を選定していますが、料理が出来る者は少ないので見つからないのですよ。
ただ、この調子が続くようなら調理以外の作業だけできれば問題ないかもしれませんな」
「はいブッポム様、調理自体はすべてマスターしましたのでお任せください。
注文取りと会計と受け渡し、列の整理が出来れば誰でも構いません」
おお、なんとフルルが進んでミーヤを解放しようとしてくれている。にわかに信じられなかったが、いい加減悪いと思ってくれたのだろう。先日からチカマへこっそりとご飯をあげてくれていたし、生粋のブラック体質とか、パワハラとかは考えすぎで、そう悲観するほどひどい娘じゃなかったのかもしれない。
「それで神人様にはまずお礼としてお食事でもご招待、といきたいのですがお店があります。
なのでこちらをどうぞお納めください」
「これは弓の弦ですね。
ありがとうございます、レナージュが喜びます」
「それともう一つ、こちらもどうぞ。
綿花の種と乾燥豆も入手できましたのでお持ちしました」
「これは! 凄いです! 商人長ありがとうございます!
でも王都からの持ち出し禁止品ではなかったのですか?」
「実は良く調べてみるとそんなことはなく、コラク村でも栽培しようと取り寄せていたようですね。
ただ農業が盛んではなかったのでそのままにしてあると聞いて引き取ってきました。
これは見本でして、綿花の種は大分ありましたので後ほどまたお持ちしますよ。
ただ……」
「ただ? なんでしょう?」
「綿花から布を作る器具があるらしいのですが、それは入手できておりません。
おそらく王都にはあるとおもうのですが、誰でも買えるかどうかは不明ですな。
細工屋は聞いてみたのですが、どうやら細工道具ではないようでした」
そうか、コットンボールだけあっても加工する器具が無いと布にはできないのだ。棉から糸を作るのは手作業でも出来るはずだけど、織り機は鶴の恩返しに出てくるようなアレだったはず。ちょっとやそっとで作れるような代物ではなさそうだ。
「ジスコでは麻や羊毛製品も作っていないのですか?
布を作る器具自体は同じだと思うんですけど」
「ジスコにはまともな製造業はありませんからねえ。
製造と言えるのは細工屋と裁縫屋等の二次加工店くらいでしょうか。
ちなみに街を支える産業は、魔鉱の一次加工品や各地から買い集めた資材の輸出ですな」
「そうなんですね…… やっぱり王都まで行ってみないとわからないことだらけです。
でも教えてくれてありがとうございます、助かりました」
「あまりお役に立てなくて申し訳ございません。
私も資材には詳しいのですが、その加工は専門外なもので……」
そうは言っても今のミーヤにとっては有益な情報だった。丁寧にお礼を言うと商人長は次の要件が、と切り出して、また話しを始めた。
「それでここからが本題なのです。
フルルから報告を受けているのですが、この卵料理屋では扱えきれない料理があると?
それはとてももったいないので、もう一軒店を出そうと考えました」
「あ、はあ…… 嫌な予感しかしませんけど、一応お伺いしましょう」
「いやいや、そんな警戒せんでくださいませ。
もちろんそちらの店でも二割お支払いしますよ?
もし布を作る器具を購入すると言うことなら、お金はいくらあっても足りないかもしれません」
「それはそうなんですが……
ここの時のように毎日朝から晩まで拘束されていたらどこにも行けません。
いくらお金が稼げたとしても無意味になってしまいます」
「ですが、フルルに聞いた話だと、それほど難しいものではないと。
どうやら料理の基本レシピの応用なのですぐに出来るだろうとのことです」
そうか、これはレモネードのことだ。確かに果実を絞ったフレッシュジュースはすでに存在する、それに多少の手を加えるだけなら簡単なものだろう。でもそれだけで商売が成り立つのだろうか。
「でも飲み物だけで一つの店を出して成り立たせるのは無理ではありませんか?
原価は安くても人件費や家賃もかかるでしょうし」
「いいえ? フルルからは串焼きのようなものもあると聞いています。
その二つと酒も提供すれば十分商売が成り立つと踏んだんですよ」
「ああ、照り焼きですかね。
確かにあれも簡単ですよ、料理人がいれば、ですけど……」
「問題はそこなんですが、新たに料理を始めたフルルでもここまで出来るようになりました。
つまり同じように未経験からでも出来るようになるのではないか、と考えておるのです。
もちろん、独り立ちまでには少々時間がかかるでしょうが、そこを――」
「私はやりませんよ……」
「そこを何とか!
今までの分も含めて日当はお支払いいたします!
ちなみにフルルは館の賃金1000ゴードルに3000のせています。
神人様には一日5000、いや8000ゴードル出しますので!」
正直ぐらっと来た。一般的な住み込み賃金の八倍!? フルルも相場よりも相当多く貰っているからこそ頑張っているのだろう。それにその他に各店舗から二割ずつ入ってくるのだからかなりの収入である。それだけ世話になっているのだから無碍にはできない。
そう! 無碍にはできないから引き受けるのだ! と言いたいが……
ミーヤはしばし考え込んでいた。すると商人長はさらにプッシュと言わんばかりに押しを強めてきたのだ。最終的にはこれが決定打になったと言えるだろう。
「そういえばテレポートの巻物が入手できそうです。
ただし価格が…… 一本で五十万と吹っかけられましてねえ。
どうしたものかとご相談するつもりでした」
「それをぜひ入手してください。
お店の件はお引き受けしますので、お代も貸しておいてください!」
完全に手のひらで転がされたのはわかったが仕方ない。今入手できないといつになるかわからない。それにしても高額だとは聞いていたがこれほどまでとは…… まさか商人長に吹っかけられたのか? だが商人長はご機嫌で笑うのみだ。
「ありがとうございます。
きっと引き受けて下さると信じておりましたよ」
「それでは後ほど人をこちらへ寄こします。
何なりとお申し付けくださいませ。
事前に何か伝えるべきことはございますか?」
「神柱で料理酒造を習っておくくらいでしょうか。
召喚術も使えると便利ですね」
「かしこまりました、そのように指示しておきます。
それではよろしくお願いいたします」
こうしてブッポム商人長経営の二号店出店と、その手伝いをすることが決定してしまったのだった。
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