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第二章 新しい出会いと都市ジスコ編
45.出発前の新たな出会い
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宿屋に隣接した厩舎前の空き地でキャンプ気分の大騒ぎをした後、部屋へ戻ってゆっくりぐっすり睡眠を取った。はずが、すぐに寝たのはミーヤとチカマのみだった。いつの間にか持ちこんでいた酒樽を床に置き、女子三人がそれを囲んでコップでくみ上げながら飲み続けている姿は誰に見せられるものではない。
大量にあったはずの卵はすべて目玉焼きとゆで卵になり、酒のつまみとして消費されていた。もちろんそれだけで済むはずもなく、旅の保存食として買っておいたはずのベーコンも半分以上無くなってしまった。
そして翌朝……
「ダメだこの人たち…… 毎日床で寝てるわ……
ローメンデル山へ行った後に寝台馬車で寝た方が、きっと今よりぐっすり寝られるわね。
ねえチカマ? ほっといて朝ご飯食べに行きましょ」
「ボクお腹すいた。
卵もおいしいけど食べ過ぎたから違うのがいい」
「そうよね、何がいいかしら。
朝だから私はさっぱりとしたものがいいなあ」
「ボクは昨日のベーコン食べたい。
焼いたやつすごくおいしかったよ」
そうだ、ベーコンはマーケットで普通に吊るされて売られているが、料理を提供している店や料理スキルを持った人以外での食べ方は、食べやすい大きさに切る程度で再加熱や他の料理素材として使うことはない。
たとえ単純に直火であぶるとしても、料理スキルの補助がないと消失の可能性もある。まさに神の加護が必要な作業なのだ。でも大多数の住民にはスキルの空きがあるので、料理が習慣になれば食事事情は変わっていくかもしれない。
そんなことを考えながら歩いていたら、マーケットへの通り道に治療院と書いてある建物を見つけた。もしかしてここがイライザの家かもしれないな、なんて思って眺めていると、中から人が出てきた。歳はイライザとそう変わらなそうな人間の男性である。
「こんにちは、おはようございます」
思わず声をかけてしまった。まあ挨拶くらい誰にでもするだろうからおかしい人だと思われることもないだろうが、病気やけがをしていると間違われたら迷惑をかけてしまうかもしれないので、それだけが心配だった。
「やあ、おはようございます。
珍しい獣人さんだね、キツネ、なんですか?」
「はい、ちょっと変わった種類みたいなんです。
ここは治療院ですか? お兄さんは治療師さん?」
「ええ、僕はマルバスといいます。
治療しか取り柄がありませんが、お困りのことがあればいつでもいらしてください」
「私はミーヤ・ハーベスと申します。
多分ですけど…… イライザとお知り合いですか?」
「おお、ではあなたが神人様なのですね!
その額にある山吹色の石がその証ですか?
初めて拝見しましたのですぐにはわからず失礼をしました」
額に石があるから神人だ、とすぐにわかるのは当たり前と言うこともなさそうだ。知識として知っていても、目の前の出来事と即座に結び付けられるわけでもないだろうからそれも当然の話だと言える。
「たまたまそう生まれただけで、別に人として特別なわけではありません。
ですから普通に接してくださって差し支えありませんよ。
イライザにはいつもとてもお世話になってますしね」
「彼女は迷惑をかけていませんか?
ちょっと…… その…… 少しだけ酒癖が悪いので……」
ちょっと!? 少しだけ!? と言いたいのをグッと飲み込んで笑顔で返答する。
「そうなんですね、今のところなんともありませんのでご心配なく。
彼女には知らないことを色々と教わってますし、今日からは旅へついてきていただくんです」
「ロメンデル山ですよね?
あそこは中腹以上へ行かなければ危険性が低く、入門にはもってこいと聞いています。
僕は冒険者ではないので詳しくは知りませんけどね」
「そうですか、始めて行く冒険なので少し緊張していたんですけど、心配なさそうですね。
ところで…… 別のところでも聞いたのですが、ローメンデル山ではなくロメンデルですか?
どちらが正しいのでしょう?」
「ああ、今はローメンデルですが、昔はロメンデルだったそうです。
僕の親世代の時代に現在の領主様、ローメンデル卿がご自身の名前にしたころに変わったそうです」
「もーしかしてそれって…… 」
「あはは、ミーヤさまは卿とお話したことがありそうですね。
まさにその通りで、彼の話し方が元で山の名前が変わったのだと聞いています」
「うふふ、面白い話ですね。
イライザはこんな素敵な方と暮らしているなんて、ちょっとうらやましいです」
これはまあまあ正直な気持ちだ。決してカッコいい人ではないけれど、優しさが滲み出ていて人柄は申し分無さそうである。とは言えうちのチカマも、カナイ村のマールも優しくていい娘たちだから羨ましくは無いけど、そこはお世辞を言っておくくらいでちょうどいい。
「そんなあ…… 彼女とは別に特別な関係ではなく、あくまで治療院を手伝ってもらってですね……
その代わりに住居を提供しているだけであって…… まあ仲良くはやってますけどね、そりゃ……」
「マルバスさま、お顔が赤いですわよ?
少しの間彼女をお借りしてしまいますけど、寂しがらないでくださいね」
「ちょっと…… からかわないでください……」
「マルバス顔真っ赤。
イライザも顔真っ赤だったからおそろいだね」
「ちょっとチカマ! それ言っちゃだめよ」
「ああ、やはり飲みすぎてしまっていますか……
少し待っていてください、酔い覚ましを常備しているので少し持って行ってください」
そういうとマルバスは家の中へ入り、しばらくして戻ってきた。
「これは酔い醒ましの実よりも効きのいい酒追いの実を粉末にしたものです。
スプーンの先にちょっとつけてコップ一杯で溶かして使ってください」
「ありがとうございます!
私もこれ欲しかったところなのでちょうどよかった」
「えっ!?」
「あっ! なんでもありません、ほほほ」
「ミーヤさまも酔っぱらうとすごい。
偉いのボクだけ」
まさにその通りで返す言葉もない。だが非常に良く効く酔い醒ましを手に入れたから、今後はもう心配ないだろう。そう言うことなのかどうかは置いといて、だが。少し寄り道してしまったおかげでこうしてまた新しい出会いがあった。酔い醒ましの入手先としてもいい出会いだ。
マルバスと別れた後、マーケットについた二人はまず保存食を補充してからさらに飴玉を買い、それからフードコートへやってきた。
「どれでも好きな物を頼んでいいからね。
決まったら教えて、いや、お小遣いを渡しておこうかしら。
無駄遣いしないように少しだけね」
「お金? なくていいよ?
ボクはミーヤさまに買ってもらいたいの」
はあ、もう発言がいちいちかわいくて、その度にギュッと抱きしめているので、そのうちチカマが圧死してしまいそうだ。抱きしめながらその黒髪をくしゃくしゃと撫でるのも幸せで心地よい。
「いこう、ミーヤさま、ボクはもう決めてるの。
今日はパンの気分だから」
「いいわね、じゃあ私もパンにしようかしら。
具はどれがいいの?」
こうして二人でサンドイッチ的なものを買って食べることにした。チカマはベーコンとスライスした果物という不思議な組み合わせ、ミーヤは細切り肉と野菜を炒めたものらしき具材を選んだ。
パンと言ってもカナイ村で食べていたナン風なものとはまた違い、ペラペラでクレープより少し厚い程度のものだった。トルティーヤに近い感じだけど、風味からすると材料はトウモロコシ粉ではなく麦のような気がする。つまりはお好み焼きサンドと言うわけだ。
具材の味付けは味噌に見えたけど加熱した醤油に近い香ばしい風味で、珍しく濃い味がすばらしい! オイスターソースのようなドロッとした舌触りも好みである。でも魚介類は珍しい食材だし、フォン・ド・ヴォーやデミグラスソースのように肉から作ったものかもしれない。
なんにせよ、出かける前にいいものが食べられて嬉しい。帰ってきたらまた食べに来よう。でもこれって出先でも作れそうだ。細かいレシピはわからないけど、片っ端から煮込んで煮詰めて行けば何とかなるだろう。どうせ狩りをして肉を食べた後の残りは捨ててしまうのだ。有効活用できるかどうか試してみる価値はある。
こうして飲みすぎなかったおかげで充実した朝と、楽しいモーニングタイムを過ごすことが出来た。チカマとも相変わらず仲良く楽しく過ごせている。ああ、なんと幸せな事か!
そんないい気分で宿へ戻ってみてもレナージュとイライザはまだ床に転がったままだし、今日は珍しくフルルも起きていなかった。しかし床からベッドへ移って寝ていたのでどうやら二度寝だろう。
いいやそんなこと、のんきに状況分析している場合ではない。呆れながらもミーヤは全員を叩き起こし、ようやく出発にこぎつけたのだった。
大量にあったはずの卵はすべて目玉焼きとゆで卵になり、酒のつまみとして消費されていた。もちろんそれだけで済むはずもなく、旅の保存食として買っておいたはずのベーコンも半分以上無くなってしまった。
そして翌朝……
「ダメだこの人たち…… 毎日床で寝てるわ……
ローメンデル山へ行った後に寝台馬車で寝た方が、きっと今よりぐっすり寝られるわね。
ねえチカマ? ほっといて朝ご飯食べに行きましょ」
「ボクお腹すいた。
卵もおいしいけど食べ過ぎたから違うのがいい」
「そうよね、何がいいかしら。
朝だから私はさっぱりとしたものがいいなあ」
「ボクは昨日のベーコン食べたい。
焼いたやつすごくおいしかったよ」
そうだ、ベーコンはマーケットで普通に吊るされて売られているが、料理を提供している店や料理スキルを持った人以外での食べ方は、食べやすい大きさに切る程度で再加熱や他の料理素材として使うことはない。
たとえ単純に直火であぶるとしても、料理スキルの補助がないと消失の可能性もある。まさに神の加護が必要な作業なのだ。でも大多数の住民にはスキルの空きがあるので、料理が習慣になれば食事事情は変わっていくかもしれない。
そんなことを考えながら歩いていたら、マーケットへの通り道に治療院と書いてある建物を見つけた。もしかしてここがイライザの家かもしれないな、なんて思って眺めていると、中から人が出てきた。歳はイライザとそう変わらなそうな人間の男性である。
「こんにちは、おはようございます」
思わず声をかけてしまった。まあ挨拶くらい誰にでもするだろうからおかしい人だと思われることもないだろうが、病気やけがをしていると間違われたら迷惑をかけてしまうかもしれないので、それだけが心配だった。
「やあ、おはようございます。
珍しい獣人さんだね、キツネ、なんですか?」
「はい、ちょっと変わった種類みたいなんです。
ここは治療院ですか? お兄さんは治療師さん?」
「ええ、僕はマルバスといいます。
治療しか取り柄がありませんが、お困りのことがあればいつでもいらしてください」
「私はミーヤ・ハーベスと申します。
多分ですけど…… イライザとお知り合いですか?」
「おお、ではあなたが神人様なのですね!
その額にある山吹色の石がその証ですか?
初めて拝見しましたのですぐにはわからず失礼をしました」
額に石があるから神人だ、とすぐにわかるのは当たり前と言うこともなさそうだ。知識として知っていても、目の前の出来事と即座に結び付けられるわけでもないだろうからそれも当然の話だと言える。
「たまたまそう生まれただけで、別に人として特別なわけではありません。
ですから普通に接してくださって差し支えありませんよ。
イライザにはいつもとてもお世話になってますしね」
「彼女は迷惑をかけていませんか?
ちょっと…… その…… 少しだけ酒癖が悪いので……」
ちょっと!? 少しだけ!? と言いたいのをグッと飲み込んで笑顔で返答する。
「そうなんですね、今のところなんともありませんのでご心配なく。
彼女には知らないことを色々と教わってますし、今日からは旅へついてきていただくんです」
「ロメンデル山ですよね?
あそこは中腹以上へ行かなければ危険性が低く、入門にはもってこいと聞いています。
僕は冒険者ではないので詳しくは知りませんけどね」
「そうですか、始めて行く冒険なので少し緊張していたんですけど、心配なさそうですね。
ところで…… 別のところでも聞いたのですが、ローメンデル山ではなくロメンデルですか?
どちらが正しいのでしょう?」
「ああ、今はローメンデルですが、昔はロメンデルだったそうです。
僕の親世代の時代に現在の領主様、ローメンデル卿がご自身の名前にしたころに変わったそうです」
「もーしかしてそれって…… 」
「あはは、ミーヤさまは卿とお話したことがありそうですね。
まさにその通りで、彼の話し方が元で山の名前が変わったのだと聞いています」
「うふふ、面白い話ですね。
イライザはこんな素敵な方と暮らしているなんて、ちょっとうらやましいです」
これはまあまあ正直な気持ちだ。決してカッコいい人ではないけれど、優しさが滲み出ていて人柄は申し分無さそうである。とは言えうちのチカマも、カナイ村のマールも優しくていい娘たちだから羨ましくは無いけど、そこはお世辞を言っておくくらいでちょうどいい。
「そんなあ…… 彼女とは別に特別な関係ではなく、あくまで治療院を手伝ってもらってですね……
その代わりに住居を提供しているだけであって…… まあ仲良くはやってますけどね、そりゃ……」
「マルバスさま、お顔が赤いですわよ?
少しの間彼女をお借りしてしまいますけど、寂しがらないでくださいね」
「ちょっと…… からかわないでください……」
「マルバス顔真っ赤。
イライザも顔真っ赤だったからおそろいだね」
「ちょっとチカマ! それ言っちゃだめよ」
「ああ、やはり飲みすぎてしまっていますか……
少し待っていてください、酔い覚ましを常備しているので少し持って行ってください」
そういうとマルバスは家の中へ入り、しばらくして戻ってきた。
「これは酔い醒ましの実よりも効きのいい酒追いの実を粉末にしたものです。
スプーンの先にちょっとつけてコップ一杯で溶かして使ってください」
「ありがとうございます!
私もこれ欲しかったところなのでちょうどよかった」
「えっ!?」
「あっ! なんでもありません、ほほほ」
「ミーヤさまも酔っぱらうとすごい。
偉いのボクだけ」
まさにその通りで返す言葉もない。だが非常に良く効く酔い醒ましを手に入れたから、今後はもう心配ないだろう。そう言うことなのかどうかは置いといて、だが。少し寄り道してしまったおかげでこうしてまた新しい出会いがあった。酔い醒ましの入手先としてもいい出会いだ。
マルバスと別れた後、マーケットについた二人はまず保存食を補充してからさらに飴玉を買い、それからフードコートへやってきた。
「どれでも好きな物を頼んでいいからね。
決まったら教えて、いや、お小遣いを渡しておこうかしら。
無駄遣いしないように少しだけね」
「お金? なくていいよ?
ボクはミーヤさまに買ってもらいたいの」
はあ、もう発言がいちいちかわいくて、その度にギュッと抱きしめているので、そのうちチカマが圧死してしまいそうだ。抱きしめながらその黒髪をくしゃくしゃと撫でるのも幸せで心地よい。
「いこう、ミーヤさま、ボクはもう決めてるの。
今日はパンの気分だから」
「いいわね、じゃあ私もパンにしようかしら。
具はどれがいいの?」
こうして二人でサンドイッチ的なものを買って食べることにした。チカマはベーコンとスライスした果物という不思議な組み合わせ、ミーヤは細切り肉と野菜を炒めたものらしき具材を選んだ。
パンと言ってもカナイ村で食べていたナン風なものとはまた違い、ペラペラでクレープより少し厚い程度のものだった。トルティーヤに近い感じだけど、風味からすると材料はトウモロコシ粉ではなく麦のような気がする。つまりはお好み焼きサンドと言うわけだ。
具材の味付けは味噌に見えたけど加熱した醤油に近い香ばしい風味で、珍しく濃い味がすばらしい! オイスターソースのようなドロッとした舌触りも好みである。でも魚介類は珍しい食材だし、フォン・ド・ヴォーやデミグラスソースのように肉から作ったものかもしれない。
なんにせよ、出かける前にいいものが食べられて嬉しい。帰ってきたらまた食べに来よう。でもこれって出先でも作れそうだ。細かいレシピはわからないけど、片っ端から煮込んで煮詰めて行けば何とかなるだろう。どうせ狩りをして肉を食べた後の残りは捨ててしまうのだ。有効活用できるかどうか試してみる価値はある。
こうして飲みすぎなかったおかげで充実した朝と、楽しいモーニングタイムを過ごすことが出来た。チカマとも相変わらず仲良く楽しく過ごせている。ああ、なんと幸せな事か!
そんないい気分で宿へ戻ってみてもレナージュとイライザはまだ床に転がったままだし、今日は珍しくフルルも起きていなかった。しかし床からベッドへ移って寝ていたのでどうやら二度寝だろう。
いいやそんなこと、のんきに状況分析している場合ではない。呆れながらもミーヤは全員を叩き起こし、ようやく出発にこぎつけたのだった。
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