45 / 162
第二章 新しい出会いと都市ジスコ編
36.生贄
しおりを挟む
さすがに四人で大騒ぎしていてうるさかったのか、ベッドで横になっていたチカマが目覚めた。
「あら? ミーヤさま、おかえり。
ボク寝ちゃってたのかあ」
「何度もマナ切れ繰り返してたからね。
酒も入ったし疲れちゃったんだろ」
イライザが言ったことにミーヤは驚いてしまい、詰め寄るようにその内容を確認すると、とにかくずっと周囲探知を繰り返していたようだ。周囲探知は使うたびにマナが減るのではなく、探知し続けている間はマナが減り続けていくらしい。まだスキルが高くないチカマにとっては、格好の修行方法だと聞いてホッとした。
そう言えば人の心配だけじゃなく、自分のことも考えないといけない。この数日は買い物くらいしかしていないので、上がったのは召喚術と自然治癒だけだ。そう思って念のためスマメを確認したミーヤは、ビックリ顔で固まってしまった。なんと料理スキル追加されていて熟練度がわずかに上がっていたのだ。
それはもちろん今マヨネーズを作ったせいなのだが、たったそれだけで上がってしまうなんて驚きだった。スキルに関係することをすれば熟練度は確かに上がる。それはわかっていたが、たった一度の調理でゼロからこんなに上がるものなのだろうか。
「ねえ、今ので料理スキルが上がりはじめちゃったわ。
しかも結構上がってるんだけど、こんなものなのかな?」
レナージュへスマメを見せると同じように驚いている。そこへ横からのしかかるように覗き見たイライザが推察を説明してくれるという。
「なにか知っているの? イライザ!」
「まあ一般論と言うか、聞いた話と経験でってことで、あっているとは限らないよ?
料理みたいに使う道具や素材の種類が多いものは、それだけ複雑なことをするだろ?
そう言う行為のほうがスキル上昇の可能性が高いってのが通説なのさ。
戦闘系のように、単純作業は上がりにくいけど上げる機会が多い。
逆に、複雑で手間やコストがかかるものは上がりやすいってことになるのさ」
「なるほどねえ、とてもわかりやすかったわ。
いつもレナージュに説明されたときはよくわからないことが多いのよね」
「それはミーヤの物わかりが悪いからでしょーが。
それにしてもそんな仕組みがあったなんて知らなかったわ。
まあ難しいことはしたことなかったから知る機会もなかったけど」
「あれだよ、弓なら複矢打ちすると武芸が多めに上がるとか、そういうのだよ。
それなら経験あるだろ?」
レナージュがなるほどと感心したようにうなずいている。ミーヤには意味がさっぱり分からないがとりあえず同じように頷いて誤魔化しておいた。本当は否定しておきたいことだが、あまり賢くないの自覚はあるのだ。
「ま、難しいこと考えても仕方ねえさ。
結局は普段の行動がスキル上昇と結びついてるのは間違いない。
その方向性が希望に沿ったものならそのまま体動かせばいいんだよ」
「そうよね、じゃあそろそろ動きましょうか。
ミーヤはさっきの…… クリーム? 忘れないでね」
「マヨネーズね、それでどこへ行くの?」
イライザとレナージュは、もちろん! と言いながらジョッキをあおるポーズをした。荷物のチェックは終わっているし、一人分ずつまとめて積んであるから後でしまえばいいし、まあ異論はない。あとは飲みすぎないよう注意するだけである。もちろん自分も含め。
「オッケー、じゃあみんなで行こうか。
チカマはもう目は覚めてる?
飴玉あげようか?」
「うん、もうダイジョブ。
でも飴玉は欲しい……」
ミーヤは飴玉を一つ渡すと、嬉しそうに口に入れたばかりのチカマの手を引き部屋を出た。前を行く大人二人は既に大分飲んでいそうなのに元気で羨ましい。今朝みたいにならないよう、何としても呑み過ぎないようにしなければ! フルルもお酒は好きだと言っていたし、年齢と強さがある程度比例するならレナージュよりも強い可能性だってある。これは飲食代が大変なことになりそうだ。
女五人が酒場へ陣取ると言うのはなかなか目立つものである。しかも一人を除けばみんな美形だし、その一人だってきっと獣人の中では美人に間違いない。周囲の男性たちが見とれてしまうのも仕方がないを通り越してごく当然のことだと感じる。
しかし、だ。見た目は美しくても口まで美しいわけではなく、飲み始めて数分したころには冒険者らしい汚い言葉が飛び交っていた。その効果はすさまじく、遠巻きに聞いていた男性たちは肩をすくめ、自分たちのテーブルへ向きなおってしまったほどである。
「おばちゃん、エール二杯と果実酒二杯、あと蒸留酒ね。
あとなんか肉焼いたのと蒸し芋二つに蒸し野菜もおくれよー」
「フルルは蒸留酒好きなの? あんなに強いのに良く平気ね。
私は以前飲んだ時、一杯でひっくり返って翌日大変だったのよ?」
「私はジョエンジって街の出身なんだけど、あそこは果実酒と蒸留酒ばかりなのよ。
オタバの大森林と隣接してて果実が良く取れるからなんだけどね。
ジョエンジでは産まれて間もないころから蒸留酒を水で薄めて飲ませる習慣があるの。
だから勝手にお酒に強くなってしまったってわけよ」
「水割りってことかあ。
氷を入れて飲むことは無いの?」
「さあ、聞いたことないわ。
でも、くりぬいた果実に果実酒を注いで、アイスアローの氷を入れて飲む人はいるわね」
「あー、それマーケットでみたやつ!
ちょっとおいしそうだったなあ」
そんな話をしているうちにテーブルへ酒が運ばれてきた。蒸し芋と蒸し野菜も一緒だ。
「それじゃ飲み直しだけどもう一度乾杯だ!
新しい仲間と旅の成功を祈ってかんぱーい!」
「かんぱーい!」
イライザの音頭で乾杯したが、チカマのことを新しい仲間と言ってくれたことがとてもうれしくて涙が出そうな思いだ。チカマには二度と寂しい思いをさせたくない。それはもしかしたらミーヤの勝手な押し付けかもしれないが、今はとにかくそうしたくて仕方がないのだ。
「では折角だからマヨネーズの本気を味わってもらおうかな。
芋と野菜にたっぷりつけて食べてみてよ」
今度は誰も疑うことなく芋や野菜を手に取ってマヨネーズをたっぷりとディップし、口へと放り込んでいく。ただ一人、チカマは何が起こっているのかわからずに動きを止めている。
「チカマ? 酸っぱいのは苦手?
もしそうでなかったらみんなと同じように食べてみて?」
頷いたチカマは、何辺かに切れ目を入れられ崩れているアツアツの芋を一つとってマヨネーズをつけた。そのまま口へ入れた瞬間、全員が目を丸くして笑顔になっていく。そうだ、こうやって誰かを笑顔にすることが出来ればミーヤは幸せを感じられるのだ、と心が躍る思いがした。
「めちゃくちゃうめえ!
今までは芋にはバターが一番って思ってたけど考えを改めるわ。
このマヨネーズってやつが一番だな!」
「こっちの人参にもすごく合うわよ?
なんだか別の食べ物って感じよ」
「どれにつけてもおいしいわね。
手が止まらなくなっちゃう」
フルルは先を急ぐように食べ続けている。あっという間に芋も野菜も無くなってしまった。そこへおばちゃんがやってきて文句を言われた。
「あんたたちね、酒場で騒ぐのは当たり前だからいいよ?
でも仮にも料理を出してる店へ勝手になにか持ちこむのはルール違反じゃないか?」
「ごめんなさい、さっき部屋で作ったから試食していたの。
良かったら作り方お教えするから、まずは味見してみてよ」
怒られるのはもっともだと感じたミーヤは、苦し紛れにおばちゃんへマヨネーズを勧めた。もう野菜は無いのでそのまま食べてもらったが、料理人ならその不思議な味くらいわかるだろう。
「ちょっとアンタ? これは卵なのかい?
ジスコでは食べるやつがあんまりいないからうちも出してないんだけどさ。
まさか卵でソースを作るなんて驚いたよ。
まるで魔法でもかけられた気分だねえ」
「肉や野菜につけてもいいし焼いてもいいのよ?
それに卵を茹でたものにつけてもすごくおいしいんだから」
「これは…… よし、今やってたことには目をつぶるよ。
アンタは調理場においで、他のやつはここで大人しく呑んでな。
今日は酒代いらないから好きなだけ飲んでいいよ!」
「こりゃいい! ミーヤを生贄にタダ酒を得たな!
よっし、朝まで飲むぞー!」
四人が大盛り上がりしているのを恨めしそうに眺めながら、おばちゃんに引きずられていくミーヤだった。
「あら? ミーヤさま、おかえり。
ボク寝ちゃってたのかあ」
「何度もマナ切れ繰り返してたからね。
酒も入ったし疲れちゃったんだろ」
イライザが言ったことにミーヤは驚いてしまい、詰め寄るようにその内容を確認すると、とにかくずっと周囲探知を繰り返していたようだ。周囲探知は使うたびにマナが減るのではなく、探知し続けている間はマナが減り続けていくらしい。まだスキルが高くないチカマにとっては、格好の修行方法だと聞いてホッとした。
そう言えば人の心配だけじゃなく、自分のことも考えないといけない。この数日は買い物くらいしかしていないので、上がったのは召喚術と自然治癒だけだ。そう思って念のためスマメを確認したミーヤは、ビックリ顔で固まってしまった。なんと料理スキル追加されていて熟練度がわずかに上がっていたのだ。
それはもちろん今マヨネーズを作ったせいなのだが、たったそれだけで上がってしまうなんて驚きだった。スキルに関係することをすれば熟練度は確かに上がる。それはわかっていたが、たった一度の調理でゼロからこんなに上がるものなのだろうか。
「ねえ、今ので料理スキルが上がりはじめちゃったわ。
しかも結構上がってるんだけど、こんなものなのかな?」
レナージュへスマメを見せると同じように驚いている。そこへ横からのしかかるように覗き見たイライザが推察を説明してくれるという。
「なにか知っているの? イライザ!」
「まあ一般論と言うか、聞いた話と経験でってことで、あっているとは限らないよ?
料理みたいに使う道具や素材の種類が多いものは、それだけ複雑なことをするだろ?
そう言う行為のほうがスキル上昇の可能性が高いってのが通説なのさ。
戦闘系のように、単純作業は上がりにくいけど上げる機会が多い。
逆に、複雑で手間やコストがかかるものは上がりやすいってことになるのさ」
「なるほどねえ、とてもわかりやすかったわ。
いつもレナージュに説明されたときはよくわからないことが多いのよね」
「それはミーヤの物わかりが悪いからでしょーが。
それにしてもそんな仕組みがあったなんて知らなかったわ。
まあ難しいことはしたことなかったから知る機会もなかったけど」
「あれだよ、弓なら複矢打ちすると武芸が多めに上がるとか、そういうのだよ。
それなら経験あるだろ?」
レナージュがなるほどと感心したようにうなずいている。ミーヤには意味がさっぱり分からないがとりあえず同じように頷いて誤魔化しておいた。本当は否定しておきたいことだが、あまり賢くないの自覚はあるのだ。
「ま、難しいこと考えても仕方ねえさ。
結局は普段の行動がスキル上昇と結びついてるのは間違いない。
その方向性が希望に沿ったものならそのまま体動かせばいいんだよ」
「そうよね、じゃあそろそろ動きましょうか。
ミーヤはさっきの…… クリーム? 忘れないでね」
「マヨネーズね、それでどこへ行くの?」
イライザとレナージュは、もちろん! と言いながらジョッキをあおるポーズをした。荷物のチェックは終わっているし、一人分ずつまとめて積んであるから後でしまえばいいし、まあ異論はない。あとは飲みすぎないよう注意するだけである。もちろん自分も含め。
「オッケー、じゃあみんなで行こうか。
チカマはもう目は覚めてる?
飴玉あげようか?」
「うん、もうダイジョブ。
でも飴玉は欲しい……」
ミーヤは飴玉を一つ渡すと、嬉しそうに口に入れたばかりのチカマの手を引き部屋を出た。前を行く大人二人は既に大分飲んでいそうなのに元気で羨ましい。今朝みたいにならないよう、何としても呑み過ぎないようにしなければ! フルルもお酒は好きだと言っていたし、年齢と強さがある程度比例するならレナージュよりも強い可能性だってある。これは飲食代が大変なことになりそうだ。
女五人が酒場へ陣取ると言うのはなかなか目立つものである。しかも一人を除けばみんな美形だし、その一人だってきっと獣人の中では美人に間違いない。周囲の男性たちが見とれてしまうのも仕方がないを通り越してごく当然のことだと感じる。
しかし、だ。見た目は美しくても口まで美しいわけではなく、飲み始めて数分したころには冒険者らしい汚い言葉が飛び交っていた。その効果はすさまじく、遠巻きに聞いていた男性たちは肩をすくめ、自分たちのテーブルへ向きなおってしまったほどである。
「おばちゃん、エール二杯と果実酒二杯、あと蒸留酒ね。
あとなんか肉焼いたのと蒸し芋二つに蒸し野菜もおくれよー」
「フルルは蒸留酒好きなの? あんなに強いのに良く平気ね。
私は以前飲んだ時、一杯でひっくり返って翌日大変だったのよ?」
「私はジョエンジって街の出身なんだけど、あそこは果実酒と蒸留酒ばかりなのよ。
オタバの大森林と隣接してて果実が良く取れるからなんだけどね。
ジョエンジでは産まれて間もないころから蒸留酒を水で薄めて飲ませる習慣があるの。
だから勝手にお酒に強くなってしまったってわけよ」
「水割りってことかあ。
氷を入れて飲むことは無いの?」
「さあ、聞いたことないわ。
でも、くりぬいた果実に果実酒を注いで、アイスアローの氷を入れて飲む人はいるわね」
「あー、それマーケットでみたやつ!
ちょっとおいしそうだったなあ」
そんな話をしているうちにテーブルへ酒が運ばれてきた。蒸し芋と蒸し野菜も一緒だ。
「それじゃ飲み直しだけどもう一度乾杯だ!
新しい仲間と旅の成功を祈ってかんぱーい!」
「かんぱーい!」
イライザの音頭で乾杯したが、チカマのことを新しい仲間と言ってくれたことがとてもうれしくて涙が出そうな思いだ。チカマには二度と寂しい思いをさせたくない。それはもしかしたらミーヤの勝手な押し付けかもしれないが、今はとにかくそうしたくて仕方がないのだ。
「では折角だからマヨネーズの本気を味わってもらおうかな。
芋と野菜にたっぷりつけて食べてみてよ」
今度は誰も疑うことなく芋や野菜を手に取ってマヨネーズをたっぷりとディップし、口へと放り込んでいく。ただ一人、チカマは何が起こっているのかわからずに動きを止めている。
「チカマ? 酸っぱいのは苦手?
もしそうでなかったらみんなと同じように食べてみて?」
頷いたチカマは、何辺かに切れ目を入れられ崩れているアツアツの芋を一つとってマヨネーズをつけた。そのまま口へ入れた瞬間、全員が目を丸くして笑顔になっていく。そうだ、こうやって誰かを笑顔にすることが出来ればミーヤは幸せを感じられるのだ、と心が躍る思いがした。
「めちゃくちゃうめえ!
今までは芋にはバターが一番って思ってたけど考えを改めるわ。
このマヨネーズってやつが一番だな!」
「こっちの人参にもすごく合うわよ?
なんだか別の食べ物って感じよ」
「どれにつけてもおいしいわね。
手が止まらなくなっちゃう」
フルルは先を急ぐように食べ続けている。あっという間に芋も野菜も無くなってしまった。そこへおばちゃんがやってきて文句を言われた。
「あんたたちね、酒場で騒ぐのは当たり前だからいいよ?
でも仮にも料理を出してる店へ勝手になにか持ちこむのはルール違反じゃないか?」
「ごめんなさい、さっき部屋で作ったから試食していたの。
良かったら作り方お教えするから、まずは味見してみてよ」
怒られるのはもっともだと感じたミーヤは、苦し紛れにおばちゃんへマヨネーズを勧めた。もう野菜は無いのでそのまま食べてもらったが、料理人ならその不思議な味くらいわかるだろう。
「ちょっとアンタ? これは卵なのかい?
ジスコでは食べるやつがあんまりいないからうちも出してないんだけどさ。
まさか卵でソースを作るなんて驚いたよ。
まるで魔法でもかけられた気分だねえ」
「肉や野菜につけてもいいし焼いてもいいのよ?
それに卵を茹でたものにつけてもすごくおいしいんだから」
「これは…… よし、今やってたことには目をつぶるよ。
アンタは調理場においで、他のやつはここで大人しく呑んでな。
今日は酒代いらないから好きなだけ飲んでいいよ!」
「こりゃいい! ミーヤを生贄にタダ酒を得たな!
よっし、朝まで飲むぞー!」
四人が大盛り上がりしているのを恨めしそうに眺めながら、おばちゃんに引きずられていくミーヤだった。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ
あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」
学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。
家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。
しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。
これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。
「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」
王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。
どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。
こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。
一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。
なろう・カクヨムにも投稿
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる