上 下
36 / 66
第九章 母なる側室

36.三者の宴

しおりを挟む
『じゅぶ、じゅぼ、じょぷっ、じゅっぱ、じゅる――』
「陛下? ご気分はいかがでございますか?
 やはり女の中へと導かなければ物足りませぬか?」

「いや、気にするな、とても心地よいぞ。
 なによりそなたの心持が一番大切なのだ、だから口淫でも十分に喜ばしい」

「陛下? 嘘はいけませぬ、私には陛下が耐えているのが丸わかりでございます。
 そこで私は一つご提案を申し上げます。
 あの…… シャラトワ様ならば床を共にしても良いかな、と……」

「なに!? あの女知音(おんなちいん)をか?
 なるほど、あやつなら確かに我ともそなたとも事を済ませた間柄、ふむ。
 よし、シャラトワを呼べ!」


 しばらくすると鍋に湯を持ったシャラトワが寝室へとやってきた。しかしベッドで寛ぐ王と、その身に寄りそうクラウディアを見てただ事ではない雰囲気を感じ取った。

「ようやく参ったか、遅かったではないか。
 なぜ湯を持っているのだ、今はまだいらぬぞ?」

「と言うことはまだお二人でお楽しみなのではございませぬか?
 わざわざ邪魔を呼んで見せつけようと?」

「バカなことを言うではない、いいからこちらへ来るのだ。
 ほれこうだ、そうそう、そのまま待っておれ。
 目の前に現れたものは好きにして良いからな」

 シャラトワは王に正対する向きで寝転がると、これから何が行われようとしているのかを察した。と言うよりも、すぐに眼前へクラウディアの若々しい恥部が晒されたのだ。その花弁は瑞々しさを持て余すように輝いており、薄らと良い香りを放っている。その美味を味わっていいものかと考えている間もなく、王はシャラトワの両足の下へ自身の足を滑りこませしっかりと座りなおした。

 目の前に突き出されたクラウディアの泉は、蓄えたものを溢れさせながら更に迫ってきた。王の言う通り、出されたものは好きにして良いと言うのはこのことに違いないとむしゃぶりつく。するといつものように過敏な反応を見せた身重の女が大きな声を上げる。

「ああ、あああ! 陛下! 今すぐ参ります!
 あ、あああぁー! んぐ、じゅぽっじゅっぼ、じゅぷ、んんぐぅ、じゅぽじゅっぽ――」

 上下逆さに向き合った女と女、そこから滴る若き雫を味わいながら、シャラトワは自らの花弁へと降り注ぐ唾液の熱を感じていた。悦びの歌を歌っているかのごとく激しく音を奏でるクラウディアはますます雫を溢れさせている。シャラトワにとって、この秘めたる泉がひくひくと脈打ちながら雫を垂らす様は、興奮の対象として最高の味わいであり、眺め、味わいながら、自らもその井戸を掘る助けをしていると己の花弁からも雫が溢れてくるのがわかった。

 すると、今の今までシャラトワを弄(まさぐ)っていた小さな女の手が、突然ゴツゴツとした戦士の手にすり替えられる。その戦士が花弁の両側を力強く広げると、貯まっていたものが流れ出て床を濡らした。ああ、準備が整ったのだな、と幾年ぶりがわからないほど待ち焦がれ、羨(うらや)んでいた王の帰還に心躍るのがわかる。今またあの愛する陛下をこの身へ導くことが出来るのだ。なんと言う悦び、なんと言う幸せ!

 同時に口を塞ぐほどに重みをかけてきた若い妊婦は、無限の泉を用いて同じ悦びを分かち合おうと快楽の果てへ誘(いざな)ってくる。そしてとうとうその時がやってきた。

「ふぎっ、んほおっ! 陛下! 陛下なのですね!
 わたくしの中へ再び御出で下さる時が来るなんて!
 あああああ!!! 陛下! お情けを! お情けを!」

 口が塞がれていようとも思いを吐きだすことを止めることは出来ない。シャラトワは叫びながら流れ込んでくるクラウディアを屠(むさぼ)りながら激しく腰をくねらせて王の男性を出来るだけ深く飲みこもうともがいた。王はそれに応えるように深く深く腰を差し入れ、さらには大きな指で彼女の花弁上部に鎮座する隆起したそれを刺激する。

 肉体の内と外、両方を同時に責められながら更には若い妊婦から流れ出す媚薬をも口にしている。それはもう女としての悦びを何年も味わっていなかった中年女には強すぎる刺激だった。三人分の重さが加わったベッドが激しく軋み音を立てながら揺れている。その揺れが段々と早くなって間もなく、三角を形作っているうちの底辺が最初の果てを迎えた。

「ああ陛下! お情けを! ご慈悲を! お注ぎ下さい! あああ! ああぁあひぃー!」

 次に、一人目の女が絶叫したことでもう一人の濡れそぼった花びらへと強い刺激が伝わった。絶叫の断末を引き継ぐように次の女も叫び声を上げ始める。

「ああぁひぃー! 私、私、ああ、あああ! 陛下! 強く! もっと!
 陛下あ! お情けを! 陛下! お情けをのぉおー んぐ――」

 老王の口で口を塞がれた妊婦は、悦びと喜びの涙を同時に流しながら果て、笑みを浮かべたまま気を失って目の前のぶ厚い胸へと項垂れて受け止められていた。少量の乳を拭きだした乳房が王の胸へと白い筋を引いている。王はまだ果てていないのだが、クラウディアが意識を失ったのではこれで仕舞だろうと苦笑いする。しかしまだ多少の余力(ロスタイム)があるようで、王の中の男はかすかに燃えている。

 息を荒げて寝ころんだまま王を咥えこんでいるのは中年女だとわかってはいるが、この手に抱(いだ)いた若い感触を傷つけぬよう慎重に、ゆっくりと出し入れをしてみる。クラウディアと口を重ねたまま、段々と振り幅を大きくしていると、再びシャラトワが目覚め己の中を縮めるような動きをしてくる。間もなくだと自らの最後を察し、横になっている女の臍(へそ)の下を指先で強く押し込むと喘ぎ声が大きくなった。そのまま徐々に位置を下げていき、女が己を強く閉じた箇所を見つけるとさらに強く押し込む。

 すると王の先端に女の中身(ポルチオ)が当たるほど下がり、その洞窟は全てを呑みこむように形を変えた。欲深い女に咥えられた大蛇がもがぎながら最期を迎えその身を破裂させると、女は全てを開放しながら洪水で応えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

性転換マッサージ

廣瀬純一
SF
性転換マッサージに通う人々の話

大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-

半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。

性転換タイムマシーン

廣瀬純一
SF
バグで性転換してしまうタイムマシーンの話

【なろう400万pv!】船が沈没して大海原に取り残されたオッサンと女子高生の漂流サバイバル&スローライフ

海凪ととかる
SF
離島に向かうフェリーでたまたま一緒になった一人旅のオッサン、岳人《がくと》と帰省途中の女子高生、美岬《みさき》。 二人は船を降りればそれっきりになるはずだった。しかし、運命はそれを許さなかった。  衝突事故により沈没するフェリー。乗員乗客が救命ボートで船から逃げ出す中、衝突の衝撃で海に転落した美岬と、そんな美岬を助けようと海に飛び込んでいた岳人は救命ボートに気づいてもらえず、サメの徘徊する大海原に取り残されてしまう。  絶体絶命のピンチ! しかし岳人はアウトドア業界ではサバイバルマスターの通り名で有名なサバイバルの専門家だった。  ありあわせの材料で筏を作り、漂流物で筏を補強し、雨水を集め、太陽熱で真水を蒸留し、プランクトンでビタミンを補給し、捕まえた魚を保存食に加工し……なんとか生き延びようと創意工夫する岳人と美岬。  大海原の筏というある意味密室空間で共に過ごし、語り合い、力を合わせて極限状態に立ち向かううちに二人の間に特別な感情が芽生え始め……。 はたして二人は絶体絶命のピンチを生き延びて社会復帰することができるのか?  小説家になろうSF(パニック)部門にて400万pv達成、日間/週間1位、月間2位、四半期/年間3位の実績あり。 カクヨムのSF部門においても高評価いただき80万pv達成、最高週間2位、月間3位の実績あり。  

戦艦大和、時空往復激闘戦記!(おーぷん2ちゃんねるSS出展)

俊也
SF
1945年4月、敗色濃厚の日本海軍戦艦、大和は残りわずかな艦隊と共に二度と還れぬ最後の決戦に赴く。 だが、その途上、謎の天変地異に巻き込まれ、大和一隻のみが遥かな未来、令和の日本へと転送されてしまい…。 また、おーぷん2ちゃんねるにいわゆるSS形式で投稿したものですので読みづらい面もあるかもですが、お付き合いいただけますと幸いです。 姉妹作「新訳零戦戦記」「信長2030」 共々宜しくお願い致しますm(_ _)m

女子中学生との逃亡生活

青村砂希
SF
 主人公は、大学の研究室で助手をしている28才の男性。  彼は、研究室の教授から「私に何かあった時は、娘を頼む」と言われました。  そして、研究発表に行った教授は行方不明となり、そのお嬢さんは彼の部屋へ嫁いで来てしまいました。  彼女は、甲斐甲斐しくも、彼の身の回りの世話を行ってくれます。  それを受け入れている彼は、犯罪者と見なされるでしょう。  主人公は、お約束の変態さん。  そして今度のヒロインは、なんと中学生!  実に、けしからんお話しです。  そして、2人をマークする謎の組織。  サクサク読んで頂けると思います。  是非、お付き合い下さい。

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

処理中です...