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第七章 終焉の令嬢
28.真実の姿
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再び大雨に降られてしまった国王は、身体を冷やしながらも満足感で高揚していた。信じられないほど大きな感情の爆発、経産婦とは思えない未熟で敏感な肉体は、少年時代から相当数の女を相手にしてきた老獪な男にも経験の無いことだった。
思い返せば始めて恋をしたと認識したのは十三、四くらいだったか。先日タクローシュによって処刑された王妃のスーデリカがその相手だ。それが自分の手から零れ落ち、兄である前国王に奪われた時の落胆と言ったら言葉ではとても言い表せない。反乱を起こした理由にその恨みが含まれていないと言ったら嘘になるが、それでもあの時は国の為と言う大義があったのも事実。
その後王妃を取り返し自分のものにすることは出来たが、愛するものの子だからと言ってアルベルトを残しておいたのが裏目に出た。奴は自分の母を犯し、その罪で母であったスーデリカも処刑された。勝手な真似をしたタクローシュを責めたかったが、法に従えば死罪なのは間違いない。それに王妃はすでに幼きころのスーデリカではなかったのだから未練はなかった。
問題は自分とスーデリカの間に出来た子であるタクローシュだ。あいつは激情しやすく容赦を知らない。このまま王になっても国を治めることが出来るか怪しいと考えていた。それにあの性格は兄上とよく似ている。まさかとは思うが、スーデリカを迎えた時にはすでに孕んでいたのではないだろうか。王の代替わりから間もなく出来た子だったが、喜びが先に立ち深くは考えてこなかった。
その後側室との間にも男子が出来たが幼いまま病で亡くなり、もう一人も産まれてすぐに亡くなった。残された男子はタクローシュのみであり、その頃から自分が男として役に立たなくなり始めていたので甘やかし過ぎたせいもある。せめてやつに子が出来れば教育をし直すこともできるだろうが、今のところ望みは薄い。
だからもう一度だけでも、せめて一度でいいから自らの男がその力を取戻せないだろうか。そう思わせているのはクラウディアと言う幼子(おぼこ)の存在であるが、あんな小娘に溺れそうになっている自分がおかしくて仕方ない。だが、あの娘相手ならもう一度自分を取り戻せるような気がしているのだった。
もちろんそこに根拠などなく歩の悪い賭けではある。だがそれでもいい、クラウディアには手元へ置いて愛でていたい、そう思わせる何かがあった。もちろんあの娘の両親や親族配下全てを処刑したことで恨みを買っているはずだと言う自覚はある。確かにあの処分は行き過ぎであったがダルチエン伯爵が反乱を企てていたことは間違いなく、本来ならクラウディアも処刑されるはずだった。しかしタクローシュが奴隷としてアルベルトへ与え辱めたいと言い出したので好きにさせたのだ。
それが今や王である自分が囲っているのだから数奇な話である。多くの貴族が王子の妃候補として自分の娘を差し出す中、ダルチエン伯爵は自分の娘を溺愛しており手放そうとしなかった。そのことも反乱を企てている疑いの一つとなり最後は兵を集めていたところを現行犯で取り押さえた。しかしクラウディアにそこまで細かく説明すべきかどうか王は悩んでいた。
そんな悩みを抱えながらも手元へ置くことにしたこの未熟な娘が、自らの悦びを溢れさせこの王に向かって降り注がせるとは。子を作るための道具でしかないと考えていた女という存在をこんなに愛いと感じたのは初めてで我ながら驚いていた。初恋相手のスーデリカでさえただ可愛らしい、美しいと思っただけであったのに。絶頂を迎えて体の重みを王へと預けてしまっている幼子は、息を荒くしながらぼそぼそと呟いていた。
「陛下…… んぐ、ぬちゃぁ…… んぐんぐ、陛下ぁ……」
意識があるのか無いのかすらあやふやな状況下、王の眼前に自らの女を晒しながらヒクヒクと震えさせている。女は上下を逆さにして王の上に跨ったまま、夢中で王の小さな男を咥えこんで口淫し続けていた。くちゅくちゅと音を立てながら唾液を垂らしている様を見て欲情した老王は、同じように涎を垂らしている縦筋の口へと舌を這わした。
『ぐちゅ、ぎゅちゅ、ちゃぷ、ちゅる――』
どちらの唾液かわからないくらいに混ざり合って滴り出る悦びは、再び王の髭を濡らしていく。そのうちにクラウディアがまた大声を上げ果てた。
「んばっ、ああう、んぐ、あ、ああ、あああああ!!!
陛下! お情けを! 陛下ああ!」
身体を激しく反らせ真上まで顔を上げ大声で叫んだその姿は、まるで天にも昇る気持ちだと言う比喩をそのまま体現しているような大仰なものだった。しかしクラウディアにとっては本当に天にも昇る気持ちであり、この絶頂感で正気を保っていることが出来なかった。
すぐに頭を下げたクラウディアは、再び幼き王を咥えこみ今までよりも早い速度で上下運動を始めた。同時に口内では、抱きこんだ王自身へと舌を絡ませ隅々まで舌を這いずりまわしている。
『んっちゅ、ぐちゅ、ぬっちゃ、くちゅ、んちゅ、ん、んん、んう、んん、ん……
ぺちゃ、くっちゃ、んちゅ、はぁはぁ、陛下…… んぐぅ、きゅちゅっ、んはあ――
―― んごぁ、んもご、陛下あ、おご、んんおごぉ、陛下! んごっふあぁ――』
クラウディアの口内はいつの間にか溢れんばかりのものに支配され、今まで通りの行為が難しくなってしまった。いったい何が起きたのかわからないまま、息苦しさで正気に戻ったクラウディアは、視界に入った王を見てすぐにそれが何かわかり驚きの笑みを浮かべた。
思い返せば始めて恋をしたと認識したのは十三、四くらいだったか。先日タクローシュによって処刑された王妃のスーデリカがその相手だ。それが自分の手から零れ落ち、兄である前国王に奪われた時の落胆と言ったら言葉ではとても言い表せない。反乱を起こした理由にその恨みが含まれていないと言ったら嘘になるが、それでもあの時は国の為と言う大義があったのも事実。
その後王妃を取り返し自分のものにすることは出来たが、愛するものの子だからと言ってアルベルトを残しておいたのが裏目に出た。奴は自分の母を犯し、その罪で母であったスーデリカも処刑された。勝手な真似をしたタクローシュを責めたかったが、法に従えば死罪なのは間違いない。それに王妃はすでに幼きころのスーデリカではなかったのだから未練はなかった。
問題は自分とスーデリカの間に出来た子であるタクローシュだ。あいつは激情しやすく容赦を知らない。このまま王になっても国を治めることが出来るか怪しいと考えていた。それにあの性格は兄上とよく似ている。まさかとは思うが、スーデリカを迎えた時にはすでに孕んでいたのではないだろうか。王の代替わりから間もなく出来た子だったが、喜びが先に立ち深くは考えてこなかった。
その後側室との間にも男子が出来たが幼いまま病で亡くなり、もう一人も産まれてすぐに亡くなった。残された男子はタクローシュのみであり、その頃から自分が男として役に立たなくなり始めていたので甘やかし過ぎたせいもある。せめてやつに子が出来れば教育をし直すこともできるだろうが、今のところ望みは薄い。
だからもう一度だけでも、せめて一度でいいから自らの男がその力を取戻せないだろうか。そう思わせているのはクラウディアと言う幼子(おぼこ)の存在であるが、あんな小娘に溺れそうになっている自分がおかしくて仕方ない。だが、あの娘相手ならもう一度自分を取り戻せるような気がしているのだった。
もちろんそこに根拠などなく歩の悪い賭けではある。だがそれでもいい、クラウディアには手元へ置いて愛でていたい、そう思わせる何かがあった。もちろんあの娘の両親や親族配下全てを処刑したことで恨みを買っているはずだと言う自覚はある。確かにあの処分は行き過ぎであったがダルチエン伯爵が反乱を企てていたことは間違いなく、本来ならクラウディアも処刑されるはずだった。しかしタクローシュが奴隷としてアルベルトへ与え辱めたいと言い出したので好きにさせたのだ。
それが今や王である自分が囲っているのだから数奇な話である。多くの貴族が王子の妃候補として自分の娘を差し出す中、ダルチエン伯爵は自分の娘を溺愛しており手放そうとしなかった。そのことも反乱を企てている疑いの一つとなり最後は兵を集めていたところを現行犯で取り押さえた。しかしクラウディアにそこまで細かく説明すべきかどうか王は悩んでいた。
そんな悩みを抱えながらも手元へ置くことにしたこの未熟な娘が、自らの悦びを溢れさせこの王に向かって降り注がせるとは。子を作るための道具でしかないと考えていた女という存在をこんなに愛いと感じたのは初めてで我ながら驚いていた。初恋相手のスーデリカでさえただ可愛らしい、美しいと思っただけであったのに。絶頂を迎えて体の重みを王へと預けてしまっている幼子は、息を荒くしながらぼそぼそと呟いていた。
「陛下…… んぐ、ぬちゃぁ…… んぐんぐ、陛下ぁ……」
意識があるのか無いのかすらあやふやな状況下、王の眼前に自らの女を晒しながらヒクヒクと震えさせている。女は上下を逆さにして王の上に跨ったまま、夢中で王の小さな男を咥えこんで口淫し続けていた。くちゅくちゅと音を立てながら唾液を垂らしている様を見て欲情した老王は、同じように涎を垂らしている縦筋の口へと舌を這わした。
『ぐちゅ、ぎゅちゅ、ちゃぷ、ちゅる――』
どちらの唾液かわからないくらいに混ざり合って滴り出る悦びは、再び王の髭を濡らしていく。そのうちにクラウディアがまた大声を上げ果てた。
「んばっ、ああう、んぐ、あ、ああ、あああああ!!!
陛下! お情けを! 陛下ああ!」
身体を激しく反らせ真上まで顔を上げ大声で叫んだその姿は、まるで天にも昇る気持ちだと言う比喩をそのまま体現しているような大仰なものだった。しかしクラウディアにとっては本当に天にも昇る気持ちであり、この絶頂感で正気を保っていることが出来なかった。
すぐに頭を下げたクラウディアは、再び幼き王を咥えこみ今までよりも早い速度で上下運動を始めた。同時に口内では、抱きこんだ王自身へと舌を絡ませ隅々まで舌を這いずりまわしている。
『んっちゅ、ぐちゅ、ぬっちゃ、くちゅ、んちゅ、ん、んん、んう、んん、ん……
ぺちゃ、くっちゃ、んちゅ、はぁはぁ、陛下…… んぐぅ、きゅちゅっ、んはあ――
―― んごぁ、んもご、陛下あ、おご、んんおごぉ、陛下! んごっふあぁ――』
クラウディアの口内はいつの間にか溢れんばかりのものに支配され、今まで通りの行為が難しくなってしまった。いったい何が起きたのかわからないまま、息苦しさで正気に戻ったクラウディアは、視界に入った王を見てすぐにそれが何かわかり驚きの笑みを浮かべた。
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