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慌ただしい昼休み
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「おい! カズ! いつまで寝てんだ、急げよ!」
突然教室の扉が開いてうるさい声が聞こえてきた。木戸と丸山が二人そろって迎えに来たのだ。
「あれ? 僕寝てたのか? 確か一限の初めにプリント配られたとこまでは覚えてるんだけど……」
「おいおい、そりゃ寝すぎだろ。
俺なんて三限からずっと起きてるんだぜ」
木戸はきっと腹が減って起きたに違いない。丸山は意外にも寝たりしないようで成績も木戸や僕に比べれば悪くはない。
「お前たち学校へ何しに来てんだよ、まったくしょうがねえな。
とにかく早く行こうぜ、まともな弁当が売り切れちまうぜ」
丸山の言う通り、早く購買へ行かないと人気のあるものはすぐに売り切れてしまう。僕はその言葉に頷いてから席を立った。
僕の後ろの席にはすでに咲の姿はなかった。咲だけではなく教室内には数名が弁当を広げているくらいで、ほとんどの生徒はフリースペースや中庭へ行っているのがいつもの光景である。
咲がどこで誰と食べているのか気にはなるが、それよりも自分の弁当を確保しに行くのが先決だ。僕達三人は急いで購買へ向かう。
すでに購買にはたくさんの生徒が群がっており、それはまるでバーゲンセールに群がるおばちゃん軍団のようだ。
次から次へと注文が飛び交い、購買のおばちゃんは大忙しで弁当を差し出している。山と積まれた弁当がどんどん減っていき、このままのんびり待っていたら不人気メニューだけが残されてしまうだろう。
こういう時は早い者勝ちだ。ゆっくりと考えているとどんどん後回しになるだけなので、多少強引にでも注文してしまった方がいい。
この時ばかりは先輩後輩も関係ないのだが、まだ入学したての一年生は尻込みしてしまうかもしれないだろう。現に僕も、去年の一学期くらいには思うような弁当を手に入れることができなかったものだ。
しかし今は違う。前が少しあいた隙を逃さず、どれにしようか考えている生徒の頭上から丸山が大きな声を出した。この時ばかりは木戸と丸山の図々しさが有難い。
「おばちゃん! ハンからにライスもう一個ね!」
丸山はハンバーグから揚げ弁当に追加ライスか。相変わらずよく食べる。周囲の生徒がびっくりして振り返るのも無理はない。
続いて木戸が大きな声で注文する。
「俺はカツカレー大盛りちょーだい!」
はいよっと笑顔で返事をした購買のおばちゃんは、二人にそれぞれ注文の品を渡して代金を受け取った。
僕は昨日と同じダブルシャケにしようかと思ったが、なんとなく今日の昼はシャケにしない方がいいような気がしてマーボ豆腐とから揚げの入った中華弁当に決めた。
無事に弁当を受け取った僕達は、自動販売機で飲み物を買ってからフリースペースへ向かう。
「早弁しておいて昼に大盛り頼むなんて珍しいな。
ちょっと食いすぎじゃないのか?」
僕が木戸へそう言うと意外な答えが返ってきた。
「今日は家に弁当忘れてきちまったんだよ。
おかげで腹ペコさ」
「そうか、珍しいこともあるもんだ、宿題を忘れたならよくあるけどな」
丸山がそう言って茶化している。確かに木戸が弁当を忘れたなんて聞いたことがなかった。三度の飯より飯が好きなんて言うくらい食べることが好きなはずなのに。
僕はなんだか心配になって木戸の顔を見た。すると木戸は僕が口を開くのを先回りするように話しかけてきた。
「そういやカズ、マネージャーのこと知ってるんだろ?
真弓ちゃんが言ってたんだよ」
やっぱりそうか、嫌な予感は的中した、というかほかに思い当たる人物はいなかったというのが正解か。
「ああ、昨日の今日で決まったって言ってたからそうじゃないかとは思ってたんだ。
僕は嫌なんだけど…… 結局あの一年生に決まったのか。
あの子のせいで昨日はひどい目にあったんだよ」
「らしいな、でも野球やってたんだしマネとしては期待できるんじゃないか?」
「そうならいいけどな、僕は気が重いよ」
「その辺は真弓ちゃんがしっかり指導してくれるだろ。
俺はおもしれえから好きにしてくれていいけどよ」
「いやいや勘弁してくれよ、野球に集中できなくなったら全員が困るだろ。
なんで真弓先生は許可しちゃったんだろうなあ」
「おい、女子マネ入るのか? カズの知り合いなのか? かわいいのか?」
一人蚊帳の外で不満だったのか、突然丸山が口を挟んできた。
「知り合いってわけじゃないんだけどさあ、昨日部活の後に押しかけてきたんだよ」
「俺もまだ見てないからどんな子なのか知らないけど、中学までは野球やってたらしいぜ。
真弓ちゃんの話によると、うちの部員の事をかなり細かくチェックしてあるらしいんだ」
「へえ、入る前から研究してるなんて熱心だな。
相変わらずカズは女子が入るの嫌そうだけどよ」
まったく二人とも気楽に言ってくれる。昨日僕がどれだけ迷惑したか知らないからそんなことが言えるんだ。
三人がフリースペースへつくとすでにチビベンは弁当を食べ終えていた。手元には女子と同じようなこじんまりした弁当箱が置いてある。何やら雑誌を見ながら弁当を食べているハカセはまだ食べ終わっていなかった。
「ハカセ、マネ募集を追記したチラシ今日中にできそうか?」
「無茶言うなよ木戸、さっき聞いたのに今日できるわけなかろう?
夜作って明日持ってくるのが最短だろうに」
そういって何もない目元をクイッと指で押し上げる。今はコンタクトにして眼鏡をかけていないのだが、去年までは眼鏡だったため癖が抜けないらしい。
「そうか、そりゃそうだよな」
木戸が笑いながら弁当を広げた。周囲にカレーのスパイシーな香りが漂う。丸山と僕も座って買ってきた弁当を広げる。
そこへ同級生の女子が近寄ってきて木戸へ話しかけた。
「木戸君、持っていたお弁当だけで足りないなら私がおすそ分けするっていつも言ってるのに。
それとももう飽きちゃった?」
「おう、パン子か、飽きたってわけじゃないさ、あんまり人聞き悪いこと言うなよ。
中学の時はほぼ毎日だったしさすがに悪いだろ。
それに周りから勘違いされても良くないじゃん?」
「あら? 木戸君にしては珍しいこと言うのね。
私はどちらかと言うと吉田君みたいな純朴な人がタイプなのに」
おっと、思わぬところから飛び火してきそうな展開だ。
木戸へ話しかけてきたのは木戸の小中学校からの同級生、神戸園子だった。確か家がパン屋をやっていると聞いたことがある。
「ところで今聞こえたんだけど、野球部にマネージャー入るの?
去年のアノあと私がやってあげるって言ったら断ったくせに?」
「あ、ああ、色々と事情が変わってさ、やっぱり入れることにしたんだよ。
パン子もまだマネージャーやりたいのか?」
「私は困ってるなら手伝おうかなってくらいだから別にいいけどね。
他にも何人か断ってたじゃない? きっと怒って押しかけてくるわよ」
「そうか、そいつは困るな、でも野球に詳しくないやつを入れる気はないんだ。
今日から来るマネージャーは中学まで野球部だから、その辺の普通の女子とは違うよ」
「それで納得するといいけどね。
そうそう、今度帰りにでも店によってよ、お父さんも会いたがってるわ」
「親父さん元気にしてるか?
あんなに世話になったのにすっかりご無沙汰で申し訳ない、近いうちに顔出すよ」
「ええ、約束よ、じゃあまたね、吉田君達も練習頑張って」
そう言って神戸園子はもといた席へ戻っていった。戻った先では女子数人で何やらキャーキャー言っているが、どうせあまりいい話ではないんだろう。
「あいつんちパン屋なんだけどさ、小学校の頃小麦粉臭いっていじめられててさ。
俺がいつも助けてやってたんだよ。
帰り道が一緒だったから、中学の頃は良く帰りにパンをもらっててさ」
「二人は付き合ってたのか?」
「そういうわけじゃないんだけど、他のやつはそういう風にみることもあるじゃん?
それが原因で中学でも嫌がらせされたりさ、いろいろあったわけよ」
「ほんと女子ってめんどくさいな、僕はそういうの勘弁だよ。
女子マネージャーが入るの考えると気が重いね」
「カズも特定の彼女作っちゃえば余計なのは寄ってこなくなるぞ」
そう言いながらケタケタと笑っている木戸の方こそどうなんだよと言いたいところだったが、周りも一緒になって笑っているのを見ると突っ込む気がなくなってくる。
そんなのんびりした昼休み、僕達が弁当を食べ終わって一息ついていると廊下の端から誰かが走ってきた。
どうやら倉片のようだが、なにか焦っているのか泣きそうな顔をしている。
「せんぱーい! カズせんぱあああい!!
助けてー! 助けてくださああああい!!」
そう叫びながら近づいてくる倉片の後ろから、日焼けした小さな女子が追いかけてきているのが見えて、僕はまたもや頭を抱えたのだった。
突然教室の扉が開いてうるさい声が聞こえてきた。木戸と丸山が二人そろって迎えに来たのだ。
「あれ? 僕寝てたのか? 確か一限の初めにプリント配られたとこまでは覚えてるんだけど……」
「おいおい、そりゃ寝すぎだろ。
俺なんて三限からずっと起きてるんだぜ」
木戸はきっと腹が減って起きたに違いない。丸山は意外にも寝たりしないようで成績も木戸や僕に比べれば悪くはない。
「お前たち学校へ何しに来てんだよ、まったくしょうがねえな。
とにかく早く行こうぜ、まともな弁当が売り切れちまうぜ」
丸山の言う通り、早く購買へ行かないと人気のあるものはすぐに売り切れてしまう。僕はその言葉に頷いてから席を立った。
僕の後ろの席にはすでに咲の姿はなかった。咲だけではなく教室内には数名が弁当を広げているくらいで、ほとんどの生徒はフリースペースや中庭へ行っているのがいつもの光景である。
咲がどこで誰と食べているのか気にはなるが、それよりも自分の弁当を確保しに行くのが先決だ。僕達三人は急いで購買へ向かう。
すでに購買にはたくさんの生徒が群がっており、それはまるでバーゲンセールに群がるおばちゃん軍団のようだ。
次から次へと注文が飛び交い、購買のおばちゃんは大忙しで弁当を差し出している。山と積まれた弁当がどんどん減っていき、このままのんびり待っていたら不人気メニューだけが残されてしまうだろう。
こういう時は早い者勝ちだ。ゆっくりと考えているとどんどん後回しになるだけなので、多少強引にでも注文してしまった方がいい。
この時ばかりは先輩後輩も関係ないのだが、まだ入学したての一年生は尻込みしてしまうかもしれないだろう。現に僕も、去年の一学期くらいには思うような弁当を手に入れることができなかったものだ。
しかし今は違う。前が少しあいた隙を逃さず、どれにしようか考えている生徒の頭上から丸山が大きな声を出した。この時ばかりは木戸と丸山の図々しさが有難い。
「おばちゃん! ハンからにライスもう一個ね!」
丸山はハンバーグから揚げ弁当に追加ライスか。相変わらずよく食べる。周囲の生徒がびっくりして振り返るのも無理はない。
続いて木戸が大きな声で注文する。
「俺はカツカレー大盛りちょーだい!」
はいよっと笑顔で返事をした購買のおばちゃんは、二人にそれぞれ注文の品を渡して代金を受け取った。
僕は昨日と同じダブルシャケにしようかと思ったが、なんとなく今日の昼はシャケにしない方がいいような気がしてマーボ豆腐とから揚げの入った中華弁当に決めた。
無事に弁当を受け取った僕達は、自動販売機で飲み物を買ってからフリースペースへ向かう。
「早弁しておいて昼に大盛り頼むなんて珍しいな。
ちょっと食いすぎじゃないのか?」
僕が木戸へそう言うと意外な答えが返ってきた。
「今日は家に弁当忘れてきちまったんだよ。
おかげで腹ペコさ」
「そうか、珍しいこともあるもんだ、宿題を忘れたならよくあるけどな」
丸山がそう言って茶化している。確かに木戸が弁当を忘れたなんて聞いたことがなかった。三度の飯より飯が好きなんて言うくらい食べることが好きなはずなのに。
僕はなんだか心配になって木戸の顔を見た。すると木戸は僕が口を開くのを先回りするように話しかけてきた。
「そういやカズ、マネージャーのこと知ってるんだろ?
真弓ちゃんが言ってたんだよ」
やっぱりそうか、嫌な予感は的中した、というかほかに思い当たる人物はいなかったというのが正解か。
「ああ、昨日の今日で決まったって言ってたからそうじゃないかとは思ってたんだ。
僕は嫌なんだけど…… 結局あの一年生に決まったのか。
あの子のせいで昨日はひどい目にあったんだよ」
「らしいな、でも野球やってたんだしマネとしては期待できるんじゃないか?」
「そうならいいけどな、僕は気が重いよ」
「その辺は真弓ちゃんがしっかり指導してくれるだろ。
俺はおもしれえから好きにしてくれていいけどよ」
「いやいや勘弁してくれよ、野球に集中できなくなったら全員が困るだろ。
なんで真弓先生は許可しちゃったんだろうなあ」
「おい、女子マネ入るのか? カズの知り合いなのか? かわいいのか?」
一人蚊帳の外で不満だったのか、突然丸山が口を挟んできた。
「知り合いってわけじゃないんだけどさあ、昨日部活の後に押しかけてきたんだよ」
「俺もまだ見てないからどんな子なのか知らないけど、中学までは野球やってたらしいぜ。
真弓ちゃんの話によると、うちの部員の事をかなり細かくチェックしてあるらしいんだ」
「へえ、入る前から研究してるなんて熱心だな。
相変わらずカズは女子が入るの嫌そうだけどよ」
まったく二人とも気楽に言ってくれる。昨日僕がどれだけ迷惑したか知らないからそんなことが言えるんだ。
三人がフリースペースへつくとすでにチビベンは弁当を食べ終えていた。手元には女子と同じようなこじんまりした弁当箱が置いてある。何やら雑誌を見ながら弁当を食べているハカセはまだ食べ終わっていなかった。
「ハカセ、マネ募集を追記したチラシ今日中にできそうか?」
「無茶言うなよ木戸、さっき聞いたのに今日できるわけなかろう?
夜作って明日持ってくるのが最短だろうに」
そういって何もない目元をクイッと指で押し上げる。今はコンタクトにして眼鏡をかけていないのだが、去年までは眼鏡だったため癖が抜けないらしい。
「そうか、そりゃそうだよな」
木戸が笑いながら弁当を広げた。周囲にカレーのスパイシーな香りが漂う。丸山と僕も座って買ってきた弁当を広げる。
そこへ同級生の女子が近寄ってきて木戸へ話しかけた。
「木戸君、持っていたお弁当だけで足りないなら私がおすそ分けするっていつも言ってるのに。
それとももう飽きちゃった?」
「おう、パン子か、飽きたってわけじゃないさ、あんまり人聞き悪いこと言うなよ。
中学の時はほぼ毎日だったしさすがに悪いだろ。
それに周りから勘違いされても良くないじゃん?」
「あら? 木戸君にしては珍しいこと言うのね。
私はどちらかと言うと吉田君みたいな純朴な人がタイプなのに」
おっと、思わぬところから飛び火してきそうな展開だ。
木戸へ話しかけてきたのは木戸の小中学校からの同級生、神戸園子だった。確か家がパン屋をやっていると聞いたことがある。
「ところで今聞こえたんだけど、野球部にマネージャー入るの?
去年のアノあと私がやってあげるって言ったら断ったくせに?」
「あ、ああ、色々と事情が変わってさ、やっぱり入れることにしたんだよ。
パン子もまだマネージャーやりたいのか?」
「私は困ってるなら手伝おうかなってくらいだから別にいいけどね。
他にも何人か断ってたじゃない? きっと怒って押しかけてくるわよ」
「そうか、そいつは困るな、でも野球に詳しくないやつを入れる気はないんだ。
今日から来るマネージャーは中学まで野球部だから、その辺の普通の女子とは違うよ」
「それで納得するといいけどね。
そうそう、今度帰りにでも店によってよ、お父さんも会いたがってるわ」
「親父さん元気にしてるか?
あんなに世話になったのにすっかりご無沙汰で申し訳ない、近いうちに顔出すよ」
「ええ、約束よ、じゃあまたね、吉田君達も練習頑張って」
そう言って神戸園子はもといた席へ戻っていった。戻った先では女子数人で何やらキャーキャー言っているが、どうせあまりいい話ではないんだろう。
「あいつんちパン屋なんだけどさ、小学校の頃小麦粉臭いっていじめられててさ。
俺がいつも助けてやってたんだよ。
帰り道が一緒だったから、中学の頃は良く帰りにパンをもらっててさ」
「二人は付き合ってたのか?」
「そういうわけじゃないんだけど、他のやつはそういう風にみることもあるじゃん?
それが原因で中学でも嫌がらせされたりさ、いろいろあったわけよ」
「ほんと女子ってめんどくさいな、僕はそういうの勘弁だよ。
女子マネージャーが入るの考えると気が重いね」
「カズも特定の彼女作っちゃえば余計なのは寄ってこなくなるぞ」
そう言いながらケタケタと笑っている木戸の方こそどうなんだよと言いたいところだったが、周りも一緒になって笑っているのを見ると突っ込む気がなくなってくる。
そんなのんびりした昼休み、僕達が弁当を食べ終わって一息ついていると廊下の端から誰かが走ってきた。
どうやら倉片のようだが、なにか焦っているのか泣きそうな顔をしている。
「せんぱーい! カズせんぱあああい!!
助けてー! 助けてくださああああい!!」
そう叫びながら近づいてくる倉片の後ろから、日焼けした小さな女子が追いかけてきているのが見えて、僕はまたもや頭を抱えたのだった。
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