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想定外の告白
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今僕は生徒指導室にいる。正確には僕と掛川由布、そして真弓先生の三人である。
つい先ほどの衝撃的な出来事、僕にとっては迷惑なだけだったわけだが、今は二人並んで掛川由布が泣き止み落ち着くのを待っているところだった。
「どう? もう落ち着いたかしら?」
正面に座っている真弓先生が掛川由布に声をかけた。僕はうつむき加減で彼女の方を見た。
「はい…… もう大丈夫です、ご迷惑おかけしました。
つい取り乱してしまって…… その、私、興奮するとすぐに泣いてしまうんです……」
掛川由布はそんなことを言っているが、どう考えてもショックなのは僕の方だ。おかげで帰りは遅くなるし、女子を泣かせたということで真弓先生には叱られるし、もう散々な一日になってしまった。
「いったい何があったというの? 説明してもらえるかしら。
それに、吉田君が女の子を泣かせるなんてちょっとショックだわ」
「いや、僕が泣かせたわけじゃなくてですね、その子が勝手におしかけてきて」
「シャラップ! お黙りなさい! 弁明は状況判断が終わってから聞かせてもらうわ」
やれやれ、真弓先生は女子の味方か。それにしても引き続き嫌な予感がする。
「真弓先生、吉田先輩の言う通り、本当に悪いのは私なんです。
練習の見学の後、こっそり待ち伏せしたのがいけなかったんです」
「それでなんでそんなことしたの?」
「えっと、その…… それは言えません」
「あらそう、言えないなら仕方ないわね。
じゃあこの件は吉田君が悪かったということで結審します」
「ちょっ、そりゃないですよ。
僕はなにもしてないのに……」
「なにもしていない? そう思っているのはあなただけよ。
うら若き乙女が恥をかかされたのなら泣き出して当然、もっと優しく接してあげないといけないわ」
どうやら真弓先生は掛川由布が僕に告白でもして、それを僕が素っ気なく返したかなにかでショックを与えたと考えているのだろう。
まあ当たらずとも遠からずと言ったところなのであえて弁明はしないでおこう。それよりなにより僕は早く帰りたいのだ。
「それにしたって掛川さん、あなたもあんな大声で泣かなくても良かったのに。
吉田君がなかなか鍵を返しに来ないから部室へ向かったら、校舎を出る前から鳴き声が聞こえて驚いたわよ」
「すいません…… どうも地声が大きいものですから……
でも吉田先輩を責めないでください、悪いのは私なんです」
「健気ねえ、でもいいのよそんなにかばわなくても、女が泣くときは男が悪いって決まっているんだから」
真弓先生はなにやら体験談めいたことを言い始めている。もうなるようになれと、僕は開き直り機嫌の悪そうな顔をして話が終わるのを待っていた。
「掛川さん、もう遅くなってしまったから送っていくわよ、あなた電車通学かしら?
はい、私は隣の駅までだから先に降りるけど、その先一人で帰れるかしら?」
「はい、大丈夫です。
吉田先輩に真弓先生、本当にすいませんでした……」
真弓先生の最寄り駅は確か三つ先の駅だったはずなんだけどな、と思いつつも行き先はわかっているのであえて突っ込みは入れない。
「吉田君は勝手に帰りなさいな」
「はあ、そりゃもちろん一人で帰りますけど……」
「明日も朝練やるんでしょ? 体調管理に気を付けてね。
今年は、って私も期待しているんだから」
「もちろんです、今年の新入部員がどれだけ成長するかわかりませんから、もしかするとこの夏がラストチャンスかもしれませんしね」
「そうねえ、今年の新入生は小粒ぞろいで、即戦力になりそうなのは木尾君と嶋谷君くらいかしら。
でも山下君や佐戸部君も一年生の頃は頼りなかったけど今はしっかりしてるもの、来年には化けるかもしれないわよ」
「そうですね、これから練習でみっちり鍛えていくつもりです。
練習メニューも見直そうと思ってるんですけど、最近父が飲んで帰ってくることが多くて相談ができていないんですよ」
「お父さんは最近どこで飲んでるの? 木戸君のとこではしばらく会っていないわね」
「さあ? どこだかは知りませんが昨日はベロベロで帰ってきましたね……
それなのにどうやって体調管理しているのか知りませんが、まだ僕より体力があるなんて信じられませんよ」
「そりゃあ長らく現役でやってきて今も仕事でも体力使っているんでしょう?
なかなか追いつけないんじゃないかしら」
「まずは父さんに認めてもらえるくらいにならないと、甲子園なんて夢で終わっちゃいそうです」
「でもそんなに飲み歩いているということはお母さんお出かけ?」
「はい、今週はずっと兄貴の所へ行っています。
義姉さんがつわりひどいらしくて、面倒見てやらないとって張り切って出かけていきました」
「それでお父さんが羽伸ばしているわけか。
でもお嫁さんと姑さんの仲がいいのはいいことよね」
「まあ元々知り合いですし、今でもたまに一緒に泳ぎに行っていますよ。
現役時代ほどは泳いでいないと言ってましたけど」
「それでもあのプロポーションだもの、うらやましいわ。
私も水泳やろうかしら」
「真弓先生は…… その十分…… あ、お酒やめたらいいんじゃないですかね」
僕は木戸のマネをして、ボッキュッボンな真弓先生は十分魅力的なスタイルだから大丈夫と言いかけて恥ずかしくなり、思わず触れてはいけないことを口にしてしまった。
「ちょっとあなた! それだけは言っちゃいけないわ。
私が大声で泣いてしまったらどうするのよ、デリカシーのない男はモテないわよ」
「うわっ、すいません」
僕は思わずほっぺたをつままれないように両手でガードして後ろへのけぞった。
今までしおらしく話を聞いていた掛川由布が僕へ質問を投げかけてきた。
「あの、先輩? 先輩のお母様って水泳選手だったんですか?」
「そうよ掛川さん、吉田君のお母さんは元日本代表候補の強化選手だったんだから。
でもオリンピックよりも妻として、母として生きることを選んだんですって」
「まあ! お母様ったら素敵です!
なるほど、吉田先輩はアスリート一家に生まれて、その才能を引き継いでいるんですね!
ああ、私もそういうのに憧れます!」
突然元気を取り戻した掛川由布は屋内だというのにデカい声で話し始めた。また暴走しなけりゃいいんだがな、と心配になる。
「やっぱり私、吉田先輩と結婚してずっとお側でお仕えしたい!
野球選手のお嫁さんになるのが子供のころからの夢なんです!」
「はあ? あなた達もしかしてさっきの騒ぎってそんなことが原因なの?」
「あ! いっけない! 恥ずかしいから内緒にしようと思ってたのに!
実は私が先輩にプロポーズしたんですけど、女子に興味ないって断られて、それで思わず泣いてしまったんです……」
「まったくおませさんね、あなたまだ高校入ったばかりじゃないの、勉強しなさい勉強を。
それにしても声が大きいのね、耳が痛くなるわ」
「でも吉田先輩は素晴らしいです!
私がお仕えすると申し出たのを、野球はチームでするものだ、って。
そんな個人的な支援は不要だと言い切ったんです!」
部員みんなへの配慮! 野球の才能も一級品! さすがです!」
まったく人の話を聞かずに掛川由布は大声でまくしたてる。真弓先生は声が上がるたびに顔をしかめ耳を押さえている。
「まあ確かに正論よ。
個人プレイではないだけに一部の部員を贔屓するようなことがあるとチームワークにも影響が出るわ。 特に今は一年生を鍛えていかないといけない時期だし、吉田君の判断は間違っていないわね」
「だから僕は悪くないって言ったじゃないですか」
「いいえ、それとこれは話が別よ、理由は何であれ女の子を泣かすことは許しません。
あ、そうそう、一年生と言えば今年の入学生にプロ野球選手のお子さんが入るんだか入ったんだかって話聞いてたんだけど、今のところ入部してきてないわよね?」
「そうなんですか? それは初耳ですけど、見学含めて今のところそんなやついませんね。
本当にうちに入ったんですか?」
「わからないわ、でも中学まで野球やってたと聞いていたから即戦力になるかもと期待していたのよ。
もしかしたらどこかの強豪校へ行ったのかもしれないわねえ」
選手層の薄いうちの野球部にとっては即戦力になるような選手は大歓迎だ。しかしいないものに期待しても仕方がない。
そんなとき、掛川由布が勢いよく手を上げて、そしてさっきと同じように大きな声で言った。
「その生徒なら知ってます!
今年入学していますよ!」
真弓先生が耳を押さえながら聞き返した。
「それ本当? 何組のなんて生徒かしら?」
「はい! 本当です!
だってその生徒って私ですから!」
僕と真弓先生は、その掛川由布の発言に目を丸くしてお互い向き合い、もう一度彼女の方を見返した。
つい先ほどの衝撃的な出来事、僕にとっては迷惑なだけだったわけだが、今は二人並んで掛川由布が泣き止み落ち着くのを待っているところだった。
「どう? もう落ち着いたかしら?」
正面に座っている真弓先生が掛川由布に声をかけた。僕はうつむき加減で彼女の方を見た。
「はい…… もう大丈夫です、ご迷惑おかけしました。
つい取り乱してしまって…… その、私、興奮するとすぐに泣いてしまうんです……」
掛川由布はそんなことを言っているが、どう考えてもショックなのは僕の方だ。おかげで帰りは遅くなるし、女子を泣かせたということで真弓先生には叱られるし、もう散々な一日になってしまった。
「いったい何があったというの? 説明してもらえるかしら。
それに、吉田君が女の子を泣かせるなんてちょっとショックだわ」
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「シャラップ! お黙りなさい! 弁明は状況判断が終わってから聞かせてもらうわ」
やれやれ、真弓先生は女子の味方か。それにしても引き続き嫌な予感がする。
「真弓先生、吉田先輩の言う通り、本当に悪いのは私なんです。
練習の見学の後、こっそり待ち伏せしたのがいけなかったんです」
「それでなんでそんなことしたの?」
「えっと、その…… それは言えません」
「あらそう、言えないなら仕方ないわね。
じゃあこの件は吉田君が悪かったということで結審します」
「ちょっ、そりゃないですよ。
僕はなにもしてないのに……」
「なにもしていない? そう思っているのはあなただけよ。
うら若き乙女が恥をかかされたのなら泣き出して当然、もっと優しく接してあげないといけないわ」
どうやら真弓先生は掛川由布が僕に告白でもして、それを僕が素っ気なく返したかなにかでショックを与えたと考えているのだろう。
まあ当たらずとも遠からずと言ったところなのであえて弁明はしないでおこう。それよりなにより僕は早く帰りたいのだ。
「それにしたって掛川さん、あなたもあんな大声で泣かなくても良かったのに。
吉田君がなかなか鍵を返しに来ないから部室へ向かったら、校舎を出る前から鳴き声が聞こえて驚いたわよ」
「すいません…… どうも地声が大きいものですから……
でも吉田先輩を責めないでください、悪いのは私なんです」
「健気ねえ、でもいいのよそんなにかばわなくても、女が泣くときは男が悪いって決まっているんだから」
真弓先生はなにやら体験談めいたことを言い始めている。もうなるようになれと、僕は開き直り機嫌の悪そうな顔をして話が終わるのを待っていた。
「掛川さん、もう遅くなってしまったから送っていくわよ、あなた電車通学かしら?
はい、私は隣の駅までだから先に降りるけど、その先一人で帰れるかしら?」
「はい、大丈夫です。
吉田先輩に真弓先生、本当にすいませんでした……」
真弓先生の最寄り駅は確か三つ先の駅だったはずなんだけどな、と思いつつも行き先はわかっているのであえて突っ込みは入れない。
「吉田君は勝手に帰りなさいな」
「はあ、そりゃもちろん一人で帰りますけど……」
「明日も朝練やるんでしょ? 体調管理に気を付けてね。
今年は、って私も期待しているんだから」
「もちろんです、今年の新入部員がどれだけ成長するかわかりませんから、もしかするとこの夏がラストチャンスかもしれませんしね」
「そうねえ、今年の新入生は小粒ぞろいで、即戦力になりそうなのは木尾君と嶋谷君くらいかしら。
でも山下君や佐戸部君も一年生の頃は頼りなかったけど今はしっかりしてるもの、来年には化けるかもしれないわよ」
「そうですね、これから練習でみっちり鍛えていくつもりです。
練習メニューも見直そうと思ってるんですけど、最近父が飲んで帰ってくることが多くて相談ができていないんですよ」
「お父さんは最近どこで飲んでるの? 木戸君のとこではしばらく会っていないわね」
「さあ? どこだかは知りませんが昨日はベロベロで帰ってきましたね……
それなのにどうやって体調管理しているのか知りませんが、まだ僕より体力があるなんて信じられませんよ」
「そりゃあ長らく現役でやってきて今も仕事でも体力使っているんでしょう?
なかなか追いつけないんじゃないかしら」
「まずは父さんに認めてもらえるくらいにならないと、甲子園なんて夢で終わっちゃいそうです」
「でもそんなに飲み歩いているということはお母さんお出かけ?」
「はい、今週はずっと兄貴の所へ行っています。
義姉さんがつわりひどいらしくて、面倒見てやらないとって張り切って出かけていきました」
「それでお父さんが羽伸ばしているわけか。
でもお嫁さんと姑さんの仲がいいのはいいことよね」
「まあ元々知り合いですし、今でもたまに一緒に泳ぎに行っていますよ。
現役時代ほどは泳いでいないと言ってましたけど」
「それでもあのプロポーションだもの、うらやましいわ。
私も水泳やろうかしら」
「真弓先生は…… その十分…… あ、お酒やめたらいいんじゃないですかね」
僕は木戸のマネをして、ボッキュッボンな真弓先生は十分魅力的なスタイルだから大丈夫と言いかけて恥ずかしくなり、思わず触れてはいけないことを口にしてしまった。
「ちょっとあなた! それだけは言っちゃいけないわ。
私が大声で泣いてしまったらどうするのよ、デリカシーのない男はモテないわよ」
「うわっ、すいません」
僕は思わずほっぺたをつままれないように両手でガードして後ろへのけぞった。
今までしおらしく話を聞いていた掛川由布が僕へ質問を投げかけてきた。
「あの、先輩? 先輩のお母様って水泳選手だったんですか?」
「そうよ掛川さん、吉田君のお母さんは元日本代表候補の強化選手だったんだから。
でもオリンピックよりも妻として、母として生きることを選んだんですって」
「まあ! お母様ったら素敵です!
なるほど、吉田先輩はアスリート一家に生まれて、その才能を引き継いでいるんですね!
ああ、私もそういうのに憧れます!」
突然元気を取り戻した掛川由布は屋内だというのにデカい声で話し始めた。また暴走しなけりゃいいんだがな、と心配になる。
「やっぱり私、吉田先輩と結婚してずっとお側でお仕えしたい!
野球選手のお嫁さんになるのが子供のころからの夢なんです!」
「はあ? あなた達もしかしてさっきの騒ぎってそんなことが原因なの?」
「あ! いっけない! 恥ずかしいから内緒にしようと思ってたのに!
実は私が先輩にプロポーズしたんですけど、女子に興味ないって断られて、それで思わず泣いてしまったんです……」
「まったくおませさんね、あなたまだ高校入ったばかりじゃないの、勉強しなさい勉強を。
それにしても声が大きいのね、耳が痛くなるわ」
「でも吉田先輩は素晴らしいです!
私がお仕えすると申し出たのを、野球はチームでするものだ、って。
そんな個人的な支援は不要だと言い切ったんです!」
部員みんなへの配慮! 野球の才能も一級品! さすがです!」
まったく人の話を聞かずに掛川由布は大声でまくしたてる。真弓先生は声が上がるたびに顔をしかめ耳を押さえている。
「まあ確かに正論よ。
個人プレイではないだけに一部の部員を贔屓するようなことがあるとチームワークにも影響が出るわ。 特に今は一年生を鍛えていかないといけない時期だし、吉田君の判断は間違っていないわね」
「だから僕は悪くないって言ったじゃないですか」
「いいえ、それとこれは話が別よ、理由は何であれ女の子を泣かすことは許しません。
あ、そうそう、一年生と言えば今年の入学生にプロ野球選手のお子さんが入るんだか入ったんだかって話聞いてたんだけど、今のところ入部してきてないわよね?」
「そうなんですか? それは初耳ですけど、見学含めて今のところそんなやついませんね。
本当にうちに入ったんですか?」
「わからないわ、でも中学まで野球やってたと聞いていたから即戦力になるかもと期待していたのよ。
もしかしたらどこかの強豪校へ行ったのかもしれないわねえ」
選手層の薄いうちの野球部にとっては即戦力になるような選手は大歓迎だ。しかしいないものに期待しても仕方がない。
そんなとき、掛川由布が勢いよく手を上げて、そしてさっきと同じように大きな声で言った。
「その生徒なら知ってます!
今年入学していますよ!」
真弓先生が耳を押さえながら聞き返した。
「それ本当? 何組のなんて生徒かしら?」
「はい! 本当です!
だってその生徒って私ですから!」
僕と真弓先生は、その掛川由布の発言に目を丸くしてお互い向き合い、もう一度彼女の方を見返した。
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