96 / 110
第二章 信者獲得
096 未熟
しおりを挟む
「あのぅ、信じてみます。いつもと同じように笑顔で過ごしてみます。……それしか私たちがしてあげられることはないんですよね?」
「もう一つあるかな。……体調が良い時だけでも構わないから、散歩に行ってあげてほしいんだ」
「えっ?でも、固徹が行きたがらないですけど、どうすればいいんですか?」
「固徹君は連れて行かなくていいよ。ただ、リードと袋を持って、いつもの散歩コースを歩いてあげるだけでいいんだ」
「リードだけ?」
「あぁ、リードを準備したら固徹君を呼んであげてほしい。いつもと同じように」
悔いが残らないように固徹を送ってあげるには必要なことだった。『もう大丈夫』だと伝えてあげる方法は、変わらない笑顔で皆との日常を過ごすことである。
「……分かりました。……いいよね、お姉ちゃん?」
「うん」
あずさと茜は笑顔でお互いを見てた。こんな不明確な状況で瑞貴の要求を受け入れてくれたことに感謝する。
瑞貴が全てを語らなくても二人なりに状況を理解し始めているのだろう。
「ありがとうございます」
それは幼い頃から一緒に過ごしてきた家族との別れになる。それでも、瑞貴が『不幸ではない』と言っていたことを二人は信じてくれた。
「……それじゃぁ、今日はこれで失礼します」
瑞貴には、まだやりたいことが残っている。鬼との面会は中々になくならないものになっていた。
鬼からも色々聞き出さなければならないが、快く引き受けてくれることは瑞貴も容易に想像出来ている。
「えっ?……もう帰っちゃうんですか?」
「うん。まだ確認しなきゃならないことも残っているんだ。……もしかしたら、自分たちのせいにされかけていた鬼が怒っているかもしれないからね」
「えっ?……鬼が怒っているんですか?」
「だって、霊能者が『この家には鬼が棲んでる』って言ってたんだろ?……もしかしたら、『私たちのせいにされては迷惑です』って愚痴を言われるかもしれない」
「……『私たちのせい』……?」
混乱して『えっ!?』を連発してしまっている茜を見て、瑞貴は微笑んでいた。
今回の瑞貴は神媒師として来ているので必要以上に力のことを隠したりはしない。瑞貴の力を隠したまま解決することも出来るだろうが、固徹のためには仕方ないと考えていた。
「……あのぅ、滝川君?……ちょっといいかな?」
「はい?」
あずさが瑞貴の傍まで近付いてきて、小声で話しかけてきた。
「こんな質問は失礼かもしれないんだけど、どれくらいなのかな?……こんなこと初めてだから、全然分からなくて」
「どれくらいって、何がですか?」
「あっ、うん。今回、滝川君に来てもらったり、色々してもらうことになるでしょ?……掛かる費用とか……」
「えっ!?そんなもの要らないですよ。俺は仕事でやってるわけじゃないですから」
霊能者のこともあり、あずさの心配は瑞貴への報酬だったようだ。
「でも、代々引き継いでるお役目なんでしょ?」
「まぁ、そうなんですけど、お金を貰ってやるようなことじゃないです。……説明が難しいですけど、自分の意思では出来ないボランティア活動とでも思ってください」
「……自分の意思では出来ない、ボランティア活動?」
自分の意志で始めたわけではないが自分の意志で解決をしたいと考えて行動している。
「ええ、たぶん、そんな感じです」
「采姫ちゃんから頼まれたってことなのかな?」
「いいえ、俺も最初は采姫さんの依頼だと思っていましたが、違ってました。……ここに関しては説明出来ないですけど、お金を受け取ってやることではないので気にしないでください」
ここで八雲を思い出していた。八雲は精神を削って降霊しているので仕事にしてしまうしかなかったのだろう。瑞貴も疲労感はあるが、八雲のやっていることに比べれば前向きに考えられることも多かった。
今回は疫病神が瑞貴を必要としていたと考えている。
それも、あずさたち家族が病気で命を危険に晒すことがないように疫病神が神媒師に解決を求めてきていた。
――俺に八雲さん程の覚悟はまだない。それに、経費がかかっているのは采姫さんだけど、そのお金だって……
瑞貴の考えを読んだのだろうか、瑞貴は采姫と目が合ってしまった。そのことに関して考えてはいけないらしい。
「とにかく、お金なんて要らないですから。……それに、あずささんにはご馳走になってますから、そのお礼です」
「……あんな物で?」
「美味しかったですよ。……あっ!」
「どうしたの?」
瑞貴は、これで鬼に協力させる口実を得ることになった。あの時の夕食は鬼も一緒に食べているのだから鬼もお礼をしなければならない。
「スイマセン、何でもありません。でも、この話はこれで終わりです」
「うん。ありがとう」
あずさは少しだけ困った顔を見せたが、瑞貴が全く聞き入れる様子はない。体調のことも考えて見送りは断って、瑞貴と采姫は帰ることにした。
采姫の運転する車で帰る途中に、
「……今回、姫和さんや采姫さんが神媒師としての俺を必要としたわけじゃなかったんですね?」
「いいえ、今回は私たちも含まれます。疫病神が瑞貴さんを呼んでいたこともありますが、それだけではありませんよ」
「まぁ、疫病神を解放するだけなら、采姫さんだけでも出来ることですから」
「それも間違いです」
「えっ!?采姫さんにも出来ないことなんですか?」
「うーん、出来なくはありませんが、今回のことは少し困惑しているんです」
「采姫さんが困惑!?」
神様が困惑するような状況だったか、瑞貴には判断出来なかった。疫病神の存在を見つけ出すまでは瑞貴も苦戦したが、原因が分かれば特に問題になるようなことはなかったはず。
「こんな状況に遭遇するなんて思っていませんでした。神とは呼ばれていても、まだまだですね」
「『まだまだ』って、采姫さんがそんなこと言ったら俺たち人間なんて……」
「そうですね。私たちよりも未熟です。……でも、未熟だからこそ面白いのです」
含みのある言い方をして采姫は笑っていた。
未熟だから面白いかもしれないが、瑞貴は疫病神を見つけ出すまで結構な労力を使っている。
――でも、もし朝の車の中で『今回は疫病神が原因です』と聞いていたとしたら、どんな話になっていたんだろう?……たぶん笑顔で過ごしてほしいとか、散歩に行ってあげてほしいとか、何も言わずに固徹を成仏させて終わってた。
余計なことを考えずに問題だけを解決して終わらせていた可能性が高い。霊能者のことを聞いたり、固徹の約束のことも知らずに処理してしまったかもしれない。
――俺がやってることは『作業』じゃないんだ。大切にしなきゃいけないものを忘れないようにしないと……
瑞貴は心の中で自分に言い聞かせていた時、采姫はハンドルを握りながら微笑んでした。
「もう一つあるかな。……体調が良い時だけでも構わないから、散歩に行ってあげてほしいんだ」
「えっ?でも、固徹が行きたがらないですけど、どうすればいいんですか?」
「固徹君は連れて行かなくていいよ。ただ、リードと袋を持って、いつもの散歩コースを歩いてあげるだけでいいんだ」
「リードだけ?」
「あぁ、リードを準備したら固徹君を呼んであげてほしい。いつもと同じように」
悔いが残らないように固徹を送ってあげるには必要なことだった。『もう大丈夫』だと伝えてあげる方法は、変わらない笑顔で皆との日常を過ごすことである。
「……分かりました。……いいよね、お姉ちゃん?」
「うん」
あずさと茜は笑顔でお互いを見てた。こんな不明確な状況で瑞貴の要求を受け入れてくれたことに感謝する。
瑞貴が全てを語らなくても二人なりに状況を理解し始めているのだろう。
「ありがとうございます」
それは幼い頃から一緒に過ごしてきた家族との別れになる。それでも、瑞貴が『不幸ではない』と言っていたことを二人は信じてくれた。
「……それじゃぁ、今日はこれで失礼します」
瑞貴には、まだやりたいことが残っている。鬼との面会は中々になくならないものになっていた。
鬼からも色々聞き出さなければならないが、快く引き受けてくれることは瑞貴も容易に想像出来ている。
「えっ?……もう帰っちゃうんですか?」
「うん。まだ確認しなきゃならないことも残っているんだ。……もしかしたら、自分たちのせいにされかけていた鬼が怒っているかもしれないからね」
「えっ?……鬼が怒っているんですか?」
「だって、霊能者が『この家には鬼が棲んでる』って言ってたんだろ?……もしかしたら、『私たちのせいにされては迷惑です』って愚痴を言われるかもしれない」
「……『私たちのせい』……?」
混乱して『えっ!?』を連発してしまっている茜を見て、瑞貴は微笑んでいた。
今回の瑞貴は神媒師として来ているので必要以上に力のことを隠したりはしない。瑞貴の力を隠したまま解決することも出来るだろうが、固徹のためには仕方ないと考えていた。
「……あのぅ、滝川君?……ちょっといいかな?」
「はい?」
あずさが瑞貴の傍まで近付いてきて、小声で話しかけてきた。
「こんな質問は失礼かもしれないんだけど、どれくらいなのかな?……こんなこと初めてだから、全然分からなくて」
「どれくらいって、何がですか?」
「あっ、うん。今回、滝川君に来てもらったり、色々してもらうことになるでしょ?……掛かる費用とか……」
「えっ!?そんなもの要らないですよ。俺は仕事でやってるわけじゃないですから」
霊能者のこともあり、あずさの心配は瑞貴への報酬だったようだ。
「でも、代々引き継いでるお役目なんでしょ?」
「まぁ、そうなんですけど、お金を貰ってやるようなことじゃないです。……説明が難しいですけど、自分の意思では出来ないボランティア活動とでも思ってください」
「……自分の意思では出来ない、ボランティア活動?」
自分の意志で始めたわけではないが自分の意志で解決をしたいと考えて行動している。
「ええ、たぶん、そんな感じです」
「采姫ちゃんから頼まれたってことなのかな?」
「いいえ、俺も最初は采姫さんの依頼だと思っていましたが、違ってました。……ここに関しては説明出来ないですけど、お金を受け取ってやることではないので気にしないでください」
ここで八雲を思い出していた。八雲は精神を削って降霊しているので仕事にしてしまうしかなかったのだろう。瑞貴も疲労感はあるが、八雲のやっていることに比べれば前向きに考えられることも多かった。
今回は疫病神が瑞貴を必要としていたと考えている。
それも、あずさたち家族が病気で命を危険に晒すことがないように疫病神が神媒師に解決を求めてきていた。
――俺に八雲さん程の覚悟はまだない。それに、経費がかかっているのは采姫さんだけど、そのお金だって……
瑞貴の考えを読んだのだろうか、瑞貴は采姫と目が合ってしまった。そのことに関して考えてはいけないらしい。
「とにかく、お金なんて要らないですから。……それに、あずささんにはご馳走になってますから、そのお礼です」
「……あんな物で?」
「美味しかったですよ。……あっ!」
「どうしたの?」
瑞貴は、これで鬼に協力させる口実を得ることになった。あの時の夕食は鬼も一緒に食べているのだから鬼もお礼をしなければならない。
「スイマセン、何でもありません。でも、この話はこれで終わりです」
「うん。ありがとう」
あずさは少しだけ困った顔を見せたが、瑞貴が全く聞き入れる様子はない。体調のことも考えて見送りは断って、瑞貴と采姫は帰ることにした。
采姫の運転する車で帰る途中に、
「……今回、姫和さんや采姫さんが神媒師としての俺を必要としたわけじゃなかったんですね?」
「いいえ、今回は私たちも含まれます。疫病神が瑞貴さんを呼んでいたこともありますが、それだけではありませんよ」
「まぁ、疫病神を解放するだけなら、采姫さんだけでも出来ることですから」
「それも間違いです」
「えっ!?采姫さんにも出来ないことなんですか?」
「うーん、出来なくはありませんが、今回のことは少し困惑しているんです」
「采姫さんが困惑!?」
神様が困惑するような状況だったか、瑞貴には判断出来なかった。疫病神の存在を見つけ出すまでは瑞貴も苦戦したが、原因が分かれば特に問題になるようなことはなかったはず。
「こんな状況に遭遇するなんて思っていませんでした。神とは呼ばれていても、まだまだですね」
「『まだまだ』って、采姫さんがそんなこと言ったら俺たち人間なんて……」
「そうですね。私たちよりも未熟です。……でも、未熟だからこそ面白いのです」
含みのある言い方をして采姫は笑っていた。
未熟だから面白いかもしれないが、瑞貴は疫病神を見つけ出すまで結構な労力を使っている。
――でも、もし朝の車の中で『今回は疫病神が原因です』と聞いていたとしたら、どんな話になっていたんだろう?……たぶん笑顔で過ごしてほしいとか、散歩に行ってあげてほしいとか、何も言わずに固徹を成仏させて終わってた。
余計なことを考えずに問題だけを解決して終わらせていた可能性が高い。霊能者のことを聞いたり、固徹の約束のことも知らずに処理してしまったかもしれない。
――俺がやってることは『作業』じゃないんだ。大切にしなきゃいけないものを忘れないようにしないと……
瑞貴は心の中で自分に言い聞かせていた時、采姫はハンドルを握りながら微笑んでした。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
悪女の指南〜媚びるのをやめたら周囲の態度が変わりました
結城芙由奈
恋愛
【何故我慢しなければならないのかしら?】
20歳の子爵家令嬢オリビエは母親の死と引き換えに生まれてきた。そのため父からは疎まれ、実の兄から憎まれている。義母からは無視され、異母妹からは馬鹿にされる日々。頼みの綱である婚約者も冷たい態度を取り、異母妹と惹かれ合っている。オリビエは少しでも受け入れてもらえるように媚を売っていたそんなある日悪女として名高い侯爵令嬢とふとしたことで知りあう。交流を深めていくうちに侯爵令嬢から諭され、自分の置かれた環境に疑問を抱くようになる。そこでオリビエは媚びるのをやめることにした。するとに周囲の環境が変化しはじめ――
※他サイトでも投稿中
関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている
百門一新
恋愛
人族貴族の公爵令嬢であるシェスティと、獣人族であり六歳年上の第一王子カディオが、出会った時からずっと犬猿の仲なのは有名な話だった。賢い彼女はある日、それを終わらせるべく(全部捨てる勢いで)隣国へ保留学した。だが、それから数年、彼女のもとに「――カディオが、私を見ないと動機息切れが収まらないので来てくれ、というお願いはなんなの?」という変な手紙か実家から来て、帰国することに。そうしたら、彼の様子が変で……?
※さくっと読める短篇です、お楽しみいだたけましたら幸いです!
※他サイト様にも掲載
笑うとリアルで花が咲き泣くと涙が宝石になる化け物の俺は、おひとり様を満喫しようと思っていたのに何故か溺愛されています。
竜鳴躍
BL
生前スタイリストだった俺は、子どもの頃からお人形遊びや童話が大好きな男の子だった。童話であるだろう?すごくかわいい子の表現で、バラ色の頬から花が咲き、目から宝石が落ちるとかなんとか。
それがリアルだったらどう思う?グロだよ?きもいよ?化け物だよ…。
中世ヨーロッパのような異世界の貴族に転生した俺は、自分の特異体質に気付いた時、無表情を貫くことにした!
当然、可愛がられないよね!
貴族家の次男でオメガとして生まれた俺は、おそらく時期が時期がきたら変態さんにお嫁に出される。
だけど、前世で男のストーカーに悩まされていた俺は、それは嫌なんだ。
なので、出入りのドレスショップに弟子入りして、将来はデザイナーとして身を立てようと思う!
おひとり様で好きなこと仕事にして、生きていきたい。
なのになんでかな?
どうして侯爵家に養子に行って公爵令息様が俺を膝に乗せるのかな??
子どもだから?!
でもドキドキする!心は大人なんだってば!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。
私が、幼なじみの婚約者で居続けた理由は好きな人がいたから……だったはずなんですけどね
珠宮さくら
恋愛
ルクレツィア・ソラーリは、物心がつく前から大人というものに期待していなかった。その代表が、両親だった。
それが一変したのが、婚約者となることになった子息の父親だった。婚約者が年々残念になっていく中で、それでも耐えていた理由は好きな人がいたからだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる