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戦闘32 発見
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ゴブリン視点
ゴブ(積んだ。)
そうとしか言いようのない状況だった。
周りは敵でいっぱい、自陣に戻るためのワープゲートの周りにもいっぱいいる。
さすがに、階層主として強化されているが単体で無双できるほどではない。
強化はもともとの種族の強さに依存する。
ゴブリンという種族はもともとそこまで強いわけではない。
つまり、見つかったらどうしようもできない。
完全なる積みである。
ゴブ(どうしよ。)
いつまでも泣きごとを言っているわけにもいかない。
全力で景色に紛れ込む。
ゴブ(私は草、私は雑草)
念じることによって、周りに紛れ込もうとする。
しかし、隠密系のスキルを持っているわけでもないので祈っても何の解決にもならない。
ゴブ(もうだめかもしれない。)
ブモーーーーーーーー
バカでかい声が響いてきた。
このあたり一帯に響く声だ。
そして、それを聞いた者たちが慌てだした。
周辺にいたオークたちが騒ぎ出したのだ。
ブモーーーーーーーーー
そして奴らはいきなりこちらを向いた。
大雑把な位置しか分かっていないのか、見当違いの方向を見ているものもいた。
奴らは明らかに何かを探しているように見えた。
そして、その動きは明らかにこちらを補足して、近づいてきた。
ゴブ(あ、)
複数体で同時に近づいてきており、勝ち目はない。
階層主は全力での逃走を選択した。
ゴブ(逃げろ)
自らに言い聞かせるように、そういうと全力で逃げ出した。
奴らの声が遠くからでも響いてくる。
ブモーーーーーーー
しかし、奴らの声はどんどん遠ざかっていく。
奴らの動きはのろく、多少は距離をとることができた。
ゴブ(危なかった。)
とりあえずの危機は乗り越えたのかと感じた。
だがしかし、まだ受難は終わってはいない。
多少の距離があったとしてもこちらの姿はもうすでに発見されている。
階層主の注意が足りなかった。
この階層全体にオークらは存在している。
つまり、逃げた先にもオークは居る。
ゴブ(やべ)
そして、目の前にはでかい図体をしたオークが突っ立ていた。
そして、そのオークがこん棒を振り上げ、振り下ろした。
そのこん棒は階層主の頭に命中した。
ゴス
そう鈍い音がして、階層主は地面へと倒れこんだ。
そこからピクリとも動かなくなった。
ブモーーーーーーー
オークは勝利の雄たけびを上げた。
そして、その成果を持ち帰らんといわんばかりに、乱暴に階層主へと手を伸ばした。
そして、階層主の足をつかんで主のもとへとはせ参じることにした。
ゴブ(積んだ。)
そうとしか言いようのない状況だった。
周りは敵でいっぱい、自陣に戻るためのワープゲートの周りにもいっぱいいる。
さすがに、階層主として強化されているが単体で無双できるほどではない。
強化はもともとの種族の強さに依存する。
ゴブリンという種族はもともとそこまで強いわけではない。
つまり、見つかったらどうしようもできない。
完全なる積みである。
ゴブ(どうしよ。)
いつまでも泣きごとを言っているわけにもいかない。
全力で景色に紛れ込む。
ゴブ(私は草、私は雑草)
念じることによって、周りに紛れ込もうとする。
しかし、隠密系のスキルを持っているわけでもないので祈っても何の解決にもならない。
ゴブ(もうだめかもしれない。)
ブモーーーーーーーー
バカでかい声が響いてきた。
このあたり一帯に響く声だ。
そして、それを聞いた者たちが慌てだした。
周辺にいたオークたちが騒ぎ出したのだ。
ブモーーーーーーーーー
そして奴らはいきなりこちらを向いた。
大雑把な位置しか分かっていないのか、見当違いの方向を見ているものもいた。
奴らは明らかに何かを探しているように見えた。
そして、その動きは明らかにこちらを補足して、近づいてきた。
ゴブ(あ、)
複数体で同時に近づいてきており、勝ち目はない。
階層主は全力での逃走を選択した。
ゴブ(逃げろ)
自らに言い聞かせるように、そういうと全力で逃げ出した。
奴らの声が遠くからでも響いてくる。
ブモーーーーーーー
しかし、奴らの声はどんどん遠ざかっていく。
奴らの動きはのろく、多少は距離をとることができた。
ゴブ(危なかった。)
とりあえずの危機は乗り越えたのかと感じた。
だがしかし、まだ受難は終わってはいない。
多少の距離があったとしてもこちらの姿はもうすでに発見されている。
階層主の注意が足りなかった。
この階層全体にオークらは存在している。
つまり、逃げた先にもオークは居る。
ゴブ(やべ)
そして、目の前にはでかい図体をしたオークが突っ立ていた。
そして、そのオークがこん棒を振り上げ、振り下ろした。
そのこん棒は階層主の頭に命中した。
ゴス
そう鈍い音がして、階層主は地面へと倒れこんだ。
そこからピクリとも動かなくなった。
ブモーーーーーーー
オークは勝利の雄たけびを上げた。
そして、その成果を持ち帰らんといわんばかりに、乱暴に階層主へと手を伸ばした。
そして、階層主の足をつかんで主のもとへとはせ参じることにした。
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