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戦闘25 仲間との絆
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状況は少しずつだが良くなってきた。
奴の力の源泉はあの剣だということは、すでに分かっていた。
奴の能力が発動するのはすべてあの剣を中心として発動していた。
奴のすべての能力の起点があの剣である以上、奴の剣が短くなってきているということによって
このまま戦闘を続けて、もっと奴の剣を短くして保持している魔力をすべて放出させれば、奴のすべての能力が使えなくなるということだ。
「よし、あとちょっとだ俺に続け」
私は味方を鼓舞して、攻撃を続ける。
「よーしやっと治ったー突撃------」
男もちょうどそのタイミングで傷が治って、治った瞬間に突っ込んでいった。
「おい、まだ傷口に薄皮が張っているだけだ、無理するとするにまた、傷がぶり返すぞ」
僧侶の男から注意が入ったが、そんなことはお構いなしに、男は突撃をする。
「ははは、そうだな、もしかしたら後で苦しむことになるかもしれない。」
少しはわかっているのかそういったが、それでも気にしない。
「だが、俺は止まらない、そこに敵がいる以上絶対に止まれない」
「・・・戦いたいだけじゃないの?」
そういわれると男は少し目線をそらした。
「よーし、俺が止めを刺してやる」
男も戦線に復帰して、いよいよこちら側が優勢になって押し始めた。
「はあ、そんなこと言ってもしょうがないか」
「そうですよ、この男は全く人の忠告を聞かないんですよ」
「しょうがない、私たちは私たちのなすべきことをしよう」
そう後衛では言われているが、それでも男の人望を感じさせた。
「それで、散々後悔しているというのに次にそんなことになったらすーぐ忘れて突っ込んじゃう」
「でもまあ、そんなところがいいんですけどね。」
そういって、少女は明るい笑顔で笑っていた。
「さあ、最後の攻撃ですよ、皆さん気張っていきましょう」
「 「 「応」 」 」
全員がそう答えると、こちら側の攻撃はより一層激しくなっていった。
魔法がはじけ飛び、剣が奴の体を切り裂き、乱打によって相手をぼこぼこにしたりした。
そうして、どれだけの時間戦っていたのだろうか。
そうしてついにその瞬間が訪れた。
「とどめだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
そういって突き出した男の拳が突き刺さり、剣を破壊した。
「ぐおーーーーーーー」
剣を破壊した後に、奴が突然叫びだし、もだえ苦しみだした。
私たちは念のために距離をとって奴を観察していた。
そうして、しばらくすると奴の動きが急に止まった。
奴の肉体は再生能力を失い、今までのダメージが積み重なり死んでいた。
「うおーーーーーーーーー俺たちの勝利だ。」
そういって男は高くこぶしを突き上げ、喜びを爆発させた。
「痛たたたたた、急に痛みがぶり返してきた。」
「無茶しすぎよ、地上に戻ったらさっさと教会まで行ってしっかりと治療しないとね」
戦闘が終わって気が緩んだせいか、急に傷が痛みだしたようだ。
「私たちの勝利だ。」
私はこの長く苦しい戦いを振り返ってそう思った。
「もう二度とこんな戦闘はやりたくねえな」
「それに結局、何か得られたわけでもねえし」
僧侶の男はこういった。
「そうか?強敵と戦い生きて帰れたんだ、俺は楽しかったぜ」
「そうだな、それじゃあそこに倒れている私の仲間を背負って、地上に凱旋といこうではないでないか」
わたしがそういって、分担してパーティーメンバーを背負い地上への帰還を開始した。
「さあ、地上へと帰ったら勝利の宴といこうではないか」
そんなことを言いつつ、私たちは死地からの生還に成功した。
奴の力の源泉はあの剣だということは、すでに分かっていた。
奴の能力が発動するのはすべてあの剣を中心として発動していた。
奴のすべての能力の起点があの剣である以上、奴の剣が短くなってきているということによって
このまま戦闘を続けて、もっと奴の剣を短くして保持している魔力をすべて放出させれば、奴のすべての能力が使えなくなるということだ。
「よし、あとちょっとだ俺に続け」
私は味方を鼓舞して、攻撃を続ける。
「よーしやっと治ったー突撃------」
男もちょうどそのタイミングで傷が治って、治った瞬間に突っ込んでいった。
「おい、まだ傷口に薄皮が張っているだけだ、無理するとするにまた、傷がぶり返すぞ」
僧侶の男から注意が入ったが、そんなことはお構いなしに、男は突撃をする。
「ははは、そうだな、もしかしたら後で苦しむことになるかもしれない。」
少しはわかっているのかそういったが、それでも気にしない。
「だが、俺は止まらない、そこに敵がいる以上絶対に止まれない」
「・・・戦いたいだけじゃないの?」
そういわれると男は少し目線をそらした。
「よーし、俺が止めを刺してやる」
男も戦線に復帰して、いよいよこちら側が優勢になって押し始めた。
「はあ、そんなこと言ってもしょうがないか」
「そうですよ、この男は全く人の忠告を聞かないんですよ」
「しょうがない、私たちは私たちのなすべきことをしよう」
そう後衛では言われているが、それでも男の人望を感じさせた。
「それで、散々後悔しているというのに次にそんなことになったらすーぐ忘れて突っ込んじゃう」
「でもまあ、そんなところがいいんですけどね。」
そういって、少女は明るい笑顔で笑っていた。
「さあ、最後の攻撃ですよ、皆さん気張っていきましょう」
「 「 「応」 」 」
全員がそう答えると、こちら側の攻撃はより一層激しくなっていった。
魔法がはじけ飛び、剣が奴の体を切り裂き、乱打によって相手をぼこぼこにしたりした。
そうして、どれだけの時間戦っていたのだろうか。
そうしてついにその瞬間が訪れた。
「とどめだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
そういって突き出した男の拳が突き刺さり、剣を破壊した。
「ぐおーーーーーーー」
剣を破壊した後に、奴が突然叫びだし、もだえ苦しみだした。
私たちは念のために距離をとって奴を観察していた。
そうして、しばらくすると奴の動きが急に止まった。
奴の肉体は再生能力を失い、今までのダメージが積み重なり死んでいた。
「うおーーーーーーーーー俺たちの勝利だ。」
そういって男は高くこぶしを突き上げ、喜びを爆発させた。
「痛たたたたた、急に痛みがぶり返してきた。」
「無茶しすぎよ、地上に戻ったらさっさと教会まで行ってしっかりと治療しないとね」
戦闘が終わって気が緩んだせいか、急に傷が痛みだしたようだ。
「私たちの勝利だ。」
私はこの長く苦しい戦いを振り返ってそう思った。
「もう二度とこんな戦闘はやりたくねえな」
「それに結局、何か得られたわけでもねえし」
僧侶の男はこういった。
「そうか?強敵と戦い生きて帰れたんだ、俺は楽しかったぜ」
「そうだな、それじゃあそこに倒れている私の仲間を背負って、地上に凱旋といこうではないでないか」
わたしがそういって、分担してパーティーメンバーを背負い地上への帰還を開始した。
「さあ、地上へと帰ったら勝利の宴といこうではないか」
そんなことを言いつつ、私たちは死地からの生還に成功した。
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