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戦闘12 遭遇

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 侵略者共はようやく去っていって、ようやくいつも通りの冒険者どもとの闘いに戻っていた。

 しかし奴らの目的がよくわからなかった、侵略するにしてもこの階層では旨味がない、転移装置がこの迷宮には存在するし、わざわざこの場所を占領するほどの重要な物質があるわけでもない。

 我々ゴブリンの強さはたかが知れているし、経験値としてはもっと深い層に行けばもっと強い魔物がいる。

 もしゴブリンがこの時、彼らの目的を理解していれば彼らが追っていた犯罪者について知ることができて、対策が立てられたが、この時点では彼はもちろんどうしようもなかった。

 配下のゴブリンたちがいきなり私に対して配下のゴブリンが連絡のために走って来た。
 配下たちにはほとんど回収されてしまったが、何かあの侵略者共の物資が残っていないかということを調べさせていた。

 基本的には全部回収で判断に困るものがあったら連絡に来いと言っていたが何かあったのだろうか。

 そこに行ったゴブリンの一体が、何かを見つけたのだが、配下のゴブリンではどうすればいいのかわからないものがあるから連絡をしてどうしてもすぐに来てほしいとのことだった。

 向かってみると、そこにはよくわからない光景が広がっていた。

 そこにあったのはどこからどう見ても干からびているようにしか見えない人間と、まがまがしい雰囲気を持つ小剣であった。 

 いろいろとおかしい状態ではあったが、とりあえず配下たちには距離をとらせるように命じて、不必要に特にあの危険そうな剣には触らせないようにした。

 しかしなぜあの干からびた人間は迷宮に吸収されていないのだろうか、死んだ人間はすぐに迷宮に吸収される、逆に言うとあの状態でも生きているということなのだろうか。

 しばらく距離をとって観察してみたが、鑑定あの剣は迷宮外の物であるため、念のため鑑定は一応してみたが、鑑定は不可能であった。

 全然人間が迷宮に吸収されないためあの危険そうな剣を回収することができない。

 危険なのはわかっていたが、あんな危険なものを野ざらしにしておいて呪いなどをまき散らされても困るので、しょうがないので配下の一体に近寄らせることにした。

 その時だった、突然乾いた人間が人の動きとは思えない動きで関節の限界を超えて、ぐにゃっとした動きで、近寄らせたゴブリンに襲い掛かった。

 そして、配下のゴブリンは不意を打たれたためかあっさり首元を剣で突かれあっさり突き殺された。

 我々は戦闘をすることになってしまった。

 
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