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救出、そして討伐
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レイside
レイとコノハは地下牢を散策している
「コノハ~!さっきから何してるのぉ~?」
レイは地面に手をつきジッとしてるコノハに声をかける
「…極小のゴーレムを創って索敵…地形の読み取り…」
「ほほぉ~!なるほどぉ~!じゃあ…私もぉ~!『空間魔法』!!」
(キィィィン…)
「…?何したの…?」
コノハは何が起こったか分からず首を傾げた
「ここぉ~軸としてぇ~半径100mの地形を読取って最短ルートを見つけ出したのぉ~!そういう魔法~」
「最初から…そうすればいいのに…と言うか…それ…古代魔法じゃ…詠唱もなしに…」
「そうだよ~…簡単なのだったら詠唱も要らないよ~!!」
古代魔法、現代魔法の基礎であり現代の魔法技術でも解読しきれない未知の魔法でもある。特に時空魔法は殆どが古代魔法に当たる。
それを容易く使えるレイを見てコノハは
驚きを隠せない、
「…頭の中もフワフワだと思ってた…」
「失礼~!!……!?」
大きな扉の前で二人は止まる
「…気づいた?…大勢の人とそれを取り囲む大きな魔力…」
「大勢の人はマリアさん達ねぇ…大きな魔力は…」
「…敵…護りながら戦える…?」
「ん~…難しいねぇ~…この大きな魔力が心配~…」
「ん…でも…行くしかない…」
二人は頷き合い扉に向き直る
「【土遁】…ゴーレムアーム…フッ!」
コノハのバックパックから大きな腕が出て
扉を殴り飛ばした
(バコンッ!!!)
「なんだ!?」「扉が開けられた!?」
「はぁ~い!浮いてくださぁ~い!!【浮遊】!!」
敵兵と見られる者達は殆どレイによって浮かされる
「降ろせ!!」「どうなってやがる!?」
「【土遁】…捕縛して…ゴーレム」
コノハがそう唱えると地面や壁から土が伸び敵兵を包む、土の繭に閉じ込められた敵兵は息さえままならない
「ここはぁ、コノハのホームグラウンドだねぇ~!」
「ん…早く助けよう…」
「はぁ~い、皆さぁ~ん!付いて来て下さぁ~い!ここから逃げまぁ~す!」
状況を理解できず唖然とした女性達は我にかえりまた一人また一人とレイ達の元へ走ってきた
「私達はほんとに助かるの?」
「勿論!私達強いから~!ねぇ~!コノハ!」
「ん…守るから…大丈夫…行こう」
「「「「「はい!!」」」」」
「あ、そうだぁ~!マリアさんっているぅ~?狐人族のぉ~」
綺麗な白髪で透き通った肌の女性が手を上げた
「…はい、私ですが…?」
「…わぁ~!綺麗~!!グロッケンが羨ましぃ~!」
マリアはグロッケンの名前が出たことに驚き、彼が今どこで何をしているか聞いた
「!?…あの人を知っているのですか!?今どこに!?」
「…その話は後…先にここを出よう…いくら捕まえてても…所詮は土…いつ破られるか分からない…悪いモノも近づいてきてる…」
「そうだねぇ~…とりあえず~、ここを出よ~!!」
レイとコノハはマリア達を連れ地下牢を後にした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここまでくれば大丈夫ねぇ~!」
後は地上へ続く階段を登るだけという所まで来たレイ達は安堵の表情を浮かべる
「ん…約束の時間まであと1時間…余裕だった……!?」
コノハも肩の力を抜きリラックスするが
何かに気づいたようにすぐ目を見開き
通ってきた道の方を凝視する
「…大きい魔力ねぇ…近づいてくるぅ~…」
レイもそれを察知したのか同じ方向を眺める
「とりあえず…地上へ…」
コノハ達は地上へ出た、その時だ
(ドゴォォン!!)
地中から巨大な塊が飛び出した
レイ達が感じた大きな魔力の正体
「…ドラゴン…!?」
「これはぁ~…難しいわねぇ~…」
〔敵を発見、直ちに処理します〕
5mはあるであろうドラゴンは妙に無機質な声を出した後コノハ達に襲いかかった
「【土遁】…ビックゴーレム!!」
(ガァン!!!)
地面が盛り上がり5m程の大きなゴーレムがドラゴンの攻撃を防いだ
「【浮遊】~!!浮いちゃぇ~!!」
〔剛龍、バースト〕
〖グギャァァァ!!!〗
ドラゴンは苦悶の表情で咆える
「…様子が変……!?…あの首輪…あれは奴隷首輪と同じ…レイ…あれを壊さないと…」
コノハはドラゴンに付いている黒い首輪を指差す
「なるほどぉ~!任せてぇ!でもあれ硬そうねぇ~…あ、そうだぁ~!」
レイは何か閃いたように空高く舞った
「…レイ…何するつもり…?」
「まぁ見ててぇ~!!この魔法は流石に詠唱要るからそれまで頑張ってぇ~!!」
「…わかった…任せて…」
コノハはドラゴンにゴーレムをぶつけレイとの距離を離す
「ありがとぉ~!!じゃあ…
『我、汝を欲す時。汝、我を欲す時。
時空を湾曲させこの手に現れん。
今こそその時なり。望みを手に!!『望む空間』』!!」
(キュイィィィィンンン…)
レイが詠唱を終えるとレイの手とドラゴンが光りだした
〖グギャァッ……ぬ?〗
光が消えると首輪の取れたドラゴンの角をレイが掴んでいた
「成功~!!」
「…首輪を残して…転送…!?」
「その通り~!!これは古代魔法の中でも難しいのぉ~!!」
〖お主ら…この状況を説明してくれぬか…?〗
「喋ったぁ~!!??」
「馬も喋るから…大丈夫…」
レイとコノハは地下牢を散策している
「コノハ~!さっきから何してるのぉ~?」
レイは地面に手をつきジッとしてるコノハに声をかける
「…極小のゴーレムを創って索敵…地形の読み取り…」
「ほほぉ~!なるほどぉ~!じゃあ…私もぉ~!『空間魔法』!!」
(キィィィン…)
「…?何したの…?」
コノハは何が起こったか分からず首を傾げた
「ここぉ~軸としてぇ~半径100mの地形を読取って最短ルートを見つけ出したのぉ~!そういう魔法~」
「最初から…そうすればいいのに…と言うか…それ…古代魔法じゃ…詠唱もなしに…」
「そうだよ~…簡単なのだったら詠唱も要らないよ~!!」
古代魔法、現代魔法の基礎であり現代の魔法技術でも解読しきれない未知の魔法でもある。特に時空魔法は殆どが古代魔法に当たる。
それを容易く使えるレイを見てコノハは
驚きを隠せない、
「…頭の中もフワフワだと思ってた…」
「失礼~!!……!?」
大きな扉の前で二人は止まる
「…気づいた?…大勢の人とそれを取り囲む大きな魔力…」
「大勢の人はマリアさん達ねぇ…大きな魔力は…」
「…敵…護りながら戦える…?」
「ん~…難しいねぇ~…この大きな魔力が心配~…」
「ん…でも…行くしかない…」
二人は頷き合い扉に向き直る
「【土遁】…ゴーレムアーム…フッ!」
コノハのバックパックから大きな腕が出て
扉を殴り飛ばした
(バコンッ!!!)
「なんだ!?」「扉が開けられた!?」
「はぁ~い!浮いてくださぁ~い!!【浮遊】!!」
敵兵と見られる者達は殆どレイによって浮かされる
「降ろせ!!」「どうなってやがる!?」
「【土遁】…捕縛して…ゴーレム」
コノハがそう唱えると地面や壁から土が伸び敵兵を包む、土の繭に閉じ込められた敵兵は息さえままならない
「ここはぁ、コノハのホームグラウンドだねぇ~!」
「ん…早く助けよう…」
「はぁ~い、皆さぁ~ん!付いて来て下さぁ~い!ここから逃げまぁ~す!」
状況を理解できず唖然とした女性達は我にかえりまた一人また一人とレイ達の元へ走ってきた
「私達はほんとに助かるの?」
「勿論!私達強いから~!ねぇ~!コノハ!」
「ん…守るから…大丈夫…行こう」
「「「「「はい!!」」」」」
「あ、そうだぁ~!マリアさんっているぅ~?狐人族のぉ~」
綺麗な白髪で透き通った肌の女性が手を上げた
「…はい、私ですが…?」
「…わぁ~!綺麗~!!グロッケンが羨ましぃ~!」
マリアはグロッケンの名前が出たことに驚き、彼が今どこで何をしているか聞いた
「!?…あの人を知っているのですか!?今どこに!?」
「…その話は後…先にここを出よう…いくら捕まえてても…所詮は土…いつ破られるか分からない…悪いモノも近づいてきてる…」
「そうだねぇ~…とりあえず~、ここを出よ~!!」
レイとコノハはマリア達を連れ地下牢を後にした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここまでくれば大丈夫ねぇ~!」
後は地上へ続く階段を登るだけという所まで来たレイ達は安堵の表情を浮かべる
「ん…約束の時間まであと1時間…余裕だった……!?」
コノハも肩の力を抜きリラックスするが
何かに気づいたようにすぐ目を見開き
通ってきた道の方を凝視する
「…大きい魔力ねぇ…近づいてくるぅ~…」
レイもそれを察知したのか同じ方向を眺める
「とりあえず…地上へ…」
コノハ達は地上へ出た、その時だ
(ドゴォォン!!)
地中から巨大な塊が飛び出した
レイ達が感じた大きな魔力の正体
「…ドラゴン…!?」
「これはぁ~…難しいわねぇ~…」
〔敵を発見、直ちに処理します〕
5mはあるであろうドラゴンは妙に無機質な声を出した後コノハ達に襲いかかった
「【土遁】…ビックゴーレム!!」
(ガァン!!!)
地面が盛り上がり5m程の大きなゴーレムがドラゴンの攻撃を防いだ
「【浮遊】~!!浮いちゃぇ~!!」
〔剛龍、バースト〕
〖グギャァァァ!!!〗
ドラゴンは苦悶の表情で咆える
「…様子が変……!?…あの首輪…あれは奴隷首輪と同じ…レイ…あれを壊さないと…」
コノハはドラゴンに付いている黒い首輪を指差す
「なるほどぉ~!任せてぇ!でもあれ硬そうねぇ~…あ、そうだぁ~!」
レイは何か閃いたように空高く舞った
「…レイ…何するつもり…?」
「まぁ見ててぇ~!!この魔法は流石に詠唱要るからそれまで頑張ってぇ~!!」
「…わかった…任せて…」
コノハはドラゴンにゴーレムをぶつけレイとの距離を離す
「ありがとぉ~!!じゃあ…
『我、汝を欲す時。汝、我を欲す時。
時空を湾曲させこの手に現れん。
今こそその時なり。望みを手に!!『望む空間』』!!」
(キュイィィィィンンン…)
レイが詠唱を終えるとレイの手とドラゴンが光りだした
〖グギャァッ……ぬ?〗
光が消えると首輪の取れたドラゴンの角をレイが掴んでいた
「成功~!!」
「…首輪を残して…転送…!?」
「その通り~!!これは古代魔法の中でも難しいのぉ~!!」
〖お主ら…この状況を説明してくれぬか…?〗
「喋ったぁ~!!??」
「馬も喋るから…大丈夫…」
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