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※びば学園生活3

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「…アルフレッド!」
「………ルーク?」
「っ一回落ち着いてくれないか。周りのネコに影響が出ている。」

ふいに耳に入る声に気付き目を向ける。今日知り合ったタチの同士が、何やら焦った様子で周りを見渡している。
ルークの言葉に現状を思い出すと、スッと頭が冷えていく。どうやら無意識にフェロモンを撒き散らしていたようで、食堂から運び出されていく生徒達を目にし自分のした事の重大さを理解した。

「………悪い。ありがとう、ルーク。来てくれて助かった。」
「いや、食事に来た所で騒ぎが聞こえたものでね。ハレムの無いタチにはあることだから、気にしなくて良いよ。」

感謝を伝え、自分にもたれ掛かりうっとりと意識を飛ばし虚ろな瞳のファビアンを支える。ファビアンの護衛達も俺のフェロモンに当てられた様で、任せられる者は居ない。

「…どうするかー。」

俺の呟きに気付きファビアンの様子を観察するルークの返答は、思ったよりもあっさりしていた。

「うん?抱いてあげれば良いんじゃないか。」
「え?!そんな簡単に…!抵抗出来ない相手を無理やりするのはなあ。」

俺の言葉にルークは至極不思議そうに首を傾げる。それが何が悪いのか?と。純粋にこの世界でタチとして育った彼にとって、タチからネコに行う行動に置いてネコの意思は優先されないからだ。
此処でまさかの認識の違いが起こるとは。でも、このままに出来ないよな。発情してしまった場合、精を出さない限り治まらない。ファビアンの様子だと、自分自身で行える状態ではない。

っく、これも人助けだ。俺のせいだけどな。

「…分かった。少し行ってくる。」
「うん、その方法が一番良いと思う。」

力の抜けているファビアンを横抱きにし、復活した護衛の一人に声を掛けいくつか必要な物を頼んでおく。







普通科、騎士科を通り過ぎてやってきたのは仮眠室。タチの場合は許可を取る必要は無く、カードキーで魔導紋に触れさえすればすんなりと開いた。

ホテルのVIPルームを思わせる室内に舌を巻きつつ、豪奢な広いベッドにファビアンを下ろす。
未だぼんやりと此方を見つめる視線、蒸気した身体に荒い呼吸。
思わず唾を飲み込み、ベッドに乗り上げ顔を近付け瞳を覗き込む。掛けていた眼鏡を外してやれば、美しい飴色が映る。

「…ああ、綺麗だ。」
「…………シュタルト、様?」

うわ言の様に名を呼ばれ、我慢出来る筈も無い。タイミング良く、頼み事をした護衛が扉の外から声をかけてきたので、一度ベッドから下りて物を素早く受け取る。余裕無く感謝の言葉すら返せなかったが、気にも留めず部屋のロックをしベッドへと戻る。

頼んだ物は簡単な軽食と水差し、コップ…次いでに潤滑油。こっちが本命だったりする。

この世界では初めての性行為となる。これまで機会は無いことは無かったが、行きずりはしたくなかったし。なんといってもタチの言動一つでネコの一生を決めてしまう世界、行動には責任を持たないと。
子どもを作る行為の前には排卵薬を飲む必要があるから、出来る心配は無いんだよな。よし。

「…ファビアン。」

ゆっくりと顔の距離を縮め、唇を重ねる。その柔らかい感触を堪能し、今度は頬に、目元に、額に、首筋と唇を降らせる。
息を荒げうっとりと身体を震わせる姿は正直言って、かなりエロい。だがこれは発情状態によるもので、現代人の自分にとっては寝込みを襲うのと同じである。

まずは…出してあげるか。

相手のネクタイを緩めほどいてベッドに放り投げ、下腹部に手を這わせスラックスをずらしていく。ピクピクと反応する身体に嗜虐心が起こるが、なんとか堪え下着を思い切りずり下げる。

ぷるんと飛び出し上を向くそれは、既に先走りで濡れていた。赤く腫れ上がり、タチに比べるとサイズは小さい物だった。

…うっわ、他人のなんて無理だと思ってたけど、ファビアンのは可愛いな。ネコってタチに比べて使用する必要が少ないから小さいって、父さんが言ってたなー。
あと、此処は…。

パクパクと開閉する蕾に見入ってしまう。発情して拓きやすくなっているそこは、既にタチを受け入れる準備は出来ていた。

いや、まてまてまて!まずは、ファビアンをイかせてやらないと!

頭を左右に振り、息を整えて勃ち上がったモノに手を触れる。「あっ…!」と小さく声を上げる相手の反応を見つつ、ゆっくりと刺激を与えていく。
手に収まりそうな小ぶりなそれを揉みこみ、上下に擦る。荒い呼吸に甘い声が混じり始め、色の乗った唇に口付けを落とす。開いた唇から舌を捩じ込み、舌を絡めて口内を蹂躙する。

「さあ、出して良いよ。」
「………あっ…ああああ!?」

頃合いを見て一際強く擦り上げれば、呆気なく放たれた白濁。色も薄く量も多くないのは、ネコだからか。

ハアハアと乱れる呼吸と火照る体の余韻が落ち着く頃、ファビアンの雰囲気に変化が訪れる。
虚ろだった瞳に光が戻り、はたとアルフレッドへと目を向けてみるみる見開かれた。

「…!?シュタルト様?」

お?戻ったかな?

慌てて飛び起きて、自分の格好に気付いたのか蒸発しそうに顔を赤らめシーツを手繰り寄せ、おどおどと此方を伺ってくる。

…かっわいい。
って、思ってる場合じゃないわ。

「…あー。大丈夫?君さ、俺のフェロモンにあてられちゃったみたいで…」

とりあえず落ち着かせようと、状況を説明し始めたのだった。


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