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⑧ NO Side 断罪の場

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「ふっ、ふふっ、ふははははっ。」

もう我慢できないと言った風に、突然笑い声が割って入ってきた。

「いや、すまぬなアリスティド。
我らはお前のことを少々みくびっておったようだ。」

「陛下?」

「陛下っ、陛下からもアリスティド様を説得してください。
若い男女がせっかくの機会を棒に振ろうとしているのです。」

「黙れっ!ウスターシュよ誰に口を聞いていると思っておる!
アリスティドは答えを出したのだ。いつの間にお主はそれに異を唱えられるほど偉くなったと言うか!?」

さすがの王の叱責にウスターシュも口を閉ざす。
しかし納得はしていない様子がありありと見えていた。

「はあ、ここまで此奴が愚かとは。
まあ良い先に罪人を捕らえるとしよう、衛兵、罪人を捕らえよ!」

王が声をかけると入り口から衛兵がやってきてウスターシュを捕らえた。

「な、なぜです!?捕らえる必要があるのはマリールイーズでしょう?
なぜ私が捕らえられているのですっ!?」

驚きでなすがままにされるウスターシュ。

「父さんっ!
なんで?どうして父さんが捕まえられてるの?」

泣き崩れていたセシルもさすがの事態に顔を上げ、困惑で涙が止まっている。
アリスティドはクロヴィスやエルネストと顔を見合わせるも全員が事態を把握できていない。


そんな中

「なぜ捕らえられるか?
そんなものご自身の胸に聞いてみればよろしいでしょう?
分からないとは言わせませんわよ。」

凛とした冷たい声がそう、言った。
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