4 / 13
4
しおりを挟むさぁさあ朝です
仕事しますよ
この間は不覚をとりましたが今日はきちっと起こす、つもり
先手必勝!
「たのもぉぉお!!」
扉を開けた瞬間大声で叫んでやりました
驚いて起きたかなぁ…チラッ
気弱なので堂々と入れません
扉の隙間から覗いてみたら肌色の壁が目の前に?行き止まりだっけ?あれれ、壁にピンクの突起が!ボタン?これは!押さねばならぬ……と誰かが言っている
だからこのボタンを押して何かが起こっても、オレのせいじゃい
いざ参る
ボタンに手を伸ばせば、誰かがオレの手を掴んだ
「お前は何をしている?」
「あっ魔王様」
……てことは魔王様の胸筋と乳首でしたか
「おはようございます。美しい乳首ですね。綺麗なピンク色ぉお……いっ、ダダダダ!!ぅっ痛い!イタイです!」
オレの頭を魔王様がアイアン・クローでギリギリ絞め上げる
「もう喋るな」
何故だ?!褒めたのに!
「魔王様ぁ暴力反対ですぁああ頭がぁあああこれ以上バカになったらどうするんですかぁああぅう痛いですぅぅ!!」
「大丈夫だ。これ以上は悪くならん、フンッ」
手を離され開放されたオレは痛みで頭を抱え丸くなる
「酷いです……朝から猟奇殺人現場の被害者になるところでした。オレ通りすがりの悪魔Aなのに」
「ハァ……もういい。それより朝の挨拶はどうした」
呆れ声で魔王様が扉の向こうのオレに手を広げる
「えっ、あっ、忘れていました」
「早くしろ。俺を何時まで待たせておくつもりだ」
「はい」
オレはいつものように魔王様に抱き着く
毎朝の儀式です
恥ずかしいですがキョドってはいけません。
余計に恥ずかしくなるので
頭に顎を置かれゴリゴリ?スリスリ?スースーされます
魔王様曰くこれをやると心が凪で、落ち着き集中力が増すらしいです
アロマテラピーみたいなモノでしょうか
「よし!次は着替えを手伝え」
あまり器用ではないオレ
紐を結ぶのに時間が掛かります
上の方から視線を感じます
あんまり見つめられると禿げるかもしれない
硝子のハートの持ち主なもので
………出来た
全部チョウチョ結びが縦になった
何故横にならない?
まぁこれはこれで良いのではないのでしょうか
全部縦だから
寧ろ1つだけ横だとチグハグになりますし
魔王様はニコニコして機嫌良いので直しません
その日宰相に『幼児でも上手に出来る、蝶々結びの仕方』の本を無言で渡された
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
突然現れた自称聖女によって、私の人生が狂わされ、婚約破棄され、追放処分されたと思っていましたが、今世だけではなかったようです
珠宮さくら
恋愛
デュドネという国に生まれたフェリシア・アルマニャックは、公爵家の長女であり、かつて世界を救ったとされる異世界から召喚された聖女の直系の子孫だが、彼女の生まれ育った国では、聖女のことをよく思っていない人たちばかりとなっていて、フェリシア自身も誰にそう教わったわけでもないのに聖女を毛嫌いしていた。
だが、彼女の幼なじみは頑なに聖女を信じていて悪く思うことすら、自分の側にいる時はしないでくれと言う子息で、病弱な彼の側にいる時だけは、その約束をフェリシアは守り続けた。
そんな彼が、隣国に行ってしまうことになり、フェリシアの心の拠り所は、婚約者だけとなったのだが、そこに自称聖女が現れたことでおかしなことになっていくとは思いもしなかった。
魔王様の瘴気を払った俺、何だかんだ愛されてます。
柴傘
BL
ごく普通の高校生東雲 叶太(しののめ かなた)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。
そこで初めて出会った大型の狼の獣に助けられ、その獣の瘴気を無意識に払ってしまう。
すると突然獣は大柄な男性へと姿を変え、この世界の魔王オリオンだと名乗る。そしてそのまま、叶太は魔王城へと連れて行かれてしまった。
「カナタ、君を私の伴侶として迎えたい」
そう真摯に告白する魔王の姿に、不覚にもときめいてしまい…。
魔王×高校生、ド天然攻め×絆され受け。
甘々ハピエン。
弱すぎると勇者パーティーを追放されたハズなんですが……なんで追いかけてきてんだよ勇者ァ!
灯璃
BL
「あなたは弱すぎる! お荷物なのよ! よって、一刻も早くこのパーティーを抜けてちょうだい!」
そう言われ、勇者パーティーから追放された冒険者のメルク。
リーダーの勇者アレスが戻る前に、元仲間たちに追い立てられるようにパーティーを抜けた。
だが数日後、何故か勇者がメルクを探しているという噂を酒場で聞く、が、既に故郷に帰ってスローライフを送ろうとしていたメルクは、絶対に見つからないと決意した。
みたいな追放ものの皮を被った、頭おかしい執着攻めもの。
追いかけてくるまで説明ハイリマァス
※完結致しました!お読みいただきありがとうございました!
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
今世ではあなたと結婚なんてお断りです!
水川サキ
恋愛
私は夫に殺された。
正確には、夫とその愛人である私の親友に。
夫である王太子殿下に剣で身体を貫かれ、死んだと思ったら1年前に戻っていた。
もう二度とあんな目に遭いたくない。
今度はあなたと結婚なんて、絶対にしませんから。
あなたの人生なんて知ったことではないけれど、
破滅するまで見守ってさしあげますわ!
謎の死を遂げる予定の我儘悪役令息ですが、義兄が離してくれません
柴傘
BL
ミーシャ・ルリアン、4歳。
父が連れてきた僕の義兄になる人を見た瞬間、突然前世の記憶を思い出した。
あれ、僕ってばBL小説の悪役令息じゃない?
前世での愛読書だったBL小説の悪役令息であるミーシャは、義兄である主人公を出会った頃から蛇蝎のように嫌いイジメを繰り返し最終的には謎の死を遂げる。
そんなの絶対に嫌だ!そう思ったけれど、なぜか僕は理性が非常によわよわで直ぐにキレてしまう困った体質だった。
「おまえもクビ!おまえもだ!あしたから顔をみせるなー!」
今日も今日とて理不尽な理由で使用人を解雇しまくり。けれどそんな僕を見ても、主人公はずっとニコニコしている。
「おはようミーシャ、今日も元気だね」
あまつさえ僕を抱き上げ頬擦りして、可愛い可愛いと連呼する。あれれ?お兄様、全然キャラ違くない?
義弟が色々な意味で可愛くて仕方ない溺愛執着攻め×怒りの沸点ド底辺理性よわよわショタ受け
9/2以降不定期更新
悪役令息、主人公に媚びを売る
枝豆
BL
前世の記憶からこの世界が小説の中だと知るウィリアム
しかも自分はこの世界の主人公をいじめて最終的に殺される悪役令息だった。前世の記憶が戻った時には既に手遅れ
このままでは殺されてしまう!こうしてウィリアムが閃いた策は主人公にひたすら媚びを売ることだった
n番煎じです。小説を書くのは初めてな故暖かな目で読んで貰えると嬉しいです
主人公がゲスい
最初の方は攻めはわんころ
主人公最近あんま媚び売ってません。
主人公のゲスさは健在です。
不定期更新
感想があると喜びます
誤字脱字とはおともだち
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる