13 / 28
ジュウニ
しおりを挟む部屋の中心で優雅にお茶してる相手は先日やり逃げ?やられ逃げ?した相手
目が飛び出す程に驚いたヘルメスだったが直ぐに視線を反らした
往生際の悪いヘルメスはばっくれてやり過ごすことは出来ないか模索する
名前は知られてるがあの日の人物とは別人だと誤魔化せればそれ良し
知らぬ存ぜぬで通せば人違いだったと帰してくれるに違いない
「ひっ…」
エルネストの視線はヘルメスにロックオンされ冷や汗が噴き出る
眼光の鋭さにヘルメスは怯えた
上司の服の裾を掴む程に
「可愛い……」
「面白いな」
「チッ」
上からエルネスト、殿下、宰相補
睨まれてると勘違いしたヘルメスは生きた心地がしない
下手な嘘や言い訳をしたら殺られる
この場を切り抜ける最良の選択は………ない!
取り敢えず思い出してみよう
………フッあの日の事はアリンコ程の記憶もない
きっとあの時あの場所で何かやらかした
男の沽券に関わる侮辱や侮蔑をしたのかもしれない
じゃなければ探し出して呼び出すなどと無駄な時間を裂く筈がない
ハッ!ちょっと待て宰相の向かいで殿下が寛いでいるではないか
もしや二人は出来ている
そしてあのモブっぽい人はカモフラージュ要員
さっきツマだとかコイビトだとかのリア充ワードを言っていではないか
金と銀の二人を見れば、どっちが上だろう?
まぁどっちが上でも下でも自分は浮気相手となるなのかとヘルメスの脳内で推測された
えっもしかして修羅場なの?
何それ!凄くやばくない!
既に逃げ道はない
そうかここに呼ばれたのは不敬罪で牢獄入りさせる為だ
逃げたい、脱兎の如く逃げたいが家族に迷惑が掛かってしまう
「すみませんでした」
スライディング土下座で謝罪するヘルメス
世の中誠意を持って謝れば何とかなったりする
兎に角謝ろう、謝り倒して怒りを鎮めてもらわなけらば
罰は鞭打ち20回位で勘弁してくれないだろうかと密かに思う
1番いいのは謝罪だけで済ませてくれれば有り難い
チラッとエルネストを見ればめっちゃ睨んでる~無理だなと諦めた
「私はどうなってもかまいません。家族には何もしないで下さい。お願いします」
後で上司がオロオロしているがこの際無視だ
今はそれどころではない
オーランド家の存続がかかっている
「フッアハハハッ……フフッいい!いいよ君!!クククッアハハハ!!……」
謝るヘルメスに殿下は吹き出し笑いが止まらない
「殿下失礼ですよ。でも面白過ぎですけどね」
宰相補は殿下を諌めてはいるが顔がニヤニヤしている
「君は何か勘違いしているようだな。ふむ…まぁちょうどいいか。ここに座りなさい」
二人を無視して宰相はヘルメスに隣に座るように促す
おずおず座るヘルメスの手を取り男は言った
「君は責任をとって私の妻になりたまえ」
「はっ?」
「私は妻になる者以外と体を重ねるつもりはない。よって私の童貞を奪った君は責任をとるのが筋だろう」
「………へっ?……えっーとぉ俺も処女を奪われたわけですし……その……お互い様と言う形でこのお話は終わりにしませか?」
21
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
周りが幼馴染をヤンデレという(どこが?)
ヨミ
BL
幼馴染 隙杉 天利 (すきすぎ あまり)はヤンデレだが主人公 花畑 水華(はなばた すいか)は全く気づかない所か溺愛されていることにも気付かずに
ただ友達だとしか思われていないと思い込んで悩んでいる超天然鈍感男子
天利に恋愛として好きになって欲しいと頑張るが全然効いていないと思っている。
可愛い(綺麗?)系男子でモテるが天利が男女問わず牽制してるためモテない所か自分が普通以下の顔だと思っている
天利は時折アピールする水華に対して好きすぎて理性の糸が切れそうになるが、なんとか保ち普段から好きすぎで悶え苦しんでいる。
水華はアピールしてるつもりでも普段の天然の部分でそれ以上のことをしているので何しても天然故の行動だと思われてる。
イケメンで物凄くモテるが水華に初めては全て捧げると内心勝手に誓っているが水華としかやりたいと思わないので、どんなに迫られようと見向きもしない、少し女嫌いで女子や興味、どうでもいい人物に対してはすごく冷たい、水華命の水華LOVEで水華のお願いなら何でも叶えようとする
好きになって貰えるよう努力すると同時に好き好きアピールしているが気づかれず何年も続けている内に気づくとヤンデレとかしていた
自分でもヤンデレだと気づいているが治すつもりは微塵も無い
そんな2人の両片思い、もう付き合ってんじゃないのと思うような、じれ焦れイチャラブな恋物語
俺が勝手に好きな幼なじみに好きって十回言うゲームやらされて抱えてたクソでか感情が暴発した挙げ句、十一回目の好きが不発したクソな件。
かたらぎヨシノリ
BL
幼なじみにクソでか感情を抱く三人のアオハル劇場。
────────────────
────────────────
幼なじみ、美形×平凡、年上×年下、兄の親友×弟←兄、近親相姦、創作BL、オリジナルBL、複数攻3P、三角関係、愛撫
※以上の要素と軽度の性描写があります。
受
門脇かのん。もうすぐ16歳。高校生。黒髪平凡顔。ちびなのが気になる。短気で口悪い。最近情緒が乱高下気味ですぐ泣く。兄の親友の三好礼二に激重感情拗らせ10年。
攻
三好礼二。17歳。高校生。かのん弄りたのしい俺様王様三好様。顔がいい。目が死んでる。幼なじみ、しのぶの親友。
門脇しのぶ。17歳。高校生。かのん兄。チャラいイケメン。ブラコン。三好の親友。
隠れヤンデレは自制しながら、鈍感幼なじみを溺愛する
知世
BL
大輝は悩んでいた。
完璧な幼なじみ―聖にとって、自分の存在は負担なんじゃないか。
自分に優しい…むしろ甘い聖は、俺のせいで、色んなことを我慢しているのでは?
自分は聖の邪魔なのでは?
ネガティブな思考に陥った大輝は、ある日、決断する。
幼なじみ離れをしよう、と。
一方で、聖もまた、悩んでいた。
彼は狂おしいまでの愛情を抑え込み、大輝の隣にいる。
自制しがたい恋情を、暴走してしまいそうな心身を、理性でひたすら耐えていた。
心から愛する人を、大切にしたい、慈しみたい、その一心で。
大輝が望むなら、ずっと親友でいるよ。頼りになって、甘えられる、そんな幼なじみのままでいい。
だから、せめて、隣にいたい。一生。死ぬまで共にいよう、大輝。
それが叶わないなら、俺は…。俺は、大輝の望む、幼なじみで親友の聖、ではいられなくなるかもしれない。
小説未満、小ネタ以上、な短編です(スランプの時、思い付いたので書きました)
受けと攻め、交互に視点が変わります。
受けは現在、攻めは過去から現在の話です。
拙い文章ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
宜しくお願い致します。
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる