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〜episode15〜
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葵side
ヒナと一緒にお化け屋敷を出た。
その後。
岡本とヒナが二人で話している。
俺も混ざりに行くか…と思っていた矢先。
「ねぇ、相馬」
今まで数える程しか話したことの無い深見が話しかけてきた。
「ん?どうした?」
「あのさ。何でヒナのこと迎えに行ったの?」
「え…?」
思ってもいなかったことを聞かれ少し声が裏返ってしまった。
「普通付き合ってる岡本さんのことを置いて違う女の子の方に行ったりしないよね。相馬がヒナのこと迎えに行った時、岡本さん少し悲しそうな表情してたよ」
「そ、うなのか…。悪いことをしたな…」
「相馬は何も分かってない。彼女がいる、ってゆうことはどんなに仲の良い幼馴染がいたとしても彼女を優先させなくちゃいけないんだよ。」
「そうだよな…。でも、なんか体が勝手に動いてたんだよ…」
「そんなんで片付けられるような事じゃない。お前は彼女だけを見てろよ!」
初めて見た。
いつも学校では王子と呼ばれている『あの』深見がこんな風に感情的になっている所。
驚き…いや、それ以上に何かが俺の中でつっかえる。
これは一体なんなんだ…?
ヒナは今までずっと俺と一緒にいて。
誰よりもお互いを知っている関係で。
それは彼女ができたとしてもずっと変わらないものだと思っていた。
でも、、違ったんだ。
普通に考えれば分かることだ。
だけど、今の関係が心地よくて壊したくなかったんだ。
「それじゃあ…ヒナは…」
ヒナのそばには誰がついててやるんだ、と言おうとした時。
深見が俺の言葉を遮った。
「ヒナは僕がもらうよ。もう相馬は必要ない。僕がヒナのそばでずっと一緒に寄り添っていくから」
「…え?てことは…」
「僕はずっと前からヒナのことが好きだ」
そう言いきった深見の顔は王子として学校にいるどんな時よりも真剣で。
とても冗談には見えなかった。
何か言い返そうと思った。
だが、何も思いつかない。
そもそも…言い返すって何を…?
思考が停止して頭の中が真っ白になっていた時。
「行こ、相馬!」
岡本が俺の手を引いて走り出した。
ヒナと一緒にお化け屋敷を出た。
その後。
岡本とヒナが二人で話している。
俺も混ざりに行くか…と思っていた矢先。
「ねぇ、相馬」
今まで数える程しか話したことの無い深見が話しかけてきた。
「ん?どうした?」
「あのさ。何でヒナのこと迎えに行ったの?」
「え…?」
思ってもいなかったことを聞かれ少し声が裏返ってしまった。
「普通付き合ってる岡本さんのことを置いて違う女の子の方に行ったりしないよね。相馬がヒナのこと迎えに行った時、岡本さん少し悲しそうな表情してたよ」
「そ、うなのか…。悪いことをしたな…」
「相馬は何も分かってない。彼女がいる、ってゆうことはどんなに仲の良い幼馴染がいたとしても彼女を優先させなくちゃいけないんだよ。」
「そうだよな…。でも、なんか体が勝手に動いてたんだよ…」
「そんなんで片付けられるような事じゃない。お前は彼女だけを見てろよ!」
初めて見た。
いつも学校では王子と呼ばれている『あの』深見がこんな風に感情的になっている所。
驚き…いや、それ以上に何かが俺の中でつっかえる。
これは一体なんなんだ…?
ヒナは今までずっと俺と一緒にいて。
誰よりもお互いを知っている関係で。
それは彼女ができたとしてもずっと変わらないものだと思っていた。
でも、、違ったんだ。
普通に考えれば分かることだ。
だけど、今の関係が心地よくて壊したくなかったんだ。
「それじゃあ…ヒナは…」
ヒナのそばには誰がついててやるんだ、と言おうとした時。
深見が俺の言葉を遮った。
「ヒナは僕がもらうよ。もう相馬は必要ない。僕がヒナのそばでずっと一緒に寄り添っていくから」
「…え?てことは…」
「僕はずっと前からヒナのことが好きだ」
そう言いきった深見の顔は王子として学校にいるどんな時よりも真剣で。
とても冗談には見えなかった。
何か言い返そうと思った。
だが、何も思いつかない。
そもそも…言い返すって何を…?
思考が停止して頭の中が真っ白になっていた時。
「行こ、相馬!」
岡本が俺の手を引いて走り出した。
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