夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2024年11月

11月16日 1/2

朝いつも通りに時間に起きて朝食を食べ、熱を測り平熱であったことに長男は歓喜し俺と妻は安堵した。
一応親も測ってくるように書いてあったそうなので測ったが、俺も妻も大丈夫だった。
双子も測り平熱で次女の数日前の体調不良は何だったのだろうと思う。
楽しそうに測っていたからか、長女も順番待ちをして測っていた。
今日は車で行けないので、近くの駐車場を探したが空きが見つからずバスで行くことになった。
長女よりも先に家を出なければならなかったが、いつのもようにあれこれ確認して家を出た。

バス停に並んでやっと乗り2つほど進んだところで家から電話がかかってきた。
マナー違反だとは知っていたが、家から電話をしてくるのは長女だけだったので慌てて出ると、やっぱり友達と遊びに行くのを止めたいとのことだった。
何か嫌なことでもあったのかと思い聞くと何もないが行きたくなくなったとのことで、バスを降りて反対車線に渡り、家方面のバスに乗った。
妻となにかあったのかと心配しながら、帰ると出かける前と変わらない長女が家にいた。
戻ってきた俺達に驚きながら、「家にいるということの連絡だった。」と言った。
もうバスだと厳しい時間だったので車に乗せ、幼稚園の近くで止め、長女に妻と一緒に長男を見に行くか俺と家にいるかを聞いた。
俺はどするのかと聞かれ、もう間に合わないので家に帰ると答えると、長女としてはそんなことになるとは思ってもいなかったようで黙り込んでしまった。
妻が少し強引に一緒においでと、長女を車からおろした。
いつも妻をどこかに送った後と同じように、手をバイバイと大きく降って別れた。
双子は母親と引き離されるとは思ってもみなかったようで、文句とお母さんと言い続けていた。
俺もこんなことになるとは思ってもいなかったので気持ちはよくわかる。

家に戻りお母さんはどこに行ったのかという質問に病院と答えると、自分も狙われていると思ったのか慌てて逃げていった。
外に出ても恥ずかしくない格好をさせたので、着替えさせたかったが無理だった。
12時過ぎに終わったから迎えに来て欲しいとの連絡があったが、双子に伝え方を間違ったので車に乗せることが出来ないと返した。
すぐにバスに乗ったとの返事が来た。
双子にバス停まで散歩に行こうかと聞くと、頷いたので迎えに行った。
長男はバスから降りて俺を見つけると、抱きついてなぜ来なかったのかと文句を言った。
そうなるだろうとは予想してが、あまりにも悲しそうな顔で言うので何も答えられなかった。