312 / 435
2024年8月
8月9日
しおりを挟む
昼休みの終わる頃を狙って、上原さんに前に話していた線香が届いたとお礼の連絡をした。
あまり長く話したくなかったので、あと10分で1時になる頃に、「仕事が一段落ついたのが今の時間でと」かけけたが、大変だなと心配していた。
嘘を付くのは気が引けたが、そうしても長く話したくはなかったので、心配してくれる様子がわかり罪悪感でいっぱいだった。
菜々美のことを思い出しよく連絡を取るのかと聞くと、仕事のの責任者同士で5年位前に再会したそうだ。
連絡も部下が行っていたし、直接会うこともなかったが、前に東にあってから俺のことを口実に元気かと連絡したそうだ。
それから時々連絡することがあるそうだ。
菜々美からしたら、きっかけが俺だということもありアイツのお母さんのことを伝えたのだろう。
1時になったので、上原さんは仕事に戻るからと電話を切った。
電話を掛けるまではすごく緊張して嫌な気持ちだったが、実際に話すと嫌なこともなくホッとする自分がいた。
この嫌な気持ちは何なのだろうか。
昔のことを引きずっているのは自分でもわかるがそれだけなのだろうか。
東も菜々美もうまくやれていたし俺がおかしいのだろうか。
前に電話で話したように『今度昼飯でも』行くのが良いのだろうが、2人はキツい。
だが、東は関係ないし菜々美に頼むのも気が引ける。
こういう時にアイツがいたら真っ先に緩衝材として連れていけたのに。
子供たちが寝てから妻に上原さんについて何か知っているかと聞いたが、心当たりは何もないようで初めて聞く名前かもと話していた。
結婚式は覚えていないが、アイツの通夜は来ていたと思う。
身長は俺と同じくらいで細身で顔は少し神経質そうな感じでと話したが、やはりそれどころでは無かったので分からないと話していた。
それどころではないと言われ、妻はどちらも当事者であったことを思い出した。
アイツから何か聞いていないかと思い説明したが、首を横に振るだけだった。
特別親しかった訳ではないので、今の勤め先と出身は東京であまり裕福な家庭ではなかったことしか俺も覚えていない。
それでも大学に行くくらいの余裕はあったのだろう。
それとも奨学金を借りて行ったのだろうか。
結婚は早かったことを思うと、奨学金を借りていたとは思えないが。
俺が相手の親なら若くて、実家が貧しくて借金があるような男とは結婚させたくはないし。
上原さんはどんな人なのだろうか。
あまり長く話したくなかったので、あと10分で1時になる頃に、「仕事が一段落ついたのが今の時間でと」かけけたが、大変だなと心配していた。
嘘を付くのは気が引けたが、そうしても長く話したくはなかったので、心配してくれる様子がわかり罪悪感でいっぱいだった。
菜々美のことを思い出しよく連絡を取るのかと聞くと、仕事のの責任者同士で5年位前に再会したそうだ。
連絡も部下が行っていたし、直接会うこともなかったが、前に東にあってから俺のことを口実に元気かと連絡したそうだ。
それから時々連絡することがあるそうだ。
菜々美からしたら、きっかけが俺だということもありアイツのお母さんのことを伝えたのだろう。
1時になったので、上原さんは仕事に戻るからと電話を切った。
電話を掛けるまではすごく緊張して嫌な気持ちだったが、実際に話すと嫌なこともなくホッとする自分がいた。
この嫌な気持ちは何なのだろうか。
昔のことを引きずっているのは自分でもわかるがそれだけなのだろうか。
東も菜々美もうまくやれていたし俺がおかしいのだろうか。
前に電話で話したように『今度昼飯でも』行くのが良いのだろうが、2人はキツい。
だが、東は関係ないし菜々美に頼むのも気が引ける。
こういう時にアイツがいたら真っ先に緩衝材として連れていけたのに。
子供たちが寝てから妻に上原さんについて何か知っているかと聞いたが、心当たりは何もないようで初めて聞く名前かもと話していた。
結婚式は覚えていないが、アイツの通夜は来ていたと思う。
身長は俺と同じくらいで細身で顔は少し神経質そうな感じでと話したが、やはりそれどころでは無かったので分からないと話していた。
それどころではないと言われ、妻はどちらも当事者であったことを思い出した。
アイツから何か聞いていないかと思い説明したが、首を横に振るだけだった。
特別親しかった訳ではないので、今の勤め先と出身は東京であまり裕福な家庭ではなかったことしか俺も覚えていない。
それでも大学に行くくらいの余裕はあったのだろう。
それとも奨学金を借りて行ったのだろうか。
結婚は早かったことを思うと、奨学金を借りていたとは思えないが。
俺が相手の親なら若くて、実家が貧しくて借金があるような男とは結婚させたくはないし。
上原さんはどんな人なのだろうか。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる