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2024年6月

6月26日

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流石の長男も疲れてきたのか、今日は俺たちが家を出る直前まで寝ていた様子だった。
双子は熱が高いようで、夜にも何度か起きていたと話していた。

出社すると、富田さんがいた。
早瀬さんから事情を聞いたようで、変わりに納品に行ってくれるとのことだった。
マスクをして、俺と距離を取るという完全防備といった様子で、「帯状疱疹怖いからなぁ。」といつも通りの明るい声で笑っていた。
「CMのワクチンを打てばいいのに。」と早瀬さんに聞かれると、「あれはお金がかかる。」と話していた。
てっきり無料だと思っていた。
助成金が出ても2万円ほどは自己負担になるらしい。
堕せなくはないが、出してまで病院に行きたいとは思っていないようで、痛いのも嫌だからと話していた。
奥さんにもあちこち行くからと勧められたが乗り気じゃないそうだ。
富田さんが出かけてから、早瀬さんに「富田さんも歳だし、会社持ちでいくらか出してあげれば良いのに。」と提案された。
その意見には賛成だが、金銭的なことよりもどちらかと言うと痛いのが嫌や病院に行きたくないといった話しぶりだった。
強制は出来ないので、接種に行ってくれるかはあやしい。
病院に行きたくないのは早瀬さんの旦那さんと同じようで、汗疹を掻き壊したのに放置していると不満そうにしていた。
「昔は6月なんて初夏だったのに今じゃ真夏になって。」とうんざりしたようで文句を言っていた。
俺も昔よりも外での仕事がきつくなってきたので、完全に同意である。

午後には東が仕様書がおかしいから確認の連絡をして欲しいとやってきた。
クライアントに連絡すると、担当者がいないので確認次第連絡をさせると話していたが、今年入ったような若い男の声で不安だった。
結局、当日中には折返しの電話が来なかった。

北島は本当に坊主頭になったらしい。
また宗教の人が来たらしく、坊主頭で前日のコンサートの疲れから不機嫌そうに対応すると怯えた様子で帰ったと喜んでいたと話していた。
もう来なさそうなら良かったと話していた。
彼女との縁を切るために散髪したと話していたが、効果があったようだ。
それでも引っ越しはしたほうが良いか迷っていて、不動産屋のサイトをチェックしたら家賃が思ったより高くなってると困っているそうだ。
出来たら引っ越したほうが良いとは思うが、大変そうだ。
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