256 / 417
2024年6月
6月19日
しおりを挟む
昨日のこともあり夜中に何度か目が覚めた。
長男は隣にいてホッとしたが、妻も心配して確認に来ていた。
若干の寝不足はあったが隣りにいるだけで嬉しく思った。
自分でもこんな気持ちになる日が来るとは思ってもみなかった。
子供が出来ると世界が変わるというのはこのことだろう。
長男を送っていった時に先生から、水疱瘡から復帰する人が増えてきたと聞いた。
「このまま収束すると良いんですけど、充宏くん罹っておかないと大人になってからだと。」と心配していた。
俺も同じように思うが、双子に感染ったらと思うと、今は勘弁してくれとの思いでいっぱいだ。
話していると、名前は知らないが事務をしている若い女性が「加藤ジュンくんのお母さんから電話がありました。水疱瘡だそうです。」と割り込んできた。
俺も担任の先生も、あっ、という顔になった。
昨日も一緒に遊んだと話していたし、きっと感染っているだろうと思いながら幼稚園を後にした。
会社に着いてから妻に事情を連絡しておいた。
先に東が来ていたので、どうしようと漏らすと考え込んだ顔をしていた。
「俺、明日から出張なんだよな。」とスケジュールボードを見たが、俺も知っていたので不安がつもる。
一番大きな仕事は、明後日の急ぎの仕事駄と思うが、絶対に穴を開けられない仕事だ。
依頼料は弾むので、朝一でサイズを測り当日中に納品して欲しいとのことだった。
最近は少し動くだけで、汗が滝のように流れて来るほど暑く、作業効率も良くないし。
高額の依頼料に目がくらみ引き受けたが大丈夫だろうか。
「ダメでも北島いるから先に声かけておけば」と言いかけて、午後から半休と書かれているスケジュールボードを見た。
お気に入りの歌手のコンサートに行くためというのは知っていたが、シャワーを浴び、髪もこの際だから切ると話していたんだった、と思い出したようだった。
ちょっと前に切ったばかりなのに、独身は金自由になっていいよなと羨ましそうにしていた。
俺も同じことを考えていたので、バリカンで丸坊主にしてくればいいのにと悪態をついておいた。
宗教の彼女はその後どうなったのか聞いたが、東も知らないようだった。
午後には、工務店からの連絡でドアを回収してきた。
高校性の息子さんが部活から帰ってきて、よろめいてドアにぶつかりガラスが割れたとだけ聞いていたが、壁にも大きな穴が開いていた。
事情は聞けなかったが、修理は無理そうだ。
長男は隣にいてホッとしたが、妻も心配して確認に来ていた。
若干の寝不足はあったが隣りにいるだけで嬉しく思った。
自分でもこんな気持ちになる日が来るとは思ってもみなかった。
子供が出来ると世界が変わるというのはこのことだろう。
長男を送っていった時に先生から、水疱瘡から復帰する人が増えてきたと聞いた。
「このまま収束すると良いんですけど、充宏くん罹っておかないと大人になってからだと。」と心配していた。
俺も同じように思うが、双子に感染ったらと思うと、今は勘弁してくれとの思いでいっぱいだ。
話していると、名前は知らないが事務をしている若い女性が「加藤ジュンくんのお母さんから電話がありました。水疱瘡だそうです。」と割り込んできた。
俺も担任の先生も、あっ、という顔になった。
昨日も一緒に遊んだと話していたし、きっと感染っているだろうと思いながら幼稚園を後にした。
会社に着いてから妻に事情を連絡しておいた。
先に東が来ていたので、どうしようと漏らすと考え込んだ顔をしていた。
「俺、明日から出張なんだよな。」とスケジュールボードを見たが、俺も知っていたので不安がつもる。
一番大きな仕事は、明後日の急ぎの仕事駄と思うが、絶対に穴を開けられない仕事だ。
依頼料は弾むので、朝一でサイズを測り当日中に納品して欲しいとのことだった。
最近は少し動くだけで、汗が滝のように流れて来るほど暑く、作業効率も良くないし。
高額の依頼料に目がくらみ引き受けたが大丈夫だろうか。
「ダメでも北島いるから先に声かけておけば」と言いかけて、午後から半休と書かれているスケジュールボードを見た。
お気に入りの歌手のコンサートに行くためというのは知っていたが、シャワーを浴び、髪もこの際だから切ると話していたんだった、と思い出したようだった。
ちょっと前に切ったばかりなのに、独身は金自由になっていいよなと羨ましそうにしていた。
俺も同じことを考えていたので、バリカンで丸坊主にしてくればいいのにと悪態をついておいた。
宗教の彼女はその後どうなったのか聞いたが、東も知らないようだった。
午後には、工務店からの連絡でドアを回収してきた。
高校性の息子さんが部活から帰ってきて、よろめいてドアにぶつかりガラスが割れたとだけ聞いていたが、壁にも大きな穴が開いていた。
事情は聞けなかったが、修理は無理そうだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる