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2024年6月
6月6日
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仕事を終え、家の近くまで来るとベランダに洗濯物が干してあるのが見えた。
乾燥機は諦めてベランダに干すことにしたのかと思いながら、車をとめて家に入った。
双子のケンカに気を取られ、長男が帰ってくるまでに取り込めなかったそうだ。
夕飯中に「取り込んでくるから子供たちを見てて。」と階段を上がっていった。
本当は帰ってきた俺に取り込んで欲しかったらしいが、長男が俺の後ろで忍者ごっごを始めたので頼まなかったらしい。
子供ってホントにタイミング悪いよねと困った様子だった。
取り込むのが遅くなったせいか湿っている気がすると話していたので、とりあえず洗濯物スタンドに掛かけたと話していた。
後で見てみると、隙間なく掛かっていたのであまり効果がないのかもしれない。
昼休みに文乃から電話があった。
「来週の土曜日のことなんだけど。」と話しにくそうにしていた。
食事会が無理ならこっちはこっちでしても良いと言うと、アイツのお母さんは集まりたいような話しぶりだそうだ。
アイツのお父さんの命日とは訳が違うのだろうと思いながら話を聞くと、仕出し弁当かスーパーでオードブルの盛り合わせでも構わないかとのことだった。
もし大変なら下の3人は俺の両親に預かってもらえない相談すると言ったが、「最後かもしれないから、たぶんみんな居たほうがいいかも。」と落ち着いた声が聞こえてきた。
俺の両親にも参加を打診して欲しいとのことだった。
双子の食事は出来たら持ってきてほしいが、無理なら早めに連絡をするようにとのことだった。
うまく書き表せないが、アイツのお母さんの作ったご飯はもう食べられないのだなと思うと、辛いや悲しいでは言い表せない感情だ。
こんなことを思うのは不謹慎かもしれないが、この感情は亡くなってから湧き出るものだと思っていた。
実際は少しずつアイツのお母さんが消えていく感覚が続いていくような気分だ。
今日一日はずっとこの感情の名前を探していたが見つからない。
妻に来週の事を話すと、「分かった」と、気持ちが落ち着かない様子で不安そうにしていた。
乾燥機は今週日末でもに買いに行きたいとのことだった。
両親にも電話をすると了承とのことだったが、手伝いが必要かも知れないので、文乃に電話してみるとのこと話していた。
乾燥機は在庫次第では一週間程かかるかも知れないので、きちんと打ち合わせするようにと話していた。
実家のは日程が合わず10日ほどかかったとのこと。
乾燥機は諦めてベランダに干すことにしたのかと思いながら、車をとめて家に入った。
双子のケンカに気を取られ、長男が帰ってくるまでに取り込めなかったそうだ。
夕飯中に「取り込んでくるから子供たちを見てて。」と階段を上がっていった。
本当は帰ってきた俺に取り込んで欲しかったらしいが、長男が俺の後ろで忍者ごっごを始めたので頼まなかったらしい。
子供ってホントにタイミング悪いよねと困った様子だった。
取り込むのが遅くなったせいか湿っている気がすると話していたので、とりあえず洗濯物スタンドに掛かけたと話していた。
後で見てみると、隙間なく掛かっていたのであまり効果がないのかもしれない。
昼休みに文乃から電話があった。
「来週の土曜日のことなんだけど。」と話しにくそうにしていた。
食事会が無理ならこっちはこっちでしても良いと言うと、アイツのお母さんは集まりたいような話しぶりだそうだ。
アイツのお父さんの命日とは訳が違うのだろうと思いながら話を聞くと、仕出し弁当かスーパーでオードブルの盛り合わせでも構わないかとのことだった。
もし大変なら下の3人は俺の両親に預かってもらえない相談すると言ったが、「最後かもしれないから、たぶんみんな居たほうがいいかも。」と落ち着いた声が聞こえてきた。
俺の両親にも参加を打診して欲しいとのことだった。
双子の食事は出来たら持ってきてほしいが、無理なら早めに連絡をするようにとのことだった。
うまく書き表せないが、アイツのお母さんの作ったご飯はもう食べられないのだなと思うと、辛いや悲しいでは言い表せない感情だ。
こんなことを思うのは不謹慎かもしれないが、この感情は亡くなってから湧き出るものだと思っていた。
実際は少しずつアイツのお母さんが消えていく感覚が続いていくような気分だ。
今日一日はずっとこの感情の名前を探していたが見つからない。
妻に来週の事を話すと、「分かった」と、気持ちが落ち着かない様子で不安そうにしていた。
乾燥機は今週日末でもに買いに行きたいとのことだった。
両親にも電話をすると了承とのことだったが、手伝いが必要かも知れないので、文乃に電話してみるとのこと話していた。
乾燥機は在庫次第では一週間程かかるかも知れないので、きちんと打ち合わせするようにと話していた。
実家のは日程が合わず10日ほどかかったとのこと。
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