夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2024年5月

5月22日

出社すると、片岡さんが早瀬さんにジャージを見せていた。
高校生の頃のものだと話していたので、友達とパーティーでもするのかと思っていると、早瀬さんに「微妙じゃない？」と反対されていた。
「もっと生地が詰まったものが良い」と言われていたので、話に加わると来週の服装のことだった。
スケジュールボードを見て、もうそんな時期かと思った。
「木の屑とか飛びそうだから綿の目の詰まった服にすればいいのよ。ジャージは穴だらけだから貫通して自分に刺さりそうよ。」そう早瀬さんに提案されていた。
センス次第な所もあるし何をするかだが、何を着ても刺さるときは刺さるので、初めは厚手の服が良いかもしれない。
半袖で仕事をしている人もいるので、東に相談してみるように伝えた。

午後には工房で修理の依頼を受けた戸を直した。
工房の社長は杖をついてはいたが、もう普通に歩けている様子だった。
よろけると危ないので木材の切断などはしていないが、仕事に戻ったと話していた。
「俺もここまでかと思っていたけど、まだまだ大輔には負けられない。」と元気そうにしていて安心した。

妻が文乃に連絡した結果、文乃の独断たったようだ。
お母さんに連絡してみると言って電話が切れたそうだ。
9時を過ぎていた母に電話すると、やっぱりねと笑っていた。
昨日家の前を通ったときには、家の外にいて顔色も良く体調が良さそうだったと話していた。
急いでいたので声はかけなかったが、ゴールデンウィークの時から体型は変わっていないようだったとのこと。
一時的な体調不良だったのかもしれないと思いながら母の編み物教室や町内会の集まりの話を聞いた。
町内会の経理の人が横領したかもしれないそうだ。
次は両親の番だったらしく、危うく自分たちが大変な目にあうとろこだったので、今回の人が気がついてくれて良かったと話していた。
前の人はどういう人なのかと聞くと、派手な人でちょっと頭悪い感じかもしれないと言葉を濁していた。
もしかしたら、単純に計算が苦手な人かもしれないので警察沙汰にするのもと町内会の役員たちが話しているそうだ。
持ち回りだとこういうリスクもあるのかと思いながら話を聞いた。
婦人部ではあまりその人のこと良く思っていないような節があったので、色々と聞こえてくるそうだ。
役員の人達は男の人が多く、派手な人でぱっと見は美人だから甘やかしていると不満の声があがっているらしい。
よく見ると全然美人じゃないけどねと話していたが、父は引っ掛かりそうだと心配していた。