212 / 435
2024年5月
5月8日
しおりを挟む
長男を幼稚園に送り、まっすぐ依頼人のご両親の元へと向かった。
何をするのかやご両親と同じ説明を聞きたいからとのお願いのために、北島にタブレットで依頼人にリモートで同席してもらえるようにしてもらった。
正月にお孫さんが壊したという襖は、穴があき、中の骨も折れているのが見えた。
古本屋を経営しているのか雇われているのかは分からなかったが、依頼人も仕事中のようで時々お客様が来ていた。
何度も途切れ途切れにはなったが説明を終え作業に移った。
本格的にやらないとだめだなと思いながら外し、修理のために持ち帰ろうとしたが、枠も折れていた。
もう古いので新調したほうがいいかもしれないと提案すると、仕方がないと諦めたように了承を得た。
大まかに説明をすると、今と同じ様なランクの物を頼まれた。
4枚全て新しくするそうで嬉しい。
安物ではないがそれ程高くはなく一般的なものなので、すぐに用意できそうだった。
3日以内には用意ができると言うと、立ち会いたいが仕事のこともあるので、午後に調整して連絡をくれるとのことだった。
依頼人と挨拶をしてリモートでの連絡を終わらせ、改めてご両親に説明すると、お孫さんの話をしていた。
今年で9歳になる男の子だそうで、ヒーローを真似てキックしたそうだ。
それであの穴かと思っていると、脛もぶつけたらしく骨折はしていなかったが青タンが出来たそうだ。
それならば、枠も折れていた事が納得だと思いながら、襖はいっぱい折れてますけどねと返事をすると、「ほんとにね~」と笑っていた。
元気な子供が出入りする家にしては壁も床も綺麗だと思い話を聞くと、去年の夏に壁に穴をあけたので直したそうだ。
ついでにクロスも張り替えて、年末には床をきれいに掃除してもらったと話していた。
「流石にもう壁に穴はあけないと思っていたけど、まだあけそう。孫のお陰で家中リフォームされていくのよ。」と、困ったように笑っていた。
割と良い家なので金銭的にも余裕があるようだ。
帰りに、北島と家をどの程度壊したかの話になった。
北島は賃貸だったので家に落書きをするとすごく怒られたので、壊さなかったそうだ。
俺もわざと壊したことはないが、寝返りを打ったときに壁に穴があいた話をした。
バレないようにポスターを貼ったのが懐かしい。
「9歳のヒーローって家壊すんですよね、お子さんは大丈夫ですか?2人いますけど?」と、俺が考えるのを拒否していた質問をされた。
おそらく大丈夫ではない。
何をするのかやご両親と同じ説明を聞きたいからとのお願いのために、北島にタブレットで依頼人にリモートで同席してもらえるようにしてもらった。
正月にお孫さんが壊したという襖は、穴があき、中の骨も折れているのが見えた。
古本屋を経営しているのか雇われているのかは分からなかったが、依頼人も仕事中のようで時々お客様が来ていた。
何度も途切れ途切れにはなったが説明を終え作業に移った。
本格的にやらないとだめだなと思いながら外し、修理のために持ち帰ろうとしたが、枠も折れていた。
もう古いので新調したほうがいいかもしれないと提案すると、仕方がないと諦めたように了承を得た。
大まかに説明をすると、今と同じ様なランクの物を頼まれた。
4枚全て新しくするそうで嬉しい。
安物ではないがそれ程高くはなく一般的なものなので、すぐに用意できそうだった。
3日以内には用意ができると言うと、立ち会いたいが仕事のこともあるので、午後に調整して連絡をくれるとのことだった。
依頼人と挨拶をしてリモートでの連絡を終わらせ、改めてご両親に説明すると、お孫さんの話をしていた。
今年で9歳になる男の子だそうで、ヒーローを真似てキックしたそうだ。
それであの穴かと思っていると、脛もぶつけたらしく骨折はしていなかったが青タンが出来たそうだ。
それならば、枠も折れていた事が納得だと思いながら、襖はいっぱい折れてますけどねと返事をすると、「ほんとにね~」と笑っていた。
元気な子供が出入りする家にしては壁も床も綺麗だと思い話を聞くと、去年の夏に壁に穴をあけたので直したそうだ。
ついでにクロスも張り替えて、年末には床をきれいに掃除してもらったと話していた。
「流石にもう壁に穴はあけないと思っていたけど、まだあけそう。孫のお陰で家中リフォームされていくのよ。」と、困ったように笑っていた。
割と良い家なので金銭的にも余裕があるようだ。
帰りに、北島と家をどの程度壊したかの話になった。
北島は賃貸だったので家に落書きをするとすごく怒られたので、壊さなかったそうだ。
俺もわざと壊したことはないが、寝返りを打ったときに壁に穴があいた話をした。
バレないようにポスターを貼ったのが懐かしい。
「9歳のヒーローって家壊すんですよね、お子さんは大丈夫ですか?2人いますけど?」と、俺が考えるのを拒否していた質問をされた。
おそらく大丈夫ではない。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる