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2024年5月
5月6日 2/2
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命日はちょうど土曜日なので、その日にしようと決まった。
文乃の子供達は達也さんとは仲が良さそうだったので、家庭はうまく行ってそうだと思い安心した。
達也さんは相変わらず、俺だけには感じが悪いので、早々に引き上げてきた。
アイツの家の玄関を出る時に、くまを持っているかとアイツのお母さんにも確認されていた。
改めて見るとすごく痩せていて、本当に病気なのかもしれなかったが、その話は出なかった。
俺たち見送るために振っていた手は、昔の俺とアイツを捕まえた時のものとは別人のもののようだった。
帰りに、あまりに長男が騒ぐので弁当を買った。
家についてからも、くまのぬいぐるみは持っているかと妻が気にかけていた。
荷物をほどき洗濯機を回した。
妻は子供に弁当を与えていた。
そのふっくらとした手もいずれは、やせ衰えてしまうのだろうかと思うと、寂しいと悲しいが混ざった感情が込み上げてきた。
気持ちを落ち着かせるために、家の空気を入れ替えようとあちこちの窓を開けてから戻った。
俺の弁当は妻と長女につつかれたようで、おかずは野菜の他に唐揚げが1つになっていた。
4つ位入っていたはずなのに。
父はつらいよと思いながら食べた。
物足りないので何かないかとキッチンの棚を漁ると、俺の好きなおかきが出てきた。
俺のために買ってくれたのかと思いリビングに戻って食べた。
俺にまとわりついていた長男は、おかきは好きではないようでクッキーとか欲しいと言っていた。
無かったよと言うと、洗濯物を干す妻のもとに向かった。
妻もまとわりつかれるのは大変だったようで、リビングにきた。
おかきを食べてる俺を見て、あっ、という表情をしてキッチンに向かった。
その後ろをクッキーが貰えると思った長男がついて行った。
ガサガサと音が聞こえ、しばらくすると俺にそれは棚の上のところにあった物かと聞きに来た。
そうだと答えると、妻のおやつだったようだ。
長男と同じで洋菓子が好きだと思っていたが、違ったのだろうかと思い聞いた。
俺が食べてるいるのを見て、ハマったそうた。
1人でコソコソとおかきを食べている妻を想像すると何とも愉快だった。
長男はクッキーを一袋貰えたようだった。
2枚入りのクッキーを大事そうに食べていた。
今日は風呂に入ってから明日の準備をして、早めに寝ようと思い長男と一緒にうとうとしていると、妻に起こされた。
なんだろうと思いリビングに行くと、アイツのお母さんの身体のことで大丈夫か文乃に確認するようにと言われた。
俺も気になっていたが言いづらいと言うと、私の名前出して良いから聞いてと頼まれた。
近いうちに連絡しようと思う。
文乃の子供達は達也さんとは仲が良さそうだったので、家庭はうまく行ってそうだと思い安心した。
達也さんは相変わらず、俺だけには感じが悪いので、早々に引き上げてきた。
アイツの家の玄関を出る時に、くまを持っているかとアイツのお母さんにも確認されていた。
改めて見るとすごく痩せていて、本当に病気なのかもしれなかったが、その話は出なかった。
俺たち見送るために振っていた手は、昔の俺とアイツを捕まえた時のものとは別人のもののようだった。
帰りに、あまりに長男が騒ぐので弁当を買った。
家についてからも、くまのぬいぐるみは持っているかと妻が気にかけていた。
荷物をほどき洗濯機を回した。
妻は子供に弁当を与えていた。
そのふっくらとした手もいずれは、やせ衰えてしまうのだろうかと思うと、寂しいと悲しいが混ざった感情が込み上げてきた。
気持ちを落ち着かせるために、家の空気を入れ替えようとあちこちの窓を開けてから戻った。
俺の弁当は妻と長女につつかれたようで、おかずは野菜の他に唐揚げが1つになっていた。
4つ位入っていたはずなのに。
父はつらいよと思いながら食べた。
物足りないので何かないかとキッチンの棚を漁ると、俺の好きなおかきが出てきた。
俺のために買ってくれたのかと思いリビングに戻って食べた。
俺にまとわりついていた長男は、おかきは好きではないようでクッキーとか欲しいと言っていた。
無かったよと言うと、洗濯物を干す妻のもとに向かった。
妻もまとわりつかれるのは大変だったようで、リビングにきた。
おかきを食べてる俺を見て、あっ、という表情をしてキッチンに向かった。
その後ろをクッキーが貰えると思った長男がついて行った。
ガサガサと音が聞こえ、しばらくすると俺にそれは棚の上のところにあった物かと聞きに来た。
そうだと答えると、妻のおやつだったようだ。
長男と同じで洋菓子が好きだと思っていたが、違ったのだろうかと思い聞いた。
俺が食べてるいるのを見て、ハマったそうた。
1人でコソコソとおかきを食べている妻を想像すると何とも愉快だった。
長男はクッキーを一袋貰えたようだった。
2枚入りのクッキーを大事そうに食べていた。
今日は風呂に入ってから明日の準備をして、早めに寝ようと思い長男と一緒にうとうとしていると、妻に起こされた。
なんだろうと思いリビングに行くと、アイツのお母さんの身体のことで大丈夫か文乃に確認するようにと言われた。
俺も気になっていたが言いづらいと言うと、私の名前出して良いから聞いてと頼まれた。
近いうちに連絡しようと思う。
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