夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2024年4月

4月16日

昨日の小学校の問題を1日中考えていた。

佐々木君は午前中の仕事を富田さんに手伝ってもらい、入れ替えるためのドアを昼前には掃除し終えて、大家さんに連絡したとのことだった。
大家さんは用事のため鍵を直接渡せないとのことで、藤木さんが預かってくれたらしい。
【とりあえずのドア】を入れて、古いドアを回収してきてらしい。
それにより、本来入れるはずのドアは急ぎではなくなったようだ。

昨日は休みだった東に小学校の事を話すと、俺も気にしていて調べていたと言った。
元々は女の子が使っていて本人にもそれ程力も強くなく、壊さない前提の作りのようだと話していた。
全部木で作ればいいのにと思っていたが、何かあった時に先生が持ち上げれなければいけないらしい。
硬すぎるとぶつかって怪我の原因にもなるので、ダンボールが良いと話していたそうだ。
金属のパーツも極力控えてなど制限もあると悩んでいた。
あの箱はカームダウン（落ち着く）･クールダウン（冷静になる）ルームというらしく市販でも10万ほどで買えるらしい。
経費で買えるかとなると、難しいと聞いてきたようだ。
今回の仕事は校長先生と元から知り合いで引き受けたらしく、色々と話を聞いてきたと話していた。
学校の備品ではない為、修理代も校長先生のポケットマネーだそうだ。
人が入れる、きれいで大きいダンボールを探していると言っていたが、洗濯機か冷蔵庫くらいしか思い浮かばない。
最近は家具も全部組み立て式だから中々ないんだよなぁと考え込んでいた。
昔のテレビの箱とか最高だったのにと東に言うと、そうでもないだろうと言った後に、「俺んちのテレビのちっちゃかったんだよ」と1人で苦笑いしていた。
どんな子が使うのかと聞いたが、個人情報の都合でと教えてもらえなかったらしい。
話を聞く限りでは、体は大きそうだ。
その子はどんな大人になるのだろうか。
普通に働いたり、結婚したり出来るのだろうかと考えていると、上原さんを思い出した。
パニックになるような人は隔離するべき人間に含まれているのだろうか。
仕事柄、力がある人は歓迎できるが、パニックになり暴れる人を雇えるかというと難しい。
この考えは差別になるのだろうか。
もし、そうなら、俺は上原さんと同じ差別的な人なのだろうか。