159 / 435
2024年3月
3月21日
しおりを挟む
長男の怪我はかさぶたも一部残っているがだいぶ治ったようだった。
手はもう絆創膏を貼らなくても良さそうだった。
おでこの傷の周りの皮膚がかぶれてきたようなので、テープもやめておこうと思う。
幼稚園でもかぶれて痒くなった子が出てきたそうだ。
出社すると片岡さんから東は今日こっちに来るかと聞かれた。
昨日の午前中に富田さんの打ち合わせがあったので、会社にいると前坂さんが来たらしい。
見たことあるような人で、誰だか分からないが、東とは仲良さそうな話振りで、「頼まれていたもの置いていく」と、裏口にシートに包まれたものを置いていったらしい。
またスケジュールボードに予定を書き込むのを忘れてたと思いながら、多分今日は戻って来ないと思うと言うと、連絡頂戴とも言っていたそうだ。
昨日連絡すればいいのにと言うと、「きのうは東さん休みだから何とかハラスメントみたいになったら嫌だから」とのことだった。
気にしないだろうと思ったが、今は違法になるのだろう。
ヨーロッパの方でも法律で明確化したようだし。
そんな事を思いながら東に連絡すると、本体はそんなに大きくないから、そっと開けて壊れてないか確認して前坂さんに電話してほしいと頼まれた。
シートをはぎ中を見ると、予想通りの障子戸だった。
片岡さんは直接組子障子を見るのは初めてだったようで、テレビとかで見る家柄の良いお金持ちの家にあるやつだと、楽しそうにしていた。
窓に使うには横幅は気持ち短いし、縦も半分位の長さだったのでどこに使うものなのだろう。
前坂さんに、東が今日は展示会に行ったので代わりに電話したと伝えると、「上出来だろう」と誇らしげに語っていた。
わりと話好きな人なのでお気に入りのポイントや気合が入ってるところ、作り方を教えてくれた。
若い頃に組子障子を作るのに憧れていたが断念したと話すと、それで良かったんだよと残念そうに言った。
詳しく聞くと、注文数も減ってしまったし、職人も年寄りばっかりだとのことだった。
「俺ももう引退になるから今の仕事を頑張れよ」と言っていたので、まだ若いから引退の歳じゃないでしょと励ました。
しかし、今ある工房の社長が入院してしまい、跡取りがいないので年内には終わりかもしれないと元気のない声で話していた。
お礼を言って電話を切ったが、それなら仕方がないという気持ちと、諦めたくないという気持ちが半々だ。
今は、現金ですぐくれるところか、付き合いが長く信用あるところだけから仕事を受けているそうだ。
壊れたところはなさそうとメールを送ると、「サンキュー」とハート付きの返事がきた。
手はもう絆創膏を貼らなくても良さそうだった。
おでこの傷の周りの皮膚がかぶれてきたようなので、テープもやめておこうと思う。
幼稚園でもかぶれて痒くなった子が出てきたそうだ。
出社すると片岡さんから東は今日こっちに来るかと聞かれた。
昨日の午前中に富田さんの打ち合わせがあったので、会社にいると前坂さんが来たらしい。
見たことあるような人で、誰だか分からないが、東とは仲良さそうな話振りで、「頼まれていたもの置いていく」と、裏口にシートに包まれたものを置いていったらしい。
またスケジュールボードに予定を書き込むのを忘れてたと思いながら、多分今日は戻って来ないと思うと言うと、連絡頂戴とも言っていたそうだ。
昨日連絡すればいいのにと言うと、「きのうは東さん休みだから何とかハラスメントみたいになったら嫌だから」とのことだった。
気にしないだろうと思ったが、今は違法になるのだろう。
ヨーロッパの方でも法律で明確化したようだし。
そんな事を思いながら東に連絡すると、本体はそんなに大きくないから、そっと開けて壊れてないか確認して前坂さんに電話してほしいと頼まれた。
シートをはぎ中を見ると、予想通りの障子戸だった。
片岡さんは直接組子障子を見るのは初めてだったようで、テレビとかで見る家柄の良いお金持ちの家にあるやつだと、楽しそうにしていた。
窓に使うには横幅は気持ち短いし、縦も半分位の長さだったのでどこに使うものなのだろう。
前坂さんに、東が今日は展示会に行ったので代わりに電話したと伝えると、「上出来だろう」と誇らしげに語っていた。
わりと話好きな人なのでお気に入りのポイントや気合が入ってるところ、作り方を教えてくれた。
若い頃に組子障子を作るのに憧れていたが断念したと話すと、それで良かったんだよと残念そうに言った。
詳しく聞くと、注文数も減ってしまったし、職人も年寄りばっかりだとのことだった。
「俺ももう引退になるから今の仕事を頑張れよ」と言っていたので、まだ若いから引退の歳じゃないでしょと励ました。
しかし、今ある工房の社長が入院してしまい、跡取りがいないので年内には終わりかもしれないと元気のない声で話していた。
お礼を言って電話を切ったが、それなら仕方がないという気持ちと、諦めたくないという気持ちが半々だ。
今は、現金ですぐくれるところか、付き合いが長く信用あるところだけから仕事を受けているそうだ。
壊れたところはなさそうとメールを送ると、「サンキュー」とハート付きの返事がきた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる