夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2024年3月

3月9日 2/2

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朝起きると妻の目は少し腫れぼったかった。
長女が起きてきて、「昨日元の部屋でねちゃったみたい」と言っていた。
自分で子供部屋に行って寝たと思っている様子で面白かったのでそのままにしておこうと思う。

どこかに遊びに行きたいと言いながらカーテンを開けて外を見る長男の隣で、次女が飲んでいたジュースをカーテンにこぼした。
カーテンはすぐに人参色に染まった。
妻は慌ててティッシュで拭いたが色が残ってしまったようだった。
次女は慌てずにゆっくりとジュースがこぼれたことを長男に訴えていた。
長男は落ち着かせるように、「大丈夫だよ、新しいの持ってくるから座って待っててね」と次女を座らせた。
キッチンのゲートを自分で開けて、冷蔵庫から新しいジュースを取り出そうとしたが届かなかったようで戻ってきた。
ジュース取ってと言われたので次男を抱えながら取りに行くと、長女もついてきた。
ジュースを渡すと、急いで次女の元にもどりストローを刺して渡したようだ。
長女の用事を聞くと、「あそこの豆腐の後ろの」と言ったので寄せてみるとプリンが1つ出て来た。
長女のものなのかと思い渡すと、スプーンを持ちその場で食べ始めた。
後にわかったがどうやら妻のものだったらしい。
週に2回自分へのご褒美として食べていたらしく、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
カーテンは汚れるし、プリンはなくなるし散々な1日だったのだろう。

カーテンの汚れは取れなかったので、色々とためしたが外して洗うことになり外した。
長男はフックを外すのが楽しかったようで、他の部屋のも洗おうと言い出した。
カーテンを外したついでにレールも拭くと結構ホコリが溜まっていた。
去年、大掃除出来なかったから汚かったでしょと妻に言われたが、ここのカーテンを最後に洗ったのはいつだっただろう。
双子が生まれる前に洗ったのが最後だったような気がする。
干す時に気が付いたが、長男がいつも触っているあたりがなんとなく黒ずんでいた。
妻に聞くと、ジュースのところしか気が付かなかったと悩んだ顔をしていた。
また洗うのもなぁと諦めたようにこのまま干すと言った。
洗いたての濡れたカーテンも長男にとっては楽しいようで、包まって楽しそうに声を上げていた。
長女のときはこまめに洗ってたらしいが、段々といい加減になってきたと気まずそうにしていた。
カーテンが綺麗になると窓の汚れも気になるので、明日にでも内側から拭いて、外側は軽く水洗いしようと思う。
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