夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2024年1月

1月31日

今日は長女はベッドに来なかった。
長男は今日も布団からはみ出してぬいぐるみと寝ていた。
朝食を食べ、何日か前からお昼にカップラーメンが食べたかったのであるかと聞くと、子供達にバレないように目線で教えてくれた。
味噌と醤油の2種類を持って出かけた。

長男を送って出社する道は佐々木君の話が聞きたくて長く感じた。
東と早瀬も同じ事を考えていたようで先に来ていた。
富田さんも来ていたので、2人が事情を説明しているところだった。
4人で、いつ会社の人来るかな、スマホ電源入れたと思う?と盛り上がっていた。
盛り上がりがピークに達した所で「おはよーございます」と男の声がした。
やっと来たと振り返ると北島がいた。
驚いた顔の北島を見て佐々木君じゃ無かったとガッカリすると、他の人も同じ反応だったようで、何っすかと北島が怯えた顔をしていた。
佐々木君を待ってたんだよと、ヨシオ君のことを説明した。
ブラック企業ってマジであるんですねと驚いていた。
佐々木君が来ると、昨日の続きをと早瀬さんが急かしていた。
「大家さんを家に入れて話聞こうとしたんですよ。でも家汚いからびっくりしちゃって、ピンポンに出た時は嫌そうな顔をしてたんですけど、汚いし親いるしで心配してくれてんですよ。大家さんにチクったのは、隣の人か下の人っぽい話しぶりだったんですけど、録画と録音あるみたいでそれ見て慌てて来たって言ってたんです。」
早瀬さんに「チクったって言い方悪いよ」と言われていた。
「録音を聞くと、ドアを蹴ったりする音と男がなにか怒鳴ってる声が入ってるやつと女の人が心配してる様な声が入ってて、本当に来てたって思ったんです。録音はこれだけだったんですけど、他にも何回か来てたみたいな感じでメモった人いたみたいなんです。大家さんに事情を説明すると同情してくれて、裁判とかになったら協力するからってペットボトルのごみ袋持って行ってくれたんです。」
北島が「証拠と証言ゲット」と楽しそうに言った。
そろそろヨシオ君の会社の人が来るかと思っていると、会社の電話が鳴った。
昨日の電話のことを東言ってなかったと思い出していると、早瀬さんが電話に出た。
「乗田さんっておっしゃる女の人から」と電話を渡された。
こっちからも連絡しようと思っていたので、良かったと思いながら、電話に出ると明日か土曜日かに来て欲しいとのことだった。
雨戸を入れる方向でいいのかと聞くと、旦那が今あるのを直して使いたいと言ってるので直接説明して欲しいとのことだった。
明日なら午前中ならと言うと、なら明日でと話がまとまった。
東が雨戸なら俺も行くと言ってくれた。