夫の親友〜西本匡臣の日記〜

2024年1月

1月5日

昨日確認し忘れた年賀状を確認すると取引がある会社や昨年の依頼人から来ていた。
送ったところと送ってないところを仕分け、片岡さんに送ってない所に送るようお願いした。
個人から来ている物はそれぞれが挨拶を送るように話し、東にはどうするかと確認のメールを送った。
いつもは早瀬さんがやってるから印刷の仕方がわからないという片岡さんは手書きしかないとペンを握っていた。
俺宛の中には太田実奈と書かれた年賀状が来ていた。
迷惑をかけたことと自分の気持ちに気付くチャンスをくれたことに感謝する、他の方にもよろしくと書かれていた。
書かれていた【娘の春奈】の字に自分から名前を分けるほど大事に思っていたのに、こうなってしまった事が辛かった。
あの家で自分の人生を取り戻しているのだろうかと思う。
壁の穴は直せばいいのにと思う反面歳をとったら家を手放さなければいけないので、そのままの方が金銭的にはいいのだろうかと考えた。
遠回りにはなるが実家への通り道なので機会があったら伺ってみようと思う。

午後には東から自分宛ての年賀状と送る用の年賀状を家に持ってきて欲しいとメールが来た。
途中洋菓子店に寄りジェラートを3つ買い東の家に向かった。
ずっと元気だったのに昨日いきなり熱が出たと言うので、うちの娘も疲れたのか帰ってきた日は静かだったと話した。
軽く世間話をして別れ、帰りに早瀬さんのいるコンビニに寄った。
シフトは今日が最後だから月曜日には会社で会えるねとふざけていて元気そうにしていた。
旦那さんは1日の朝に帰ってきたと不満そうな顔をしていた。
このお菓子若い子に売れてると勧められたものを2つとコーヒーを買い会社に戻った。
片岡さんと佐々木君にお菓子を渡すとSNSで見たやつだと喜んでいた。
「コンビニのやつって微妙に高いから見てるだけで、買おうと思ったときにはもう売ってなかったりするから話題になってる時に食べれるのうれしいっす」と佐々木君が特に喜んでいた。
奨学金があるから節約しないといけないからなと言うと繰り上げ返済してると誇らしそうにしていた。
「利子があるから早めに返せるなら返したほうがいいからね」と片岡さんが言うとそれが問題じゃないと言っていたので訳を聞いた。
大学のサークルの女の先輩が奨学金が理由で結婚がダメになったと残念そうにしていた。
その後に違う人と結婚出来てよかったが、いい人だったのにめちゃ泣いててと悲しそうな顔をしていた。
たまに聞く話だが実際に身近にいると思うと考えさせられる物がある。
自分も彼女出来たらそうならないように少しでも減らしたいと話していたので、俺も子供たちがそうならないように頑張って働かなければ。