夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2023年11月

11月9日

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昨日は納得したものの、なんとなくもやもやしたままだったため東を昼食に誘い相談してみた。
麻婆豆腐を食べながら俺も前の会社で似たようなことあったと言われた。
詳しく聞くと、まだ生きてる先代の社長の還暦祝いに新調した受付のカウンターをどうするかとのことだった。
パソコンやイベント情報を映すモニター、注文を受けた商品を置くためのスペースを作りたいが、場所が狭く難しいため何とかしてほしいと依頼があったらしい。
社長は先代である父親に気を使って残したいようだったが、後からこっそりカウンターを使う受付嬢に聞くといらないとはっきり言われたと苦笑いしていた。
受付嬢はこのカウンターよりもあとに産まれたらしく先代には会ったこともないとのことで、連絡先を知っていそうな人を探してもらい連絡したとのこと。
実際に会いに行くと意外なことに先代には始末しても構わないと言われたらしい。
自分は4代目だが若い頃に3代目の父が亡くなり金も有ったが、子供が出来たときにはツーシートの車は手放さないといけないと自然と思い嫁と車屋に行ったと誇らしげに話す様子が印象に残ったと懐かしそうに話していた。
その話を5代目の社長に伝え、元のカウンターからいくつかパーツをとり新しいものを作ったと話していた。
持ち主は不要だと考えていても周りの人間が必要だと言うことは世界中にも良くあることだしと考えがまとまらない。

会社に戻りひと仕事した後、帰る前にもう一度資料を読み込み奥さまとしっかり話そうと明日に備えた。

家に帰るとリビングで長男が俺の毛布に包まり寝ていた。
妻には洗いたてのやつ使われちゃったねと微笑まれた。
東の話しを聞いたためか自分の子供が自分の物を使っているのがすごく嬉しく、正座でのぞき込むとよだれを垂らして寝ていた。
これが俺の人生か。
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