大人の不倫

あなた。

ソフトクリームが食べたいと行った私にサークルKで生ソフトクリームを買ってきてくれた。
そんなこともあると知ったのもあなたに出会ったから。
あなたを思い出したくて、買うようになった、今でもたまに。


今はもう繋がらない。私は何年かぶりにメールをした。一か八か確認したくて。
20歳になっていた私は、「恋人ができ、結婚しました」と。
まさかくるとは思わなかったあなたからの唯一のメール。「おめでとう☆」
たった5文字。
それでも返信が来たことが嬉しかった。
同時に嘘をつくことに胸が痛んだ。

衝動的になった私が何回か送信したメール。
返信が返ってくることは少なかった。

あなたは全て分かっているんだ。
私が依存しない為に、距離を取ること、私が馬鹿なこと、あなたの言うことなら聞くこと、好きなことも…

あなたはいつも文面に☆をつける。
だから私も真似をする。
私が17歳のとき、あなたは言った。
「私が20歳になったらまた会いたい」
この言葉だけが唯一の頼りだった。今でもそう。

あなたは他にもこんなことを教えてくれたね。

遊ぶ私に「意味のない遊びは5年後自分にとって後悔するから見極めてね」

あなたは優しい。
学校でからかう人達を「放っておけばいい、私は私なんだから。そのままでいい。変える必要なんかないゃよ」
「俺はどっちかっていうと、相手が歳上だろうが、納得いかないとすぐ言うタイプだから、困ることも多々あるな…」

「ゆうはもっとNOと言えるようにならないとダメ」

たくさんの学びと一人称を使って話してくれた、あなた自身の話。
聞けるなんて思っていなかったから、すごく嬉しかった。