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150 リースさんの妥協案!?

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『いいんだな?』

「……なにを禁止するつもりなのね……でもねこさんだって、ここは抵抗するのねー! お野菜反対!!」

 バチバチと、視線がぶつかり合っていた。

『わかった……では、ご主人の命と言っても過言ではない物……そう、ゲームを一切禁止する!』

「な、なのねー? ちょ、ま、今だって1日1時間だけなのに……あんまりなのねー!! 今時1時間で何が出来るか知ってるのね? ダンジョンに潜ったと思ったら、すぐに戻らないといけないのねー!!」

『知らん! と言うかご主人は、放っておいたら徹夜三昧だろうが』

「うっ……その点は、反論できないのねー」

 ぐぬう、と歯噛みしたねこさんが、ネコサンを恨めしそうに睨んでいた。

(まあまあ二人とも。ここは最年長者の私が、妥協案を提案してあげるわ!)

『……』

「……なのねー?」

 嫌な予感しかしないその言葉に、不安がよぎる。

(ふふふ……それはズバリ勝負よ! 戦って勝った方のいう事を聞く。これなら後腐れないんじゃない?)

 案外まともな提案に、二人は一瞬ホッとした表情を浮かべた。

『……まあ、ワタシは一向にかまわないが』

「む? その馬鹿にした眼差し……受けて立つのね!」

『ご主人……謝るなら今だぞ……ガーディアンマスターの実力を、なめるなよ?』

SSSスリーエスランクトレジャーハンターとは、ねこさんの事なのね。ネコサンこそ土下座のチャンスは今だけなのね!」

 互いに引かない二人から、熱い炎が噴き出しているようだった。

(じゃ、ねこさんとチャトのゲーム対決……eスポーツ対決の開幕よ!!)

 リースの高らかな宣言が、六畳間に響いた。

「『……ん? eスポーツ?』」

 え? ガチの殴り合いじゃ……ないの?

 きょとんとした二つの顔が、そう言っていた……。
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