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43 ねこさんは、SSSランク名誉トレジャーハンター!?
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「ねこさん、これはね『ガーディアンマスター』というガーディアンロボットの中でも最上位の機体なんだよ‥‥‥」
「本物をこの目で拝めるなんて、感激です!」
ギルマスとみけ美は机に置かれたネコサンをきらきらとした瞳で見ていた。
「そーなのねー」
いまいちピンとこないねこさん。
「それでねこさん、他の実績も見せてもらえるかな?」
「はい! 聖剣と呪いを解いた現物をお願いします!」
「わかったのねー」
ねこさんはそう言うと、ネコサンの口に思いきり両手を突っ込んだ。
「いくのね!」
勢いよくずるるーっと、実績たちを引っ張り出す。
「じゃーん!」
右手の『聖剣にゃんこの棒』が、くい、くいっ、と手招きし、『にゃー、にゃー』と鳴いた。
左手では『妖刀ねこすい』が、妖しくも美しく煌めいていた。
「「‥‥‥」」
二人は覚悟を決めていたはずなのに、あんぐりと大口を開けて固まった。
「またまたどうしたのねー?」
「みけ美くん。私はもう何が出てきても驚かないよ」
「はい。もう生半可な物では、刺激不足ですね」
落ち着きを取り戻した二人が、悟ったような顔でつぶやいていた。
「ねこさん。ぜひ我がギルドの名誉トレジャーハンターになってもらえないだろうか?」
「そうですね‥‥‥これだけの実績がある方は、中央のギルドにもいないでしょう。逃がす手はないですよ」
そして、どこか下世話な空気を醸し出した二人が勧誘を始めた。が、ねこさんは気にした風もない。
「わかったのね! よろしくお願いします、なのねー」
ただ堂々と、我が道を行くのであった。
ちなみにねこさんは、登録と同時に到達不可能とされている『SSSランク』に認定された。
様々な恩恵を受けられるだけでなく、手に入れたお宝は全て自分の物にできる。
要はいてくれるだけでよい、広告塔のような存在になったのだ。
この破格の待遇に、運だけでやってきたねこさんが、一番驚いていたという。
「本物をこの目で拝めるなんて、感激です!」
ギルマスとみけ美は机に置かれたネコサンをきらきらとした瞳で見ていた。
「そーなのねー」
いまいちピンとこないねこさん。
「それでねこさん、他の実績も見せてもらえるかな?」
「はい! 聖剣と呪いを解いた現物をお願いします!」
「わかったのねー」
ねこさんはそう言うと、ネコサンの口に思いきり両手を突っ込んだ。
「いくのね!」
勢いよくずるるーっと、実績たちを引っ張り出す。
「じゃーん!」
右手の『聖剣にゃんこの棒』が、くい、くいっ、と手招きし、『にゃー、にゃー』と鳴いた。
左手では『妖刀ねこすい』が、妖しくも美しく煌めいていた。
「「‥‥‥」」
二人は覚悟を決めていたはずなのに、あんぐりと大口を開けて固まった。
「またまたどうしたのねー?」
「みけ美くん。私はもう何が出てきても驚かないよ」
「はい。もう生半可な物では、刺激不足ですね」
落ち着きを取り戻した二人が、悟ったような顔でつぶやいていた。
「ねこさん。ぜひ我がギルドの名誉トレジャーハンターになってもらえないだろうか?」
「そうですね‥‥‥これだけの実績がある方は、中央のギルドにもいないでしょう。逃がす手はないですよ」
そして、どこか下世話な空気を醸し出した二人が勧誘を始めた。が、ねこさんは気にした風もない。
「わかったのね! よろしくお願いします、なのねー」
ただ堂々と、我が道を行くのであった。
ちなみにねこさんは、登録と同時に到達不可能とされている『SSSランク』に認定された。
様々な恩恵を受けられるだけでなく、手に入れたお宝は全て自分の物にできる。
要はいてくれるだけでよい、広告塔のような存在になったのだ。
この破格の待遇に、運だけでやってきたねこさんが、一番驚いていたという。
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