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42 明かされるねこさんの実力!?

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 五分ほど経った頃、みけ美が鬼の形相で戻ってきた。

「ねこさん!」

 そして、ぽへー、とカウンターの前で呆けていたねこさんの手を取る。

「ギルマスがお呼びです! さあ、こちらへ!」

「え? ちょ、ま、あーれー」

 みけ美はねこさんを、強引に連行していった。




「ほう、キミがねこさんか‥‥‥」

 連れ込まれた部屋にいた人物が、重々しく口を開いた。

 その恰幅の良い白猫から滲み出る貫禄に、ねこさんの緊張がMAXだ。

「はい‥‥‥なのねー」

「私がギルドマスターだ」

 言ってねこさんを、上から下までなめるように観察する。

「‥‥‥みけ美くん、特にすごそうなトレジャーハン‥‥‥うん? え、えーっ!?」

 その背中に隠れていたネコサンを発見して、絶叫するギルマス。

「ね、ね! すごいですよね、ギルマス!」

 みけ美も興奮しているのか、若干声が上ずっていた。

「‥‥‥?」

 当のねこさんは置いてけぼりで、一人首を傾げていた。

「ね、ねこさん。こ、これはどこで手に入れたんだい?」

 わなわなとネコサンを指さした。

「ん? ネコサンですか? これは『かりかりダンジョン』なのねー」

「「へ?」」

 ギルドの二人が、まぬけな声を上げた。

「か、かりかりダンジョンって、すぐそこの‥‥‥?」

「もう攻略されつくしている、初心者向けのあのダンジョンですか?」

「そうなのねー」

 呆然と聞く二人にねこさんは、元気いっぱいに首肯した。

「「‥‥‥」」

「ん? どうしたのねー?」

 ずーん、としている二人を置き去りにして、能天気な声がその部屋に響いた。
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