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40 受付嬢は、誰だ!?

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「みけ美、新しい登録希望者だよ!」

 メインクーンが、カウンターの中にいる三毛猫の受付嬢に声をかけた。

「ありがとうございます! メインクーン姉さん!」

 ね、姉さん!? とねこさんは驚いた。

「うん? なんだい? あたしの顔に、なんかついてるかい?」

 ぶんぶんと首を横に振った。

「じゃ、後は頼んだよ、みけ美」

 そう言って、メインクーンはしなやかに去っていった。



「えーと、わたしは受付嬢の、みけ美です!」

「あ、ねこさんは、ねこさんなのね」

 どうもどうも、とふたりでお辞儀する。

 そして、頭を上げた受付嬢が、ん? という顔をした。

「‥‥‥ねこさん?」

 はて、とみけ美が小首を傾げていた。

「ど、どうしたのね?」

 冷や汗を浮かべるねこさんを、彼女がじっと見つめる。

「あーっ! ねこさんて、あのねこさん!?」

「ど、どのねこさんでしょう?」

 突如上がった叫び声に、ビクつきながらも質問で返す。

「あ、ごめんなさい。えーと、妹のみけ子がお世話になってます」

 にっこりとして、再び頭を下げた。

「‥‥‥みけ子ちゃんの‥‥‥お姉さん?」

「はい!」

 ねこさんは、なんだか少しだけ、ほっとしていた。
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