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26 にゃーにゃーにゃーえん!?

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「おかしいのねー‥‥‥」

 ねこさんは、引き落とされた電気料金に首を傾げていた。

「いちじゅうひゃくせんまん‥‥‥二十八万二千八百二十八えん‥‥‥」

『にゃーにゃーにゃーえん』

 通帳を何度見ても、そう印字されている。

「‥‥‥えー、無理ー」

 久しぶりの無理ー、であった‥‥‥。

 とりあえず、部屋の中の電化製品をチェックしてみる。

「冷蔵庫はしかたないのねー。炊飯器もよーし。電子レンジは‥‥‥欲しいのねー」

 オーブントースターしか持っていないねこさんだった。

 台所から六畳間に移る。

「テレビはアニメ見てゲームして‥‥‥よーし」

 とことんオタ活なねこさん。

「こたつは夏以外キープ! ‥‥‥んー?」

 そこで、見覚えのない電源タップが目に入った。

「うーん?」

 まじまじとそれを見る。差込口が五個。その一つになかなか大きなコンセントがぶっ刺さっていた。

「んんんー?」

 その黒いコードをたどると‥‥‥。

「ネ、ネコサン‥‥‥何をしてるのねー?」

「ご主人、ごちそうさま、ごちそうさま」

 どんだけ充電してるのねー‥‥‥。

 ねこさんは呆然と立ち尽くした‥‥‥。
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