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フェルメンデの恋人
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子供たちが気持ちよさそーに眠ってるのを眺めてたら、いつの間にか俺ももらい眠りしていたらしい。
ぺちぺちと顔を叩かれてはっと目を覚ました。
「ん……あ? ハルマ?」
ぐっすりと眠っていたハルマはいつの間にか起きていて、「ははうえっ!! 起きてくださいっ!!」って、何か慌てた様子。
どっちかというとマイペースで無口なハルマにしては珍しく慌てていて、俺は何事かとがばっと身を起こした。
召使たちはニコニコと笑っていて、他の子供たちもまだ夢の中……何も起きた様子はない。
何慌ててるんだ? と俺がいぶかしんでいると、「ははうえっ!! 父上のところに連れて行ってくださいっ!!」と、言い出す。
「ん? 父上は今お仕事中だよ?」
「フェルちゃまが大変なのです!! 母上!! 早くっ!!」
ちなみにフェルちゃまというのはフェルメンデのことだ。
ハルマはいろんな人に愛称を呼ぶのが好きだが、フェルメンデのことをフェルちゃまと言い出したのは何時頃からだろう。
まあおじさん呼ばわりされるのよりはいいだろう。
フェルメンデはまだ若いからな……。
それにしても、ハルマはどうしたんだろう。
今はファ・ムフールの王子と謁見の最中のはずなんだが……。
あまりに騒ぐので、ゲルマには会えないかもしれないが、一応連れて行ってみることにした。
「ですから、フェルメンデ殿は私の【運命の番】なのですっ」
謁見の間から聞こえてくる明らかに変声期前の声に、俺は驚いて部屋の中を覗き込んだ。
まあ、謁見の間って、軽く学校の講堂並みにでかいから、こっそりと物陰から覗いていてもばれることはない。
それにしても……と、遠巻きに見える二人のライオン獣人に目を細めた。
あれが、ファムフールの王子か……今叫んでるのが今回騒ぎを起こしたザイラスだろう。
もう一人は背を向けていてよく見えないが、ザイラスに近づき宥めようとしていた。
「よく聞けザイラス。
よしんばフェルメンデ殿が【運命の番】であっても、あまりに軽々しい行為。
ここはファ・ムフールではない。
曲りなりに他国の王族、宰相を務めるものを無理やる連れ去ろうなどと愚かな考えだ」
「兄上には分からないのですっ!!
【運命の番】に会ったことがない兄上にはっ!!」
へぇぇ……【運命の番】ねぇ……あれか? 赤い糸伝説みたいなもんか? と、俺がニヤニヤしながらそいつらを眺めていた。
まあ、今年28歳になるフェルメンデは結婚しててもおかしくないが、多少の噂はあっても決まった相手はいない。
下世話な噂では、フェルメンデはゲルマディートに惚れていて、貞淑をいまだに持ち続けてる……なんて話もあるそうだ。
ま、性格は真面目なゲルマと違ってフェルメンデはいつも余裕綽々で飄々としていて、貞淑なんて柄ではないんだけどな。
そんなことを考えていたら、手を引いていたハルマが「早くっ!! 母上早くっ!!」と急かす。
まぁ、いっかと姿を現した俺たちは、当然ながら皆の視線が集まった。
「ショージ……!! ハル…マか……!!
どうしてここへ?」
ゲルマたんが驚いたように目を見開く。
そんな視線を気にした様子もなく、ハルマは俺の手を離れてトコトコとファ・ムフールの二人の王子に歩み寄った。
「ハルマ殿下……これは可愛らしい……」
ゲルマと同じ黒いケモミミを見て、ファ・ムフールのルシア王子が跪いた。
「ルゥたん、め!!」
ハルマはルシア王子の顔を叩く。
もちろん幼児だからたいして痛くはないはずだが。
「こ……、こらこら、ハルマ、どうしたんだ?」
俺が慌てて引きはがそうとすると、ハルマはもう一度ぺチリとルシアを叩いて、「フェルちゃま泣かしたらダメなの!! ちゃんちょ結婚しないと、メ、なの!!!」と言った。
「はぁあ???
ハルマ??
いや……つーか、フェルメンデ、マジか???」
子供の戯言と思うなかれ!
思わずルシアとフェルメンデを交互に見つめて、どうやらそれが本当らしいと確信する。
……いやいやいやいや。
フェルメンデってあれよ? ヒョウとクロヒョウの違いはあれど、顔や体つきはゲルマたんとそっくりなんだぜ?
ルシアと恋人って……いやもー、いんだけどさ。
ライオン族のルシアって、人化してる今でもゲルマより明らかにでかいんだよね~。
ってことはフェルメンデ……なんてことを下世話にも考えちまった俺だった。
「ルゥたん、フェルちゃまはいい子なの! もうすぐファムのおーちゃま死んじゃったら、ルゥたん嫌な子と結婚ちゃちぇられるよ? フェルちゃま泣いちゃうよ……!!」
ハルマったら、言いながらぐしぐし泣き始めた。
俺は衝撃を受けて見つめ合うフェルメンデとルシアを横目に、泣き始めたハルマを抱き上げた。
ハルマ、ファ・ムフールの王様もうすぐ死ぬとか……預言者かよっ!
勘がいいとは思っていたけど。
それにしても、もう一人、衝撃のあまり固まっている男がいる。
フェルメンデを【運命の番】とほざいていたザイラスだ。
だけど自業自得。
【運命の番】なんてもの信じるからだよ……幸せはちゃんと努力して得ないとな?
母上と父上がいない間、フェルちゃま(フェルメンデ宰相叔父ちゃまの略)が遊んでくれた。
母上と父上は大好きだけど、その次に好きなのはフェルちゃまかもしれない。
なのにフェルちゃまの恋人は遠くにいるんだって。
フェルちゃまと恋人のルゥたんは、昔ルゥたんの国で会って好き好きになったんだって。
だけどどっちも自分の国を捨てられなかったから、別れちゃったんだって。
でも二人とも、まだ好き好きで。
でも僕は困ってしまった。
だって、僕はフェルちゃまのことが大好きだから、幸せになってほしい。
でも、この国からいなくなったら、とっても寂しい。
フェルちゃまのことを教えてくれた白い神様が、ルゥたんの国でもうすぐ起こるいろんなことを僕に教えてくれた。
ルゥたんの国では、ずっとルゥたんの家族が王様になっていた。
ルゥたんの昔のご先祖様は僕と同じ。
白い神様のところにいた神の使いのライオンだった。
だからこの世界に生まれた時も不思議な力を持っていて、魂の惹かれあう運命の相手が分かったんだって。
たまたまそれが子孫たちにも受け継がれたせいで【運命の番システム】が生まれた。
運命の番が分かる者こそ始祖の血が濃く、王位を継ぐのに相応しいとされたんだ。
だけど血が薄れて、ルゥたんの家族にも、運命の番を感じ取る能力者はいなくなった。
でもザイラスが今度の事件で【運命の番】を見つけたと騒いだせいで、第一王子のエズライが焦ってしまった。
王太子である今のうちにと、自分の父である王を殺してしまうのである。
それからファ・ムフールでは戦乱の御代に陥っていく……。
いや……まだそれは起きてはいない。
でも、それは近くまで迫っていて。
ルゥたんが国に戻るまでにはすべてが終わっていて、ルゥたんは新しい王様のエズライによって、遠方の国の相手と結婚させられ、捨てられなかった国を追い出されてしまう。
でもルゥたんはその生活になじめず、相手の人もルゥたんを厄介者と毛嫌いして、兄弟皆が王位を狙っていると疑心暗鬼になったエズライによって唆され、ルゥたんは故郷に戻ることなく殺される……。
もう二度とフェルちゃまに会うこともなく……。
僕はお昼寝から目覚めて、眠っている母上の姿を見つけた。
早くっ!!
早くしないと!!
フェルちゃまが、泣いちゃうから!!!
急いでッ!!!
僕は大慌てで母上を起こしたのだった。
ぺちぺちと顔を叩かれてはっと目を覚ました。
「ん……あ? ハルマ?」
ぐっすりと眠っていたハルマはいつの間にか起きていて、「ははうえっ!! 起きてくださいっ!!」って、何か慌てた様子。
どっちかというとマイペースで無口なハルマにしては珍しく慌てていて、俺は何事かとがばっと身を起こした。
召使たちはニコニコと笑っていて、他の子供たちもまだ夢の中……何も起きた様子はない。
何慌ててるんだ? と俺がいぶかしんでいると、「ははうえっ!! 父上のところに連れて行ってくださいっ!!」と、言い出す。
「ん? 父上は今お仕事中だよ?」
「フェルちゃまが大変なのです!! 母上!! 早くっ!!」
ちなみにフェルちゃまというのはフェルメンデのことだ。
ハルマはいろんな人に愛称を呼ぶのが好きだが、フェルメンデのことをフェルちゃまと言い出したのは何時頃からだろう。
まあおじさん呼ばわりされるのよりはいいだろう。
フェルメンデはまだ若いからな……。
それにしても、ハルマはどうしたんだろう。
今はファ・ムフールの王子と謁見の最中のはずなんだが……。
あまりに騒ぐので、ゲルマには会えないかもしれないが、一応連れて行ってみることにした。
「ですから、フェルメンデ殿は私の【運命の番】なのですっ」
謁見の間から聞こえてくる明らかに変声期前の声に、俺は驚いて部屋の中を覗き込んだ。
まあ、謁見の間って、軽く学校の講堂並みにでかいから、こっそりと物陰から覗いていてもばれることはない。
それにしても……と、遠巻きに見える二人のライオン獣人に目を細めた。
あれが、ファムフールの王子か……今叫んでるのが今回騒ぎを起こしたザイラスだろう。
もう一人は背を向けていてよく見えないが、ザイラスに近づき宥めようとしていた。
「よく聞けザイラス。
よしんばフェルメンデ殿が【運命の番】であっても、あまりに軽々しい行為。
ここはファ・ムフールではない。
曲りなりに他国の王族、宰相を務めるものを無理やる連れ去ろうなどと愚かな考えだ」
「兄上には分からないのですっ!!
【運命の番】に会ったことがない兄上にはっ!!」
へぇぇ……【運命の番】ねぇ……あれか? 赤い糸伝説みたいなもんか? と、俺がニヤニヤしながらそいつらを眺めていた。
まあ、今年28歳になるフェルメンデは結婚しててもおかしくないが、多少の噂はあっても決まった相手はいない。
下世話な噂では、フェルメンデはゲルマディートに惚れていて、貞淑をいまだに持ち続けてる……なんて話もあるそうだ。
ま、性格は真面目なゲルマと違ってフェルメンデはいつも余裕綽々で飄々としていて、貞淑なんて柄ではないんだけどな。
そんなことを考えていたら、手を引いていたハルマが「早くっ!! 母上早くっ!!」と急かす。
まぁ、いっかと姿を現した俺たちは、当然ながら皆の視線が集まった。
「ショージ……!! ハル…マか……!!
どうしてここへ?」
ゲルマたんが驚いたように目を見開く。
そんな視線を気にした様子もなく、ハルマは俺の手を離れてトコトコとファ・ムフールの二人の王子に歩み寄った。
「ハルマ殿下……これは可愛らしい……」
ゲルマと同じ黒いケモミミを見て、ファ・ムフールのルシア王子が跪いた。
「ルゥたん、め!!」
ハルマはルシア王子の顔を叩く。
もちろん幼児だからたいして痛くはないはずだが。
「こ……、こらこら、ハルマ、どうしたんだ?」
俺が慌てて引きはがそうとすると、ハルマはもう一度ぺチリとルシアを叩いて、「フェルちゃま泣かしたらダメなの!! ちゃんちょ結婚しないと、メ、なの!!!」と言った。
「はぁあ???
ハルマ??
いや……つーか、フェルメンデ、マジか???」
子供の戯言と思うなかれ!
思わずルシアとフェルメンデを交互に見つめて、どうやらそれが本当らしいと確信する。
……いやいやいやいや。
フェルメンデってあれよ? ヒョウとクロヒョウの違いはあれど、顔や体つきはゲルマたんとそっくりなんだぜ?
ルシアと恋人って……いやもー、いんだけどさ。
ライオン族のルシアって、人化してる今でもゲルマより明らかにでかいんだよね~。
ってことはフェルメンデ……なんてことを下世話にも考えちまった俺だった。
「ルゥたん、フェルちゃまはいい子なの! もうすぐファムのおーちゃま死んじゃったら、ルゥたん嫌な子と結婚ちゃちぇられるよ? フェルちゃま泣いちゃうよ……!!」
ハルマったら、言いながらぐしぐし泣き始めた。
俺は衝撃を受けて見つめ合うフェルメンデとルシアを横目に、泣き始めたハルマを抱き上げた。
ハルマ、ファ・ムフールの王様もうすぐ死ぬとか……預言者かよっ!
勘がいいとは思っていたけど。
それにしても、もう一人、衝撃のあまり固まっている男がいる。
フェルメンデを【運命の番】とほざいていたザイラスだ。
だけど自業自得。
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母上と父上がいない間、フェルちゃま(フェルメンデ宰相叔父ちゃまの略)が遊んでくれた。
母上と父上は大好きだけど、その次に好きなのはフェルちゃまかもしれない。
なのにフェルちゃまの恋人は遠くにいるんだって。
フェルちゃまと恋人のルゥたんは、昔ルゥたんの国で会って好き好きになったんだって。
だけどどっちも自分の国を捨てられなかったから、別れちゃったんだって。
でも二人とも、まだ好き好きで。
でも僕は困ってしまった。
だって、僕はフェルちゃまのことが大好きだから、幸せになってほしい。
でも、この国からいなくなったら、とっても寂しい。
フェルちゃまのことを教えてくれた白い神様が、ルゥたんの国でもうすぐ起こるいろんなことを僕に教えてくれた。
ルゥたんの国では、ずっとルゥたんの家族が王様になっていた。
ルゥたんの昔のご先祖様は僕と同じ。
白い神様のところにいた神の使いのライオンだった。
だからこの世界に生まれた時も不思議な力を持っていて、魂の惹かれあう運命の相手が分かったんだって。
たまたまそれが子孫たちにも受け継がれたせいで【運命の番システム】が生まれた。
運命の番が分かる者こそ始祖の血が濃く、王位を継ぐのに相応しいとされたんだ。
だけど血が薄れて、ルゥたんの家族にも、運命の番を感じ取る能力者はいなくなった。
でもザイラスが今度の事件で【運命の番】を見つけたと騒いだせいで、第一王子のエズライが焦ってしまった。
王太子である今のうちにと、自分の父である王を殺してしまうのである。
それからファ・ムフールでは戦乱の御代に陥っていく……。
いや……まだそれは起きてはいない。
でも、それは近くまで迫っていて。
ルゥたんが国に戻るまでにはすべてが終わっていて、ルゥたんは新しい王様のエズライによって、遠方の国の相手と結婚させられ、捨てられなかった国を追い出されてしまう。
でもルゥたんはその生活になじめず、相手の人もルゥたんを厄介者と毛嫌いして、兄弟皆が王位を狙っていると疑心暗鬼になったエズライによって唆され、ルゥたんは故郷に戻ることなく殺される……。
もう二度とフェルちゃまに会うこともなく……。
僕はお昼寝から目覚めて、眠っている母上の姿を見つけた。
早くっ!!
早くしないと!!
フェルちゃまが、泣いちゃうから!!!
急いでッ!!!
僕は大慌てで母上を起こしたのだった。
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