203 / 214
第7.1章 王子達 (全話に残酷な描写、女性軽視な表現が含まれております。ご注意ください)
203【王子達8 予想外】
しおりを挟む
【side モーリス王子】
アレンのおかげでカミール兄上が更生したところを、皆に見せることが出来た。これにより、またしても俺の株があがるだろう。
別室でカミール兄上をアレンが尋問した後、俺もカミール兄上と話をして、今後は俺の言う事を聞く事を約束させる。よほどアレンの拷問が堪えたのか、カミール兄上は無条件に従ってくれた。
(カミール兄上用の女性も用意していたんだけど無駄になっちゃったな。まぁいいや。ハーレム要員はいくらいても困らないからな)
『ざまぁ』は出来たし、『ハーレム』の準備も出来た。もうすぐ、俺が待ち望んだ生活が始まるのだ。その日、俺は最高の気分で眠りについた。
翌日、俺は昨日ダンスを踊った女性達の中から特に気に入った数人の女性の家に『娘を側室に向かい入れたい』という打診を送る。いきなり何十人も側室を向かい入れても身体が持たないので、最初は少なめにしたのだが……。
「あれ?」
帰って来た返事は、『ありがたいお話ですが、うちの娘は、身体が丈夫でないため、側室にはふさわしくないと思われます』、『誠に申し訳ありません。実は昨日、娘が重い病気を患っている事が判明し、側室になるのは難しいです』『誠に光栄なお話し、ありがとうございます。しかし、非常に残念ながら、娘は昨日、結納を済ませてしまい、今から側室になる事は出来ない状況でございます』等、全て断りの連絡だった。
(そんな……そんなが偶然あるのか? 皆、急に側室になれない事情が出来たなんて……いやしかし、パーティーでの感触は悪くなかったはず……偶然だ。偶然に決まっている!)
仕方なく、パーティーでそこそこ気に入った女性達の家に、打診を送りなおす。しかし……。
「なぜだ! なぜ断る!!!」
帰って来た返事はどれも断りの連絡だった。その後、多くの家に打診を送り続けたが、皆、断りの返事を送って来る。このころになると、公務は全て婚約者に任せて、俺は側室探しに躍起になるが、俺の望む返事を返してくれる家は無かった。
■ ■ ■
(クソ、アレンめ! 俺が側室探しに難航していると知っていながら結婚式の招待状を送って来るとは……当てつけか? 俺への当てつけなのか? 他人の結婚式で側室探しするわけにもいかないし、俺はソルシャの隣でお前を祝福するしかないというのに!)
俺の一番の支援者であるアレンが、俺に結婚式の招待状を送らないという事はあり得ないのだが、それでも、今このタイミングでアレンとクリスの結婚を祝うというのは俺にとって屈辱だった。
(アレンがいなければ、クリスは俺の物になっていたはずだったのに……くそが! なんでアレンばっかり!)
クリスへの未練は断ち切ったつもりになっていたが、自分の隣にヒロインがいない状態で、アレンとクリスが幸せそうにしているのを見ると、どうしても、嫉妬の感情が芽生えてします。
それにアレンには、母上やミッシェルが自分の娘を嫁がせようとしていると聞いた。『なぜ、ハーレムを望んでいないはずのアレンにばかり』という気持ちを抑える事が出来ない。
(くそっ! くそっ! くそがぁ!)
そんな俺をソルシャが、『以前、俺が兄上達を見ていた眼』と同じ眼で見ている事に、俺が気付く事はなかった。
【side アレン】
「良かったのですか? モーリス王太子に結婚式のわたくし達の招待状をお送りして。大分荒れていると聞いていますが……」
結婚式の準備を進めていた俺にクリスが聞いた。
「正直呼びたくないけど呼ばないわけにいかないからね。まぁ、流石のモーリス王太子も、結婚式で変な事はしないと思うよ」
「それもそうですね。……あ、床に敷く絨毯とテーブルクロスの色はどうしますか?」
「青で!」
「……あの、わたくしの色を選んで頂けるのは嬉しいのですが、会場が真っ青になってしまいますよ?」
「うっ……」
「テーブルクロスは薄い水色にして、絨毯は白にしましょう。わたくしのドレスが青なので、その方が、色が生えますから。その代わり、飾りやお花は青にしましょう」
「そ、そうだね」
準備を始める前に、ユリから『お兄ちゃんに任せておくとめちゃくちゃな会場になっちゃうからね! ちゃんと自分の意見を言わないとダメだよ、お義姉ちゃん!』と言われていたクリスが上手にフォローしてくれるため、会場の準備は問題なく進んで行く。
ちなみにユリは式場に飾るプレートの作成を担当してくれており、今この場にはいない。『結婚式場の準備はお兄ちゃん達でやらなきゃ!』との事だ。
「会場はこんな感じかな。思った以上に大掛かりになっちゃった……」
「ふふふ。今やアレンは、モーリス王太子の懐刀ですからね。これくらい当然ですよ」
最初、俺達は身内だけの結婚式を行う予定だった。だが、王妃様がそれに待ったをかけたのである。曰く、『貴方達の結婚式をこじんまりとしたものにするわけにはいかないわ! この国一番の教会と式場を用意するからちょっと待ってなさい!』とのことだった。
「だからってここまでしなくても……」
「ふふふ。仕方ないですよ。シャル様の事を考えたら……」
「――っ!」
そう、実は王妃様がこの国一番の式場を用意した理由は、俺がモーリス王太子の懐刀だから、という物ではない。本当に理由はシャル王女のためだ。
「シャル様がアレンと結婚する事になった時、アレンとわたくしの結婚式以上の結婚式を挙げるわけにはいきませんからね」
「や、やっぱりそういう理由だよね……」
「当然です。ニーニャ様の事もありますし、そろそろ覚悟を決めた方が良いかもしれませんよ?」
「うぅぅ……」
最近、シャル王女やニーニャさんからのアピールが激しくなってきた。
(なんで!? 俺、カミール王子やサーカイル王子にとんでもない仕打ちしたよね? 皆がドン引きするような仕打ちしたよね? なんで引かないの!?)
更生後のカミール王子を、皆の前で『転移』して呼び戻したのは、モーリス王太子と俺の評判を落とす目的があったのだ。結果、モーリス王太子の評判を落とす事には成功したのだが、俺の評判についてはほとんど変化が無い。
「ぅぅ…………こんな俺のどこがいいんだ?」
「ふふ。わたくしはそんなアレンが好きですよ?」
「ふぐっ! そ、それは……俺だって……」
「それとも、アレンはわたくしと立派な結婚式を挙げるのはお嫌ですか?」
「そ、そんなことは……」
「でしたら、あまり深く考えないで幸運だと思いましょう。なかなかありませんよ? 商人と子爵令嬢がこのような場で結婚式を挙げる、というのは」
「……そう、だね。うん! そうするよ!」
俺だって、クリスとこんな会場で結婚式を挙げられること自体は嬉しいのだ。予定外ではあるものの、準備だって楽しいし、皆が色々準備してくれるのも嬉しい。だったら、色々考えるのは後にして、今はこの幸運を喜ぶべきだろう。
「ありがとね。クリス」
「ふふ。どういたしまして」
そう気づかせてくれたクリスにお礼を言ってから、俺達は結婚式の準備を進めて行った。
アレンのおかげでカミール兄上が更生したところを、皆に見せることが出来た。これにより、またしても俺の株があがるだろう。
別室でカミール兄上をアレンが尋問した後、俺もカミール兄上と話をして、今後は俺の言う事を聞く事を約束させる。よほどアレンの拷問が堪えたのか、カミール兄上は無条件に従ってくれた。
(カミール兄上用の女性も用意していたんだけど無駄になっちゃったな。まぁいいや。ハーレム要員はいくらいても困らないからな)
『ざまぁ』は出来たし、『ハーレム』の準備も出来た。もうすぐ、俺が待ち望んだ生活が始まるのだ。その日、俺は最高の気分で眠りについた。
翌日、俺は昨日ダンスを踊った女性達の中から特に気に入った数人の女性の家に『娘を側室に向かい入れたい』という打診を送る。いきなり何十人も側室を向かい入れても身体が持たないので、最初は少なめにしたのだが……。
「あれ?」
帰って来た返事は、『ありがたいお話ですが、うちの娘は、身体が丈夫でないため、側室にはふさわしくないと思われます』、『誠に申し訳ありません。実は昨日、娘が重い病気を患っている事が判明し、側室になるのは難しいです』『誠に光栄なお話し、ありがとうございます。しかし、非常に残念ながら、娘は昨日、結納を済ませてしまい、今から側室になる事は出来ない状況でございます』等、全て断りの連絡だった。
(そんな……そんなが偶然あるのか? 皆、急に側室になれない事情が出来たなんて……いやしかし、パーティーでの感触は悪くなかったはず……偶然だ。偶然に決まっている!)
仕方なく、パーティーでそこそこ気に入った女性達の家に、打診を送りなおす。しかし……。
「なぜだ! なぜ断る!!!」
帰って来た返事はどれも断りの連絡だった。その後、多くの家に打診を送り続けたが、皆、断りの返事を送って来る。このころになると、公務は全て婚約者に任せて、俺は側室探しに躍起になるが、俺の望む返事を返してくれる家は無かった。
■ ■ ■
(クソ、アレンめ! 俺が側室探しに難航していると知っていながら結婚式の招待状を送って来るとは……当てつけか? 俺への当てつけなのか? 他人の結婚式で側室探しするわけにもいかないし、俺はソルシャの隣でお前を祝福するしかないというのに!)
俺の一番の支援者であるアレンが、俺に結婚式の招待状を送らないという事はあり得ないのだが、それでも、今このタイミングでアレンとクリスの結婚を祝うというのは俺にとって屈辱だった。
(アレンがいなければ、クリスは俺の物になっていたはずだったのに……くそが! なんでアレンばっかり!)
クリスへの未練は断ち切ったつもりになっていたが、自分の隣にヒロインがいない状態で、アレンとクリスが幸せそうにしているのを見ると、どうしても、嫉妬の感情が芽生えてします。
それにアレンには、母上やミッシェルが自分の娘を嫁がせようとしていると聞いた。『なぜ、ハーレムを望んでいないはずのアレンにばかり』という気持ちを抑える事が出来ない。
(くそっ! くそっ! くそがぁ!)
そんな俺をソルシャが、『以前、俺が兄上達を見ていた眼』と同じ眼で見ている事に、俺が気付く事はなかった。
【side アレン】
「良かったのですか? モーリス王太子に結婚式のわたくし達の招待状をお送りして。大分荒れていると聞いていますが……」
結婚式の準備を進めていた俺にクリスが聞いた。
「正直呼びたくないけど呼ばないわけにいかないからね。まぁ、流石のモーリス王太子も、結婚式で変な事はしないと思うよ」
「それもそうですね。……あ、床に敷く絨毯とテーブルクロスの色はどうしますか?」
「青で!」
「……あの、わたくしの色を選んで頂けるのは嬉しいのですが、会場が真っ青になってしまいますよ?」
「うっ……」
「テーブルクロスは薄い水色にして、絨毯は白にしましょう。わたくしのドレスが青なので、その方が、色が生えますから。その代わり、飾りやお花は青にしましょう」
「そ、そうだね」
準備を始める前に、ユリから『お兄ちゃんに任せておくとめちゃくちゃな会場になっちゃうからね! ちゃんと自分の意見を言わないとダメだよ、お義姉ちゃん!』と言われていたクリスが上手にフォローしてくれるため、会場の準備は問題なく進んで行く。
ちなみにユリは式場に飾るプレートの作成を担当してくれており、今この場にはいない。『結婚式場の準備はお兄ちゃん達でやらなきゃ!』との事だ。
「会場はこんな感じかな。思った以上に大掛かりになっちゃった……」
「ふふふ。今やアレンは、モーリス王太子の懐刀ですからね。これくらい当然ですよ」
最初、俺達は身内だけの結婚式を行う予定だった。だが、王妃様がそれに待ったをかけたのである。曰く、『貴方達の結婚式をこじんまりとしたものにするわけにはいかないわ! この国一番の教会と式場を用意するからちょっと待ってなさい!』とのことだった。
「だからってここまでしなくても……」
「ふふふ。仕方ないですよ。シャル様の事を考えたら……」
「――っ!」
そう、実は王妃様がこの国一番の式場を用意した理由は、俺がモーリス王太子の懐刀だから、という物ではない。本当に理由はシャル王女のためだ。
「シャル様がアレンと結婚する事になった時、アレンとわたくしの結婚式以上の結婚式を挙げるわけにはいきませんからね」
「や、やっぱりそういう理由だよね……」
「当然です。ニーニャ様の事もありますし、そろそろ覚悟を決めた方が良いかもしれませんよ?」
「うぅぅ……」
最近、シャル王女やニーニャさんからのアピールが激しくなってきた。
(なんで!? 俺、カミール王子やサーカイル王子にとんでもない仕打ちしたよね? 皆がドン引きするような仕打ちしたよね? なんで引かないの!?)
更生後のカミール王子を、皆の前で『転移』して呼び戻したのは、モーリス王太子と俺の評判を落とす目的があったのだ。結果、モーリス王太子の評判を落とす事には成功したのだが、俺の評判についてはほとんど変化が無い。
「ぅぅ…………こんな俺のどこがいいんだ?」
「ふふ。わたくしはそんなアレンが好きですよ?」
「ふぐっ! そ、それは……俺だって……」
「それとも、アレンはわたくしと立派な結婚式を挙げるのはお嫌ですか?」
「そ、そんなことは……」
「でしたら、あまり深く考えないで幸運だと思いましょう。なかなかありませんよ? 商人と子爵令嬢がこのような場で結婚式を挙げる、というのは」
「……そう、だね。うん! そうするよ!」
俺だって、クリスとこんな会場で結婚式を挙げられること自体は嬉しいのだ。予定外ではあるものの、準備だって楽しいし、皆が色々準備してくれるのも嬉しい。だったら、色々考えるのは後にして、今はこの幸運を喜ぶべきだろう。
「ありがとね。クリス」
「ふふ。どういたしまして」
そう気づかせてくれたクリスにお礼を言ってから、俺達は結婚式の準備を進めて行った。
0
お気に入りに追加
604
あなたにおすすめの小説
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる