174 / 214
第6章 裏側
174【もう一人の実行犯1 被害者】
しおりを挟む
◆◆◆
前話と本話の間に第0章が入ります。第0章をまだお読みになっていない方は、第0章を先にお読みください。
◆◆◆
「おかえりなのじゃ」
ミルマウス男爵領から『転移』してきた俺達をおばあちゃんが優しく迎えてくれる。
「首尾はどうかの?」
「ばっちりだよ。隊長の証言も取れたし、嘘発見器にも反応はなかった。『転移』の魔道具も上手く動作したしね」
そう言って、俺は懐から4つの魔道具を取り出した。4つはそれぞれ、『虫よけ』『噓発見』『転移』そして『録音』の魔道具だ。その中から『録音』の魔道具をおばあちゃんに渡して、残りの魔道具は懐にしまう。
「指示を出していたのは、第1王子のカミール王子だ。隊長の証言はこの中に入ってる」
「そう、か。あやつがのう。という事は……」
「うん。背後にまだ誰かいるって事だね」
隊長の口から出た人物がサーカイル王子なら、指示を出していたのも黒幕もサーカイル王子で間違いないだろう。だが、カミール王子が黒幕というのは考えにくい。あの王子に特許権を奪うなんて知恵が回るわけないのだ。背後に別の黒幕がいるとしか考えられない。
「一番怪しいのはサーカイル王子かのう?」
「そうだね。側室やモーリス王子って可能性もあるけど、一番可能性が高いのはサーカイル王子だと思う」
側室はそこまで知恵が働くタイプではないし、モーリス王子も信用は出来ないが敵対しているわけじゃない。となると、一番怪しいのはサーカイル王子だ。
「どうするの? 次は第1王子を『転移』させる?」
ユリが指をもしゃもしゃさせながら聞いてきた。『蟻の中に転移させちゃう?』と言いたいのだろう。
「いや、今の時点でカミール王子を狙うのはリスクが高いよ。カミール王子は自分が黒幕だと思い込んでいるかもしれない。そうなると、蟻の中に突っ込んでも意味がない。むしろ、本当の黒幕を助ける事になっちゃう」
ここで俺達がカミール王子を殺せば、黒幕はカミール王子に全責任をかぶせて逃げ切ってしまうだろう。それではダメなのだ。
「それじゃあ、どうするの?」
「もう少し王妃様に調べてもらう。6割がたサーカイル王子だとは思うけど、万が一って事もあるからね。サーカイル王子を追い詰められるだけの客観的な証拠が出ればベストだけど、最悪、状況証拠でレベルでもいい」
「分かった。わしから王妃様に伝えておこう」
「お兄ちゃん、王妃様を使っちゃってるよ……」
「あ……。慣れって怖いね」
この2年、おばあちゃんを通して王妃様とは色々話し合ったので、つい、気が緩んでしまった。気を付けないと、また、不敬罪の疑いをかけられてしまう。
「あはは。まぁ、王妃様は気にされんじゃろうがな。むしろ今みたいな方が喜ばれると思うぞ」
「それでも気を付けとくよ……それで、俺達だけど、もう一人の実行犯は今日はいないの?」
「ああ。あやつは王宮からあまり外には出ん。じゃからあやつについてはあまり知られていなかったんじゃよ」
「……って事は」
「その通りじゃ。王妃様が調べてくださってようやく分かった。あやつも被害者じゃったのじゃとな」
「? どういう事?」
「詳しい話はおぬしの実験室でしよう。皆も待っておるのじゃろ?」
「あ、そうだった。じゃあ、まずは行こうか。ユリ頼む」
「分かったよー!」
俺の持っている『転移』の魔道具は2名までしか『転移』出来ないため、ユリに頼んで、3人で支店の裏口に『転移』する。『転移』してきた俺達を、バミューダ君が出迎えてくれた。
「お兄ちゃん、おねえちゃん、おばあちゃん。お帰り……です」
「ただいま、バミューダ君」
「たっだいまー!」
「ただいまなのじゃ」
バミューダ君と一緒に支店の中に入る。おばあちゃんが軽く手を振ると、どこからともなく護衛の人が裏口の警備にあたってくれた。ちなみに、ユリとバミューダ君はこの警備の人の気配もきっちり掴んでいるらしい。
裏口の警備を護衛の人に任せて俺達は休憩室に向かう。休憩室に俺の実験室への扉があるのだ。店内は閉店作業を終えており、皆、すでに実験室へ移動を済ませていた。俺達が休憩室から実験室へ入ると、皆が出迎えてくれる。
「おかえりなさい、アレン! 怪我しなかった?」
「その顔……上手くいったんやな?」
「お疲れ様です、お二人とも。辛いでしょうが、まずはお話を聞かせてください」
実験室には、クリス達従業員の他に、ミッシェルさんとマークさんにも来てもらっている。これからの事を決めるために、知恵を貸して欲しいと言ったら、二つ返事で了承してもらえたのだ。
皆の前で、俺は分かったことを話していく。
「……と、いうわけでカミール王子の背後に黒幕がいると考えます。それに、実行犯ももう一人残っている状況です。ただ、この実行犯については、おばあちゃんが情報を持っているそうなので共有してもらいます。おばあちゃんいい?」
「うむ。まず最初に明言しておこうかの。アレンにも言ったのじゃが、最後の実行犯は被害者じゃとわしは思っておる。名はダーム=マグゼム。ルーク殿から奪った特許権を保持している男じゃ」
「――!?」
俺も含め、その場の全員が驚きを隠せなかった。何となく、特許権を保有しているダーム=マグゼムは敵だと思っていたからだ。それが、被害者とはどういう事だろうか。
「簡単に言えばこのダームという男は妹を人質に取られてやりたくもない事をやらされとるのじゃ。イリスとルーク殿を襲ったのもこやつの意思ではないのじゃろう」
「――! でも! ……だからって!」
おばあちゃんの言葉に俺は思わず声を荒げた。仮に妹を人質に取られていたとしても、俺の両親を殺していい理由にはならない。
「落ち着くのじゃ、アレン。わしも最初、こやつを許す気はなかった。じゃが、色々調べているうちに、こやつは本当に被害者なのじゃと分かったのじゃよ」
「……どういう意味?」
仮にどんな事情があったにせよ、父さんと母さんを殺した相手を許すつもりはない。そう思っていたのだが……。
「諸悪の根源は、カミール王子じゃな。あやつは他人の身体を乗っ取り、意のままに操ることが出来るのじゃ。王宮にいたまま……な」
「なっ――」
おばあちゃんから聞いた事情は、想像だにしていない物だった。
前話と本話の間に第0章が入ります。第0章をまだお読みになっていない方は、第0章を先にお読みください。
◆◆◆
「おかえりなのじゃ」
ミルマウス男爵領から『転移』してきた俺達をおばあちゃんが優しく迎えてくれる。
「首尾はどうかの?」
「ばっちりだよ。隊長の証言も取れたし、嘘発見器にも反応はなかった。『転移』の魔道具も上手く動作したしね」
そう言って、俺は懐から4つの魔道具を取り出した。4つはそれぞれ、『虫よけ』『噓発見』『転移』そして『録音』の魔道具だ。その中から『録音』の魔道具をおばあちゃんに渡して、残りの魔道具は懐にしまう。
「指示を出していたのは、第1王子のカミール王子だ。隊長の証言はこの中に入ってる」
「そう、か。あやつがのう。という事は……」
「うん。背後にまだ誰かいるって事だね」
隊長の口から出た人物がサーカイル王子なら、指示を出していたのも黒幕もサーカイル王子で間違いないだろう。だが、カミール王子が黒幕というのは考えにくい。あの王子に特許権を奪うなんて知恵が回るわけないのだ。背後に別の黒幕がいるとしか考えられない。
「一番怪しいのはサーカイル王子かのう?」
「そうだね。側室やモーリス王子って可能性もあるけど、一番可能性が高いのはサーカイル王子だと思う」
側室はそこまで知恵が働くタイプではないし、モーリス王子も信用は出来ないが敵対しているわけじゃない。となると、一番怪しいのはサーカイル王子だ。
「どうするの? 次は第1王子を『転移』させる?」
ユリが指をもしゃもしゃさせながら聞いてきた。『蟻の中に転移させちゃう?』と言いたいのだろう。
「いや、今の時点でカミール王子を狙うのはリスクが高いよ。カミール王子は自分が黒幕だと思い込んでいるかもしれない。そうなると、蟻の中に突っ込んでも意味がない。むしろ、本当の黒幕を助ける事になっちゃう」
ここで俺達がカミール王子を殺せば、黒幕はカミール王子に全責任をかぶせて逃げ切ってしまうだろう。それではダメなのだ。
「それじゃあ、どうするの?」
「もう少し王妃様に調べてもらう。6割がたサーカイル王子だとは思うけど、万が一って事もあるからね。サーカイル王子を追い詰められるだけの客観的な証拠が出ればベストだけど、最悪、状況証拠でレベルでもいい」
「分かった。わしから王妃様に伝えておこう」
「お兄ちゃん、王妃様を使っちゃってるよ……」
「あ……。慣れって怖いね」
この2年、おばあちゃんを通して王妃様とは色々話し合ったので、つい、気が緩んでしまった。気を付けないと、また、不敬罪の疑いをかけられてしまう。
「あはは。まぁ、王妃様は気にされんじゃろうがな。むしろ今みたいな方が喜ばれると思うぞ」
「それでも気を付けとくよ……それで、俺達だけど、もう一人の実行犯は今日はいないの?」
「ああ。あやつは王宮からあまり外には出ん。じゃからあやつについてはあまり知られていなかったんじゃよ」
「……って事は」
「その通りじゃ。王妃様が調べてくださってようやく分かった。あやつも被害者じゃったのじゃとな」
「? どういう事?」
「詳しい話はおぬしの実験室でしよう。皆も待っておるのじゃろ?」
「あ、そうだった。じゃあ、まずは行こうか。ユリ頼む」
「分かったよー!」
俺の持っている『転移』の魔道具は2名までしか『転移』出来ないため、ユリに頼んで、3人で支店の裏口に『転移』する。『転移』してきた俺達を、バミューダ君が出迎えてくれた。
「お兄ちゃん、おねえちゃん、おばあちゃん。お帰り……です」
「ただいま、バミューダ君」
「たっだいまー!」
「ただいまなのじゃ」
バミューダ君と一緒に支店の中に入る。おばあちゃんが軽く手を振ると、どこからともなく護衛の人が裏口の警備にあたってくれた。ちなみに、ユリとバミューダ君はこの警備の人の気配もきっちり掴んでいるらしい。
裏口の警備を護衛の人に任せて俺達は休憩室に向かう。休憩室に俺の実験室への扉があるのだ。店内は閉店作業を終えており、皆、すでに実験室へ移動を済ませていた。俺達が休憩室から実験室へ入ると、皆が出迎えてくれる。
「おかえりなさい、アレン! 怪我しなかった?」
「その顔……上手くいったんやな?」
「お疲れ様です、お二人とも。辛いでしょうが、まずはお話を聞かせてください」
実験室には、クリス達従業員の他に、ミッシェルさんとマークさんにも来てもらっている。これからの事を決めるために、知恵を貸して欲しいと言ったら、二つ返事で了承してもらえたのだ。
皆の前で、俺は分かったことを話していく。
「……と、いうわけでカミール王子の背後に黒幕がいると考えます。それに、実行犯ももう一人残っている状況です。ただ、この実行犯については、おばあちゃんが情報を持っているそうなので共有してもらいます。おばあちゃんいい?」
「うむ。まず最初に明言しておこうかの。アレンにも言ったのじゃが、最後の実行犯は被害者じゃとわしは思っておる。名はダーム=マグゼム。ルーク殿から奪った特許権を保持している男じゃ」
「――!?」
俺も含め、その場の全員が驚きを隠せなかった。何となく、特許権を保有しているダーム=マグゼムは敵だと思っていたからだ。それが、被害者とはどういう事だろうか。
「簡単に言えばこのダームという男は妹を人質に取られてやりたくもない事をやらされとるのじゃ。イリスとルーク殿を襲ったのもこやつの意思ではないのじゃろう」
「――! でも! ……だからって!」
おばあちゃんの言葉に俺は思わず声を荒げた。仮に妹を人質に取られていたとしても、俺の両親を殺していい理由にはならない。
「落ち着くのじゃ、アレン。わしも最初、こやつを許す気はなかった。じゃが、色々調べているうちに、こやつは本当に被害者なのじゃと分かったのじゃよ」
「……どういう意味?」
仮にどんな事情があったにせよ、父さんと母さんを殺した相手を許すつもりはない。そう思っていたのだが……。
「諸悪の根源は、カミール王子じゃな。あやつは他人の身体を乗っ取り、意のままに操ることが出来るのじゃ。王宮にいたまま……な」
「なっ――」
おばあちゃんから聞いた事情は、想像だにしていない物だった。
0
お気に入りに追加
604
あなたにおすすめの小説
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる