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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-237.クトリア議会議長、レイフィアス・ケラー(92)「寒い」
しおりを挟む寒い。極寒だ。
風の迷宮、大山脈“巨神の骨”の高い標高にあったそこでもかなりの寒さに風だったが、ここも確かに山間ではあるものの、そんなに高い標高でもない。
季節的には春になった辺りで、緯度からすると闇の森よりも北だったはずの“魔女の谷”よりもさらに北。北方人や北方オークの領域だろう気候だ。
歯の根も合わぬほどに震え、凍える身体をきつく抱きしめるようにしながら、まずは大蜘蛛アラリン製の魔糸織トーガへと火の魔力を込める。魔糸はそれを素材として固定の付与効果を与える事も出来るが、その時々に応じて魔力を付与して別の効果を追加する事も出来る。このトーガは基本は闇属性の“身隠しのトーガ”だが、そこに追加で別の魔力を足せる作り。暑ければ水、寒ければ火だ。
とは言え追加付与の効果はそんなに大きくない。この極寒の吹雪の中では、即座に凍死しない程度に暖めるくらい。
ここに留まり続けるのは有り得ない。かと言っていつものように水馬のケルッピさんを召喚して騎乗して移動……と言うのは、
「凍る?」
ブヒフヒィッン! と、呼び出したハナから聞いたこともない悲鳴のような嘶きと共に即座に去ってしまった。
水の精霊獣である水馬のケルピーは、炎と極端な寒さに弱い。
インプを呼び出し斥候をさせて周囲を探索。その間、近くの木の下に避難して間に合わせの【土の壁】で風と雪を避ける簡易シェルターに。
屋根として松の枝を重ねて、集めた小枝をまずは調整した【発火】で乾燥。それを集めて、これまた簡単な石組みの囲いの中で火をおこす。
火の暖かさにふぅと一息。指先に、頬にと、縮こまっていた血管が広がりだすややむず痒い感覚。
こちらへと来る……押されて“門”をくぐったときに背中を押したのは、少しの荷が入った背負い袋。中身は主に追加の保存食と薬に小物、幾つかの雑貨類。
食料はナッツとドライフルーツ入りのビスケットに固いパン、ジャーキー、一塊の山羊チーズ、コケモモジャムとピクルスの瓶とスパイス入りシェリー酒の入った皮袋。それと、いつも肩掛け鞄に常備しているナッツとドライフルーツの小袋にドワーフ合金製の水ボトルもそのまま残ってる。
ざっくり言えば……まあ3、4日分くらい。ガンボンなら1日……または一食だけど。
焚き火である程度体も温まり、ついでにシェリー酒も飲んで落ち着いてから状況を整理。
ヘルヴォラは「実施訓練のとき」と言っていた。つまりこれがそうだ。彼女の指定した場所へと飛ばされ、そこから“門”を開いて帰還すべし……てなところだろう。
まあ、なんてーんですか。獅子は千尋の谷へと我が子を突き落とすとか、かわいい子には旅をさせろとか、その手のやつ? ですか? 状況的には?
けど……うん。獅子じゃねぇし、子でもねぇし!?
いや確か彼女ら“蜘蛛の女王の使徒”からすれば、“使徒では無いがその使徒の庇護下にあり、僅かなりとも加護を得られるくらいに女王に寵愛されし者”であるらしい僕は“女王の子”と呼ばれる立ち位置だそうだけどもさ。
そーゆーのとはまた違うって言うか? 当たり前じゃねーですよ、この状況? 狙いは分かるけどさ!
とかなんとかぶつくさ言うのも、とにかくめちゃめちゃ寒いからですがね!
焚き火の火をさらに燃やし暖めながら、ついでにシェリー酒も小鍋で熱燗にして温め、ジャーキーも炙る。特に空腹ってワケでもないけど、エネルギー入れないと気力が保たない。
あと文句も言い続けてないと気力保たない。
んで、そうこうしていると周辺の探索を終えたインプの情報を元に、仮宿と出来そうな場所を四カ所ほど目星をつける。
一つはこの“門”の位置から近い、かつて集落だったらしき跡。幾つかの建物が半壊状態でのこってはいる。
利点はある程度の改修で再利用出来、また井戸から水も得られること。
不安材料はそこが廃村のようになった理由が分からないことと、目立つこと。
二つ目は……超怪しさ爆発の遺跡と言うか廃神殿っぽいところ。ダークエルフの僕でなければ魔力汚染でゲロゲロっとなっちゃうくらいの魔力汚染度だけど、内部の造りはしっかりしてる。
当然ながら短所は、魔獣や不死者が寄って来る可能性が高いこと。
あとの二つはどちらも洞窟。一つは山の斜面に空いていて獣臭い。今はたまたま居ないが、多分魔獣か熊の巣穴になってた事がある。なのでまたそれらが来る可能性は高い。
もう一つはそこより狭い入り口の大岩の隙間のような場所。こちらは特に可もなく不可もなく。中も狭く居住性は高くないが、仮宿とするなら十分ではあるかな。
で、まあ今の状況からなら、一番無難な四つ目がベター。インプに先導させつつ、また火種をドワーフ合金製の小瓶に入れて懐炉代わりにもしつつ、なんとか雪の中を移動。
改めて現場に来てみると、ちょっとした小高い丘の上の岩場で、その中の一つの巨大な岩と岩のまさに隙間だ。しっかりとしているから突然崩れると言うような事は無いだろうけど、ぱっと見の不安感は否めない。
少し考え、改めてインプに指示をして、隙間となってる空間の地面を掘らせて半地下の空間を広げる。使える空間を増やすと共に、最悪左右の岩が崩れ、天井側の岩が落ちてきても潰されることはない構造にするため。
その入り口側と土台側に【土壁】で補強と仕切りを作って、すきま風も防ぐ。入り口の屋根部分はまた松の枝を重ねて簡単な屋根にする。
取り敢えず内部の空間はだいたい1パーカ(3メートル)四方くらいに広げる。風と雪は防げるようになったが、寒気は完全には防げてない。
入り口側の横に簡易暖炉を作り、持ってきておいた火種と小枝の薪で火を熾す。しかし薪の量が心許ない。インプをふたたび召喚して資材集めをさせる。
【土壁】の術は、普通に使う分にはだいたい半刻、短くて数分で崩れ落ちる。僕は土魔法はそれなりに出来るので、場所が悪くなければ一刻は持つ。けど仮とはいえ住まいにするには、【強化】と【永続化】を重ねる必要があるので、インプが探索してる間にその辺の作業を済ませる。強度としては、クトリア一般の土壁の家よりやや丈夫だ。
凍え死にはしない程度の仮宿で一晩過ごすが、寒くてまともに眠れやしない。
再び資材集めと、さらには食料集めをインプにお任せし、土で隙間を埋めては【強化】と【永続化】をちまちまとやる。暖炉も作り直し、煙突部分を壁と床の一部に張り巡らせて暖房性能を上げる。ついでにその暖炉の横に【湧き水の泉】を作れれば完璧だけど、あれ、ダンジョンバトルの時は“生ける石イアン”の補助付きで利用出来ただけで、僕単独だとまだ無理。サバイバルでは超便利魔法なんだけどね。なので、水を貯めるための水槽だけ作っておく。
あと、小鍋とミスリルナイフに木匙だけはあるけどそれ以外の食器類がない。一度薪や蔦、長い草に木の実や薬草、野草などを持って来た熊猫インプに、今度は粘土質の土を持ってこさせる。
それで皿、椀を成形して乾燥、そして焼きまで。
作った10組のうち二枚の皿と一つの椀が割れずに完成。成形そのものはケルアディード郷でも“魔女の谷”でも経験済みなのでまあまあの形。後半はかなり“織部好み”なへうげた形になってたけど。
一通りの資材を集めたので、部屋の反対側に整理分類してインプから大蜘蛛にバトンタッチ。壁等の蜘蛛糸による補強と、入り口のカモフラージュをしてもらう。蜘蛛糸の仕切りに、泥と石で汚したカバー。ついでに何ヶ所か、蜘蛛糸を利用した罠、仕掛けも。
この辺の作業で二日目は終了となる。
◇ ◆ ◇
インプは魔力が続く限り休まず動き続けられる。使い魔の中でも、幻魔、幻獣系が特に重宝される理由の一つはその持続性にある。初日よりは暖のとれるようになった仮宿で休んでる最中や手作業をしてる最中はインプに資材や食料集めをさせ、周囲を囲む蜘蛛糸センサーに反応があったら警戒態勢になり、場合によっては召喚を大蜘蛛へと切り替える。
木彫りで簡単な術具を作って周囲に間に合わせの結界も張ってさらに守りと居住性を向上。
戦闘能力はほぼ皆無なインプには狩猟は無理だけど、簡単な小動物を捕る罠を設置させておいたので、リスに野兎が手に入る。慣れないながらも解体しチタタプして鍋に投入。野草とジビエのつみれ鍋。ただし味付けはジャーキーの塩分のみ。なお、大蜘蛛の巣の罠にかかった獲物は、ほぼ食べられてしまう。ほんのちょっとだけ譲ってくれるけど。
劇的改善は無いものの、ある程度は落ち着いてきた。
しかし落ち着いてサバイバルする事が目的じゃないワケで、そもそもの問題である“鍵”をどうにかしなきゃなんないのよね。
“鍵”とは何か?
これは、一種の術式と同じようなものと考えられる。
術式とは魔力を操作し、ある特定の効果を生み出す“形”にすること、その為の作業、数式のようなものだ。
1+1=2、と同じように、物凄く簡単に言えば、火属性の魔力と闇属性の魔力とを上手く掛け合わせると【獄炎】が作れる。
もちろん実際にはそんなシンプルなもんじゃない。難しい術であれば術であるほど、高等数学のような“複雑な術式”が求められるし、術式を知っていればすぐに使えるかと言うとそうでもない。
術式の示す通りに、魔力を操作しなければならない。
つまり、段階として「術式の理解」と「魔力の操作による術式の構築」の二段階を経て、初めて魔術は発現する。
術具や呪文は、それらを補助するものだ。
この術式の構築と言うのもなかなか難しい概念で、同じ現象でも異なる術式と言うこともある。
例えるなら、「同じ答えを出す数式でも、やたら長い計算式のものもあれば、短くスッキリまとまったものもある」と言う感じか。
術式の違いは、これまた例えるなら流派の違い、みたいでもある。
人間の術式は、エルフのそれよりも少ない魔力で発現するように作られている。またその為、彼らは術具や呪文を多用する。カリーナの使う東方式の方術なんかは分かり易く、妖にしても、レフレクトルで使ってた符呪盾兵にしても術具、触媒が必ず必要で、その分より少ない魔力でも使える。
また西方人の精霊魔法も、精霊……周囲にある魔力元素を利用するので、自身の魔力をあまり使わない。彼らはだから、精霊との契約を基本とし、また周囲にその契約した精霊と同じ魔力が多いか少ないかで使える術や効果が変わってしまう。
これらは言うなればある種の等価交換だ。自分自身の魔力の代わりに、契約している精霊の魔力や、術具に込められた術式や魔力を使う。
エルフよりも先天的魔力の少ない人間が編み出した様々な創意工夫、KUFU、だ。
と、そこまで考えて思い出したのは、以前ヘルヴォラから言われた言葉。僕は人間流の魔術に寄りすぎている……と言うアレ。
まあ、確かにそれはある。僕が習ったのも主に人間の術師だし、そこに加えて前世の記憶の一部が蘇った事で、より「人間的な思考の癖」も蘇っている。ナチュラルボーン・ダークエルフな方々とは、ちょいとばかし感覚が違ってしまっている。
そこも……関係ある、の、か、なぁ~?
とも思うが、う~んむ。
◇ ◆ ◇
“魔女の谷”でやっていた事は、ここに来て諸々役には立っている。
例えば陶器造りなんかは、谷で何度もやっていたから手順も温度の感覚も覚えている。円筒状の小さな焼き窯も造って、土鍋なんかも焼いてみた。
インプに設置させている小動物用の罠とか、編み篭の魚採りの罠なんかも作り方はマヤに教わっていた。
いやまあ、ケルアディード郷の頃にも習ってはいるんだけど、スッカリ忘れてたし、知識としては知っていたものの実践経験はほとんどない。また、絵や小咄なんかは元々前世からもやっているし、陶器造りや彫刻、工作その他もそう。ただ、改めてこっちの世界で習い直して身体に覚えさせたられたのは、“魔女の谷”での経験が大きい。
お陰様でサバイバルスキルはかなり上がっていて、インプや大蜘蛛も居るから極寒の地でも大きな不自由はなく数日を過ごせている。
何せ、この仮宿の奥をさらに拡張し、湯船まで作ってしまったくらいだ。湯船+サウナで整いまくり。
水魔法で湯船のお湯を全部出すのは僕にはしんどい。以前より魔力が上がって、1日にコップ一という程ではないし、水馬ケルッピさんを使い魔と出来たことで、召喚していないときでもケルッピさんからある程度の魔力を借りて水魔法を使う事が出来る。それでも得意分野ではないから、雪を煮沸して別の水瓶に溜めておき生活用水とする方が量を確保出来る。なので、水魔法は飲用専用。一番安全な水なのだ。
暖房だけでなくそういうのもあって、薪のストックは欠かせない。こればかりは生命線。小枝だけではなく、立ち枯れた木をインプに切らせて持ってきてかなりの量は確保した。最初に造った入り口すぐの部屋の一角に堆くフルヘッヘンドと積まれてる。
衣食住で言えば足りないのは“衣”ぐらい。大物の狩りが出来ないのと、毛皮の加工ばかりは一応習いはした程度で経験も少なく全然巧く出来ない。小動物の毛皮でなめしを試してはみたけど、材料も足りず結局は腐らせてしまったりする。
毛皮、防寒着が足りないのは、この場所では行動半径をかなり狭めている。毎朝、魔糸織物トーガに火属性魔力を付呪してはいるが、ほんのり暖かいくらいで防寒、とくに風を防ぐにはほど遠いい。
なのでもう、ほぼ完璧なまでに洞窟内引き籠もり状態。
最初にこちらへ転移してきた、これまた壊れたストーンヘンジっぽい巨石群の広場へも、インプによる偵察と、遠隔ながらも簡単な結界等々で監視はしてるけど、あまり変化はない。
他の仮宿候補だった場所へも監視の目は怠ってない。何せここよりも怪しい、危険な場所だったしね。
案の定、獣の臭い洞窟の方は雪狼が住み着いていたらしく、狩りを終えた群れが戻って来てたし、廃村らしき場所には山賊っぽい格好の数人が何度か立ち寄ってる。
警戒はするがこちらからは極力関わらない。身の安全もあるけど、ここが元の時間軸からは過去になる、というのも理由ではある。外界から隔絶されてるとはいえ、“魔女の谷”で半年近く過ごしておいて今更何よ、とも思うけど、極力外に影響は与えたくない。
比較的近場にそう言う不穏な群れが居るのは厄介ながら、基本は様子見でやり過ごす。
雪狼の群れは狩りで得た鹿肉が残ってる間はねぐらの近くをうろうろして、暫くしたらまた出かけて行ったりする。ねぐらといっても、基本的に狼系の魔獣、獣は特定の巣穴に常駐するワケではないので、彼らの大まかなテリトリーを探って警戒しておく。
使い魔の召喚も慎重になる必要がある。
何せ今のこの時間軸では、僕からすれば過去の僕がクトリア共和国に居る。そしてその僕も熊猫インプや大蜘蛛アラリンを度々呼び出している。
仮に、召喚のタイミングがかち合ってしまったらどうなるか? その場合、多分「より魔術師として力量のある方」が優先される。つまり、「本来のこの時間軸の僕」ではなく、「それより未来の僕」だ。
なので、本来の契約使い魔である熊猫インプや大蜘蛛アラリンの召喚はなるべく控えて、“代理”の野良インプや野良大蜘蛛を召喚するようにしてる。
なもんで、イレギュラーなトラブルも起きやすい。
“代役”の大蜘蛛に各地の蜘蛛糸センサーを貼り直させている最中、例の山賊らしき格好の数人の集団とバッティングしてしまう。周りに他の生物が居るかどうかは気をつけては居たけれども、ちょっとばかし隙があった。
その数人は粗末ながらも毛皮の鎧に簡単な棍棒や手槍、手斧などで武装していて、慌てながらも即座に反応し攻撃をしてくる。
ぬわぬわ、とこちらも驚き、視界を共有しつつシンプルな糸で足止めをして後退。この“代理”大蜘蛛は、風の迷宮で育ててた大蜘蛛チームの一匹なので、全くの野良大蜘蛛よりは馴染んでるし実力もある。
これが、例えば最初に転移した邪教海賊のアジトで召喚した“野良”大蜘蛛だったら、こちらの制止など聞かずに糸で完全拘束してからのガブー! やらかしてますよ、ええ。
マジ危なかった。
不意をついての糸による反撃はそれなりに功を奏し、撤退の時間が十分にとれる。素早く視界から去って召喚解除。大蜘蛛たちのねぐらとなってる風の迷宮へと帰還していただく。
山賊らしき集団も、周辺への警戒は続けつつ、完全に大蜘蛛を見失ったと分かると、そのまま来た道を戻る。
僕はすでにインプを召喚して、こっそりと彼らの追跡。こうちょくちょくニアミスしてしまうのは結構問題だ。少なくとも彼らの動向は常に把握出来るくらいにはしておかなきゃならない。
とかなんとか考えていたのが、まあ5日ほど前の話。
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