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プロローグ 悪役令嬢の目覚め
閑話 密会
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オルザ皇国某所――
とある書斎のような場所に二人の護衛を傍に控えさせた中年の男がいた。
そして、向かい合って佇む余裕綽々の表情を浮かべている老紳士は、言わずもがなアナスターシャの祖父でありリヴィングストン家先代公爵のアールであった。
そのすぐ後ろには執事のウォルターだけを従えている。
白髪交じりの金髪に衰えない青く冷徹な眼光。
孫に向けるのとは正反対で、だが、我が子に向ける瞳とも違う、獲物を見定めるような冷たい色を帯びている。
「お久しぶりですね、バロック閣下」
アールがおもむろに口を開いた。
だが、その慇懃無礼な口調に後ろの護衛たちが反応し武器に手を伸ばした。それをバロック閣下と呼ばれた中年の男が手で制する。
「…久しぶりだね、リヴィングストン先代公爵」
ゆっくりとした口調でそう言った彼に、アールは少しだけ口元を緩めた。瞳の光だけは変わらぬままにそっと目を細める。
「今回はどういう用件であなたに会いに来たのかお分かりですよね?」
「…茶会のことなら聞いているよ。お孫さんが雷に打たれたそうだね」
「あの時点で雷が発生する確率は天候状況からしても相当低い。ましてや兆候もなく起こるなんてありえないことだ。きちんと調べれば誰の仕業かわかります」
アールは不気味に微笑むと、バロックはくしゃりと前髪を掻き上げた。
「私を疑っているのかい?」
「いいえ? でも、大方の検討はついているというだけの話で」
アールは不敵に笑いながらそう言うと、バロックが顔を強張らせた。
「…わかっているとも。私も君と同じことをおそらくは考えているだろうからね。前々から何度か『その人物』のことは見かけていたから」
「それが事実なら殺人未遂として訴訟することも私としては辞さないつもりです。だが、そうしてしまうと、アナスターシャの婚約者があなたのバカ息子という話になってしまうでしょう? それだけは勘弁してほしいわけですよ」
小ばかにするような口調でそう言うと、バロックは視線を泳がせた。
「次期皇帝だとうたっていても、まだ器的に足りないとは思うけど、バカは酷いよ」
「そういうのをバカと言うのです」
そう言った後、アールは歩いて調度品などがしまい込まれた棚に寄りかかって佇み、不敵に笑った。
「せめて、第一皇子であるシャノン皇子がいらっしゃれば変わったのでしょうけどね? 彼は母親似で聡明でしたから。でも、同じ母親似でも異母兄弟というだけで随分と違うようですが…?」
嫌味たっぷりにコケにするアールに目で殺さんばかりの顔をしながら護衛たちは睨んでいるが、バロックは少し悲しそうに目を細めただけだった。
「否定できないのが辛いところだね。それに先代女帝であった”彼女”は本当に聡明な女性だったよ。シャノンにも随分と居心地の悪い想いをさせてしまって、結果的に行方不明。…何度探索者を出しても尻尾さえ掴めないんだ」
「シャノン皇子は聡い子ですからねぇ。母親の死に疑問を持っているようでしたし。…でも、帰りたいとも思えないというところでしょうかね」
「…? 確かに死体はないけれど、捕縛したフィラディルシアのスパイが死体を山に埋めたと…」
「まあ、確かにそう言われていますね」
アールは不敵な笑みを浮かべたまま、その瞳に怪しげな色が浮かんだ。
「そこで、どうでしょう? 私のお願いを聞いてはくださいませんかね? もちろん、タダでとは言いません。叶えてくださるなら、『例の件』を調べてもいいですよ?」
悪魔じみた”取引き”を吹っかけてきた老人の割に若々しい笑みを浮かべるその顔を見ながら、バロックはしばらくじっと考え込んでいたが、しばらくしてから小さく頷いた。
護衛たちがギョッとして身を強張らせたが、バロックは彼らが何か言う前に言葉を紡ぐ。
「…私には『うん』としか言いようがないよ。そもそも、”あの惨劇”は首都には全くと言えるほど情報が吉報以外届かないとはいえ、ようやく終焉を迎えた戦争の引き金になってしまった。…すべて私が至らなかったから…だ」
アールは懐から葉巻を取り出した。
「火を貰っても?」
「魔法でつければいいのでは?」
「それでは情緒というものがないでしょう? ジッポライターで火をつけて、というひと手間が最高に格好いいと思うのですがねぇ? というか、孫に見せつけたい! で、『おじい様、渋くて素敵』とか、『おじい様、ダンディー!』とか言われたいのですよ」
呆れながらジッポライターを取り出したバロックが、アールに軽く投げてやりながら肩をすくめる。
「目的は後者では?」
「もちろん」
アールは不思議そうに小首を傾げた。
「むしろ、それ以外の理由がありませんね」
バロックはコホンと咳払いをした。
「本当に任せても?」
アールは火のついていない葉巻を一度指で挟んで口から離し、不敵な笑みを浮かべる。
その笑顔はまるで子供のような無邪気さに溢れていた。
「私のお願いを聞いてくれるなら喜んで。それとも…この私が信用できないとでも? 少なくとも本気を出してヘマをしなければ元老院さえ欺くことができるでしょう。…まあ、そうする場合は割増料金を頂戴いたしますけれど?」
「勘弁してくれ」
バロックが降参だというように両手を上にあげ、それから、やれやれと手を下ろして首を横に振って大きくため息を漏らす。
クスクスと笑いながらアールは葉巻を懐に戻し、ジッポライターを応接用テーブルに置いた。
そんな彼へおずおずとバロックは尋ねた。
「…若人を虐める趣味があるのですか?」
その情けない声を聞きながらアールは一緒に連れてきたウォルターへと歩み寄り、楽しそうに笑いながらコートを受け取った。
「おやおや、このゲームにギブアップしてしまうなんてね。皇帝ごっこも様になってきたと思ったんだが、私のような老人にもきちんと尊厳ある態度で接しないと先が見えないよ」
普段の砕けた口調に戻ったアールは逆に緊張しているバロックを横目でちらりと見た後、コートを纏ってからステッキを受け取った。
最後にシルクハットを受け取り、それを目深にかぶったアールはその深みのある青い瞳を静かに細めた。
「そもそも、君も若人と言えるほど若くはないだろうに。いつまでもそんな様子では、『彼女』から子豚ちゃんと呼ばれても仕方がないと言わざるを得ないのではないかね?」
バロックが悲しそうな顔をしてデスクに伏せたままになっていた写真を持ち上げ、深い悲し気な溜息を洩らした。
「…冗談でもいいからもう一度、彼女の声でそう呼ばれたいですよ」
「そういう甘ちゃんだから元老院に翻弄されてばかりになるんだ」
アールはそう言い残すと、ヒラヒラと手を振って颯爽と退室した。
その後を追うようにしてウォルターが最敬礼をし、主を追いかけて退室する。
☆
嵐が去った後のような書斎、バロックが深く席に座り直した。
「閣下、追いかけなくてよろしいのですか?」
ひょろっとした方の護衛がそう尋ねると、バロックは首を横に振る。
「はぁ、緊張したよ。最後は落第点を突き付けられてしまったねぇ…。君たちに話すのとあのお方に話すのとでは訳が違いすぎて胃が痛いよ」
ガタイのいいほうの護衛が尋ねた。
「あのお方、とはどういう意味でしょうか? リヴィングストン元公爵様とは伺っておりますが…」
バロックは前髪を掻き上げ、困ったような顔をした。
「うーん、一言では言い表せない人だよ。でも、この国の根幹を作った側の人間であり、私よりもずっと年寄りで、長生きで、そして強い存在だ」
二人の護衛が疑問符を頭に浮かべている様子を見ながら、彼はちょっと疲れた顔で笑った。
「ハハッ…すまないね。本当はもっとしっくりとくる言葉があるんだけれども…あの方の許可なしにその言葉を口にすることはしない約束なんだ。随分と汚い部分を背負ってもらった恩もあるし、戦争に片を付けた英雄の一人…でもあるからね」
ひょろっとした方がギョッとした勢いに任せて思わず口に出していた。
「ええっ!? 五人の英雄、その一人なのですか!?」
そう言ってから慌てて口を両手で覆って塞ぎ、相棒に思い切り叩かれて痛そうな音と、そして小さな悲鳴が漏れる。
バロックは咎めることはなく、遠い目をしながら頷いた。
彼らに聞こえない程度の声でこんなことを呟いて。
「本当に、何者なんだろうね…彼は」
とある書斎のような場所に二人の護衛を傍に控えさせた中年の男がいた。
そして、向かい合って佇む余裕綽々の表情を浮かべている老紳士は、言わずもがなアナスターシャの祖父でありリヴィングストン家先代公爵のアールであった。
そのすぐ後ろには執事のウォルターだけを従えている。
白髪交じりの金髪に衰えない青く冷徹な眼光。
孫に向けるのとは正反対で、だが、我が子に向ける瞳とも違う、獲物を見定めるような冷たい色を帯びている。
「お久しぶりですね、バロック閣下」
アールがおもむろに口を開いた。
だが、その慇懃無礼な口調に後ろの護衛たちが反応し武器に手を伸ばした。それをバロック閣下と呼ばれた中年の男が手で制する。
「…久しぶりだね、リヴィングストン先代公爵」
ゆっくりとした口調でそう言った彼に、アールは少しだけ口元を緩めた。瞳の光だけは変わらぬままにそっと目を細める。
「今回はどういう用件であなたに会いに来たのかお分かりですよね?」
「…茶会のことなら聞いているよ。お孫さんが雷に打たれたそうだね」
「あの時点で雷が発生する確率は天候状況からしても相当低い。ましてや兆候もなく起こるなんてありえないことだ。きちんと調べれば誰の仕業かわかります」
アールは不気味に微笑むと、バロックはくしゃりと前髪を掻き上げた。
「私を疑っているのかい?」
「いいえ? でも、大方の検討はついているというだけの話で」
アールは不敵に笑いながらそう言うと、バロックが顔を強張らせた。
「…わかっているとも。私も君と同じことをおそらくは考えているだろうからね。前々から何度か『その人物』のことは見かけていたから」
「それが事実なら殺人未遂として訴訟することも私としては辞さないつもりです。だが、そうしてしまうと、アナスターシャの婚約者があなたのバカ息子という話になってしまうでしょう? それだけは勘弁してほしいわけですよ」
小ばかにするような口調でそう言うと、バロックは視線を泳がせた。
「次期皇帝だとうたっていても、まだ器的に足りないとは思うけど、バカは酷いよ」
「そういうのをバカと言うのです」
そう言った後、アールは歩いて調度品などがしまい込まれた棚に寄りかかって佇み、不敵に笑った。
「せめて、第一皇子であるシャノン皇子がいらっしゃれば変わったのでしょうけどね? 彼は母親似で聡明でしたから。でも、同じ母親似でも異母兄弟というだけで随分と違うようですが…?」
嫌味たっぷりにコケにするアールに目で殺さんばかりの顔をしながら護衛たちは睨んでいるが、バロックは少し悲しそうに目を細めただけだった。
「否定できないのが辛いところだね。それに先代女帝であった”彼女”は本当に聡明な女性だったよ。シャノンにも随分と居心地の悪い想いをさせてしまって、結果的に行方不明。…何度探索者を出しても尻尾さえ掴めないんだ」
「シャノン皇子は聡い子ですからねぇ。母親の死に疑問を持っているようでしたし。…でも、帰りたいとも思えないというところでしょうかね」
「…? 確かに死体はないけれど、捕縛したフィラディルシアのスパイが死体を山に埋めたと…」
「まあ、確かにそう言われていますね」
アールは不敵な笑みを浮かべたまま、その瞳に怪しげな色が浮かんだ。
「そこで、どうでしょう? 私のお願いを聞いてはくださいませんかね? もちろん、タダでとは言いません。叶えてくださるなら、『例の件』を調べてもいいですよ?」
悪魔じみた”取引き”を吹っかけてきた老人の割に若々しい笑みを浮かべるその顔を見ながら、バロックはしばらくじっと考え込んでいたが、しばらくしてから小さく頷いた。
護衛たちがギョッとして身を強張らせたが、バロックは彼らが何か言う前に言葉を紡ぐ。
「…私には『うん』としか言いようがないよ。そもそも、”あの惨劇”は首都には全くと言えるほど情報が吉報以外届かないとはいえ、ようやく終焉を迎えた戦争の引き金になってしまった。…すべて私が至らなかったから…だ」
アールは懐から葉巻を取り出した。
「火を貰っても?」
「魔法でつければいいのでは?」
「それでは情緒というものがないでしょう? ジッポライターで火をつけて、というひと手間が最高に格好いいと思うのですがねぇ? というか、孫に見せつけたい! で、『おじい様、渋くて素敵』とか、『おじい様、ダンディー!』とか言われたいのですよ」
呆れながらジッポライターを取り出したバロックが、アールに軽く投げてやりながら肩をすくめる。
「目的は後者では?」
「もちろん」
アールは不思議そうに小首を傾げた。
「むしろ、それ以外の理由がありませんね」
バロックはコホンと咳払いをした。
「本当に任せても?」
アールは火のついていない葉巻を一度指で挟んで口から離し、不敵な笑みを浮かべる。
その笑顔はまるで子供のような無邪気さに溢れていた。
「私のお願いを聞いてくれるなら喜んで。それとも…この私が信用できないとでも? 少なくとも本気を出してヘマをしなければ元老院さえ欺くことができるでしょう。…まあ、そうする場合は割増料金を頂戴いたしますけれど?」
「勘弁してくれ」
バロックが降参だというように両手を上にあげ、それから、やれやれと手を下ろして首を横に振って大きくため息を漏らす。
クスクスと笑いながらアールは葉巻を懐に戻し、ジッポライターを応接用テーブルに置いた。
そんな彼へおずおずとバロックは尋ねた。
「…若人を虐める趣味があるのですか?」
その情けない声を聞きながらアールは一緒に連れてきたウォルターへと歩み寄り、楽しそうに笑いながらコートを受け取った。
「おやおや、このゲームにギブアップしてしまうなんてね。皇帝ごっこも様になってきたと思ったんだが、私のような老人にもきちんと尊厳ある態度で接しないと先が見えないよ」
普段の砕けた口調に戻ったアールは逆に緊張しているバロックを横目でちらりと見た後、コートを纏ってからステッキを受け取った。
最後にシルクハットを受け取り、それを目深にかぶったアールはその深みのある青い瞳を静かに細めた。
「そもそも、君も若人と言えるほど若くはないだろうに。いつまでもそんな様子では、『彼女』から子豚ちゃんと呼ばれても仕方がないと言わざるを得ないのではないかね?」
バロックが悲しそうな顔をしてデスクに伏せたままになっていた写真を持ち上げ、深い悲し気な溜息を洩らした。
「…冗談でもいいからもう一度、彼女の声でそう呼ばれたいですよ」
「そういう甘ちゃんだから元老院に翻弄されてばかりになるんだ」
アールはそう言い残すと、ヒラヒラと手を振って颯爽と退室した。
その後を追うようにしてウォルターが最敬礼をし、主を追いかけて退室する。
☆
嵐が去った後のような書斎、バロックが深く席に座り直した。
「閣下、追いかけなくてよろしいのですか?」
ひょろっとした方の護衛がそう尋ねると、バロックは首を横に振る。
「はぁ、緊張したよ。最後は落第点を突き付けられてしまったねぇ…。君たちに話すのとあのお方に話すのとでは訳が違いすぎて胃が痛いよ」
ガタイのいいほうの護衛が尋ねた。
「あのお方、とはどういう意味でしょうか? リヴィングストン元公爵様とは伺っておりますが…」
バロックは前髪を掻き上げ、困ったような顔をした。
「うーん、一言では言い表せない人だよ。でも、この国の根幹を作った側の人間であり、私よりもずっと年寄りで、長生きで、そして強い存在だ」
二人の護衛が疑問符を頭に浮かべている様子を見ながら、彼はちょっと疲れた顔で笑った。
「ハハッ…すまないね。本当はもっとしっくりとくる言葉があるんだけれども…あの方の許可なしにその言葉を口にすることはしない約束なんだ。随分と汚い部分を背負ってもらった恩もあるし、戦争に片を付けた英雄の一人…でもあるからね」
ひょろっとした方がギョッとした勢いに任せて思わず口に出していた。
「ええっ!? 五人の英雄、その一人なのですか!?」
そう言ってから慌てて口を両手で覆って塞ぎ、相棒に思い切り叩かれて痛そうな音と、そして小さな悲鳴が漏れる。
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