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プロローグ 悪役令嬢の目覚め
ep1
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とある惑星、その世界には魔法と呼ばれる力が根付いていた。
地方によっては奇跡とか、悪魔の秘法と呼ばれることもあったらしいが、それも遠い過去のお話。その世界にとって魔法は文明を作ったと言っても過言ではないほど影響力をもたらした。
その世界には二つの大陸と無数の島々で構成されていたが、そんな大陸のうち、アーチ状に横たわった北側のその大陸、日が沈む西側に存在する大国の一つ『オルザ皇国』。
オルザ皇国のとある貴族のお屋敷にて――
そこに玉のように美しい一人の令嬢がいた。
母親譲りの指通りの滑らかな金髪に、世にも珍しいオッドアイの瞳をもって生まれたその令嬢の名をアナスターシャと言い、あと数か月で上級学校に通うことになる14歳でもある。
「お嬢様、お茶をお持ちいたしました」
彼女は執事の声に振り返ると、優雅に微笑んでカップを受け取った。
「ありがとう、ウォルター」
老齢の執事は優雅にお辞儀をし、穏やかな笑みを浮かべる。
「お嬢様のお気に入りである『アンティア・ティーショップ』の最高級茶葉を使用しております」
「ふふっ、よくおわかりで♪」
そう言いつつ、何気なく離れた場所で楽しそうに話を弾ませている煌びやかなドレスに身を包んだ二人の美女を眺め、彼女は少しだけ寂しそうな顔をした後、ハッとして老執事ウォルターを振り返った。
「もう下がっていいわよ」
「失礼いたします」
表情の変化に気が付かなかったはずはないが、彼は何も言わずに大人しく退席し、彼女はパラソルの下で湯気の微かに立ち込める水面に視線を落とす。
そこに映るのは青い目と紫の目のオッドアイ。
「…母さまは綺麗っておっしゃってくれたのに…」
そう呟いて瞼を伏せた彼女だったが、気を取り直したように立ち上がった。
「でねー、あの子ったら急に転んでしまったのよ? そそっかしくて可愛いけれど、怪我だけは注意してほしいのよね」
喧しい声が聞こえる距離になり、長い茶髪に緑の目をした妖艶な美女が砕けた口調で一緒に話している美女に声をかけていた。
隣にいる、金髪に深みのある緑の目をしている美女がフフッと笑った。
「あら、お宅のお嬢さんが何か話したいそうよ?」
すると、茶髪に緑の目の美女が露骨に嫌そうな顔をした。
「何?」
「お義母さま、殿下をお誘いして散歩に行ってまいります。ローディア様、殿下をお借りいたしますがよろしいでしょうか?」
お義母さまと呼ばれた女は見下すように彼女を見やり、冷たい口調で言い放った。
「さっさとそうなさい。せっかく私が決めた婚約相手なのですから、その相手のもてなしも出来ないでどうするというのです?」
金髪に緑の目の美女はアナスターシャを擁護するように「まあまあ、許しておやりなさいな」と宥め、そして微笑んだ。
「あの子なら噴水のところで手持ち無沙汰になっていたわ」
「はい、ありがとうございます、ローディア様」
「うふふっ、よろしくてよ。――それより、メローネ。香水変えたのでは?」
メローネと呼ばれたお義母さまもとい、アナスターシャの継母は機嫌を直したのか妖艶な笑みを浮かべ、のんびりと返す。
「そうなの。久しぶりに学生時代の友であるあなたに会うのだから、ちょっと懐かしいものを付けようかと思ってね」
そんな母親たちの会話を聞き流したアナスターシャはバラに囲まれたお茶会をしている庭を離れ、その奥にある噴水のある開けた場所に足を運んだ。
「お久しぶりです、殿下」
そう声をかけた相手である少年が顔を上げた。
同じく14歳であるという割に大人びた顔をしているが、背丈はあまり変わらない金髪にヨモギ色の目をしている彼は不機嫌そうに噴水の傍にあるベンチに腰掛け、ぼんやりとしていた。
「なんだ」
アナスターシャはぴくっと眉を微かに動かしたが、彼女の婚約者である彼はこのオルザ皇国の皇子でもあり、現状で次期皇帝であると言われている存在でもあった。
「なんだ、ではございません。私、アナスターシャと言う名前がありますの」
彼女は少しだけ声に棘のある言い方を混ぜると、彼は鼻で笑った。
「貴様のような女はそれで十分。そもそも、次期皇帝である俺の婚約者にしていただいた側の人間のくせに偉そうな口を利いていいのか?」
アナスターシャはギュッと握り拳を固めた。
「無礼をお詫びいたしますわ、ゼーク殿下」
スカートの裾を軽くつまんで深々と頭を下げた彼女に、ゼーク殿下と呼ばれた彼は彼女を嘲笑う。
「そもそも、貴様の代わり何ぞいくらでもいる。たかが公爵令嬢の分際で調子に乗るなよ。そもそも、貴様みたいな顔だけが売りの女なんぞ婚約者に迎える義理はないんだ。母上が決めたから従ってやっただけで、俺が選んだ女を母上が気に入ってくれたら、すぐにでも婚約破棄してやる」
アナスターシャはキョトンとして顔を上げると、ゼークはさらに嘲笑を深めた。
「わからないか? つまりはな、貴様よりも好きな女ができたんだよ。貴様みたいな何にもとりえのない女なんぞ婚約者としてこのまま婚約してやる筋合いはない。よって、貴様を利用することに決めたんだよ」
「利用…?」
ゼークはさらに調子に乗ったのか、楽しそうに笑った。
その笑みに背筋が凍るような思いを覚え、アナスターシャが後ずさる。
「そうだ。貴様を悪役に仕立て上げて、今まで婚約者として振る舞わせられたくだらない時間の分を報復させてもらう。泣いて詫びても遅いぞ。――どう足掻こうと、貴様の行く末は終焉だからな」
「…リヴィングストン家の評判を落とそうとすればどうなるか、わかりませんの?」
辛うじて絞り出した彼女に、ゼークは飄々とした顔で尋ねた。
「そんな一公爵家程度の人間が、しかも、愛されてもいない見捨てられた前妻の子程度の貴様がいなくなったなら、公爵家も清々するだろうよ。そして、この俺に感謝をするだけの話だ」
勝ち誇ったようにそう言ったゼークが茫然とした顔をしているアナスターシャに腹を抱えて笑いながら、ベンチに座り直して余計に笑った。
アナスターシャは理解が追い付かずに戸惑って声を振り絞ろうとした。
――のだが…。
ズガーン!!
凄まじい雷鳴の音が轟き、激しい稲光が彼女を一瞬で飲み込み、傍にあった大樹が巻き添えを食らって激しく炎を立てた。
「ふぎゃん!?」
素っ頓狂な叫び声をあげたアナスターシャが倒れた後、使用人たちがものすごく慌てた顔をしてアナスターシャの保護と早急な治療、そして火を上げている大樹の消火活動と客人や家人たちの避難作業とてんやわんやになったのだが、雷に打たれた時点で意識を失っていた彼女には知る由もない話である。
…
………
それからどれくらいの時間が経ったのだろうか。
薄暗い部屋の中、雷に打たれ、黒焦げになる前のように綺麗な顔の少女がベッドの上で目を覚ました。
「……ううっ」
朦朧とした目をして彼女は額に手をやり、寝返りを打ってぐったりしたような顔でうろんな表情になり、小さく息を吐き出した。
「…怠い」
そして、小さく俯いた。
「…あれ?」
のだが、不思議そうに胸元に手をやり、そして、次に腰へ触れた。
「何これ? 腰、細っ…。それに胸もおっきくなっているし…何なの?」
ゆっくりと立ち上がり、少しぼんやりしながら慣れた仕草で靴を履き、姿見の鏡の前に立った彼女はギョッとして目を見開いた。
「私、体が縮んでる!?」
縮んでいると叫んだ声がやけに反響し、慌てふためいたように視線を巡らせ、不安げな顔をして周囲を見渡した。
「ここ、どこ?」
地方によっては奇跡とか、悪魔の秘法と呼ばれることもあったらしいが、それも遠い過去のお話。その世界にとって魔法は文明を作ったと言っても過言ではないほど影響力をもたらした。
その世界には二つの大陸と無数の島々で構成されていたが、そんな大陸のうち、アーチ状に横たわった北側のその大陸、日が沈む西側に存在する大国の一つ『オルザ皇国』。
オルザ皇国のとある貴族のお屋敷にて――
そこに玉のように美しい一人の令嬢がいた。
母親譲りの指通りの滑らかな金髪に、世にも珍しいオッドアイの瞳をもって生まれたその令嬢の名をアナスターシャと言い、あと数か月で上級学校に通うことになる14歳でもある。
「お嬢様、お茶をお持ちいたしました」
彼女は執事の声に振り返ると、優雅に微笑んでカップを受け取った。
「ありがとう、ウォルター」
老齢の執事は優雅にお辞儀をし、穏やかな笑みを浮かべる。
「お嬢様のお気に入りである『アンティア・ティーショップ』の最高級茶葉を使用しております」
「ふふっ、よくおわかりで♪」
そう言いつつ、何気なく離れた場所で楽しそうに話を弾ませている煌びやかなドレスに身を包んだ二人の美女を眺め、彼女は少しだけ寂しそうな顔をした後、ハッとして老執事ウォルターを振り返った。
「もう下がっていいわよ」
「失礼いたします」
表情の変化に気が付かなかったはずはないが、彼は何も言わずに大人しく退席し、彼女はパラソルの下で湯気の微かに立ち込める水面に視線を落とす。
そこに映るのは青い目と紫の目のオッドアイ。
「…母さまは綺麗っておっしゃってくれたのに…」
そう呟いて瞼を伏せた彼女だったが、気を取り直したように立ち上がった。
「でねー、あの子ったら急に転んでしまったのよ? そそっかしくて可愛いけれど、怪我だけは注意してほしいのよね」
喧しい声が聞こえる距離になり、長い茶髪に緑の目をした妖艶な美女が砕けた口調で一緒に話している美女に声をかけていた。
隣にいる、金髪に深みのある緑の目をしている美女がフフッと笑った。
「あら、お宅のお嬢さんが何か話したいそうよ?」
すると、茶髪に緑の目の美女が露骨に嫌そうな顔をした。
「何?」
「お義母さま、殿下をお誘いして散歩に行ってまいります。ローディア様、殿下をお借りいたしますがよろしいでしょうか?」
お義母さまと呼ばれた女は見下すように彼女を見やり、冷たい口調で言い放った。
「さっさとそうなさい。せっかく私が決めた婚約相手なのですから、その相手のもてなしも出来ないでどうするというのです?」
金髪に緑の目の美女はアナスターシャを擁護するように「まあまあ、許しておやりなさいな」と宥め、そして微笑んだ。
「あの子なら噴水のところで手持ち無沙汰になっていたわ」
「はい、ありがとうございます、ローディア様」
「うふふっ、よろしくてよ。――それより、メローネ。香水変えたのでは?」
メローネと呼ばれたお義母さまもとい、アナスターシャの継母は機嫌を直したのか妖艶な笑みを浮かべ、のんびりと返す。
「そうなの。久しぶりに学生時代の友であるあなたに会うのだから、ちょっと懐かしいものを付けようかと思ってね」
そんな母親たちの会話を聞き流したアナスターシャはバラに囲まれたお茶会をしている庭を離れ、その奥にある噴水のある開けた場所に足を運んだ。
「お久しぶりです、殿下」
そう声をかけた相手である少年が顔を上げた。
同じく14歳であるという割に大人びた顔をしているが、背丈はあまり変わらない金髪にヨモギ色の目をしている彼は不機嫌そうに噴水の傍にあるベンチに腰掛け、ぼんやりとしていた。
「なんだ」
アナスターシャはぴくっと眉を微かに動かしたが、彼女の婚約者である彼はこのオルザ皇国の皇子でもあり、現状で次期皇帝であると言われている存在でもあった。
「なんだ、ではございません。私、アナスターシャと言う名前がありますの」
彼女は少しだけ声に棘のある言い方を混ぜると、彼は鼻で笑った。
「貴様のような女はそれで十分。そもそも、次期皇帝である俺の婚約者にしていただいた側の人間のくせに偉そうな口を利いていいのか?」
アナスターシャはギュッと握り拳を固めた。
「無礼をお詫びいたしますわ、ゼーク殿下」
スカートの裾を軽くつまんで深々と頭を下げた彼女に、ゼーク殿下と呼ばれた彼は彼女を嘲笑う。
「そもそも、貴様の代わり何ぞいくらでもいる。たかが公爵令嬢の分際で調子に乗るなよ。そもそも、貴様みたいな顔だけが売りの女なんぞ婚約者に迎える義理はないんだ。母上が決めたから従ってやっただけで、俺が選んだ女を母上が気に入ってくれたら、すぐにでも婚約破棄してやる」
アナスターシャはキョトンとして顔を上げると、ゼークはさらに嘲笑を深めた。
「わからないか? つまりはな、貴様よりも好きな女ができたんだよ。貴様みたいな何にもとりえのない女なんぞ婚約者としてこのまま婚約してやる筋合いはない。よって、貴様を利用することに決めたんだよ」
「利用…?」
ゼークはさらに調子に乗ったのか、楽しそうに笑った。
その笑みに背筋が凍るような思いを覚え、アナスターシャが後ずさる。
「そうだ。貴様を悪役に仕立て上げて、今まで婚約者として振る舞わせられたくだらない時間の分を報復させてもらう。泣いて詫びても遅いぞ。――どう足掻こうと、貴様の行く末は終焉だからな」
「…リヴィングストン家の評判を落とそうとすればどうなるか、わかりませんの?」
辛うじて絞り出した彼女に、ゼークは飄々とした顔で尋ねた。
「そんな一公爵家程度の人間が、しかも、愛されてもいない見捨てられた前妻の子程度の貴様がいなくなったなら、公爵家も清々するだろうよ。そして、この俺に感謝をするだけの話だ」
勝ち誇ったようにそう言ったゼークが茫然とした顔をしているアナスターシャに腹を抱えて笑いながら、ベンチに座り直して余計に笑った。
アナスターシャは理解が追い付かずに戸惑って声を振り絞ろうとした。
――のだが…。
ズガーン!!
凄まじい雷鳴の音が轟き、激しい稲光が彼女を一瞬で飲み込み、傍にあった大樹が巻き添えを食らって激しく炎を立てた。
「ふぎゃん!?」
素っ頓狂な叫び声をあげたアナスターシャが倒れた後、使用人たちがものすごく慌てた顔をしてアナスターシャの保護と早急な治療、そして火を上げている大樹の消火活動と客人や家人たちの避難作業とてんやわんやになったのだが、雷に打たれた時点で意識を失っていた彼女には知る由もない話である。
…
………
それからどれくらいの時間が経ったのだろうか。
薄暗い部屋の中、雷に打たれ、黒焦げになる前のように綺麗な顔の少女がベッドの上で目を覚ました。
「……ううっ」
朦朧とした目をして彼女は額に手をやり、寝返りを打ってぐったりしたような顔でうろんな表情になり、小さく息を吐き出した。
「…怠い」
そして、小さく俯いた。
「…あれ?」
のだが、不思議そうに胸元に手をやり、そして、次に腰へ触れた。
「何これ? 腰、細っ…。それに胸もおっきくなっているし…何なの?」
ゆっくりと立ち上がり、少しぼんやりしながら慣れた仕草で靴を履き、姿見の鏡の前に立った彼女はギョッとして目を見開いた。
「私、体が縮んでる!?」
縮んでいると叫んだ声がやけに反響し、慌てふためいたように視線を巡らせ、不安げな顔をして周囲を見渡した。
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