龍騎士の花嫁
中流貴族の私生児として生まれたスーヴィエラ。
彼女は家族から愛されず、虐待を受けて育った。
ほとんど屋敷から出して貰えず、行き場のない彼女の唯一とも言える心の拠り所は侍女のリアラだけだった。
辛い毎日を耐え抜いていた彼女だったが、ある日、彼女を嬲っていた父親が勝手に取りまとめてきた縁談の報告を受ける。
実家からいきなり出され、しかも、いきなり挙式を執り行った相手は大商家の次男で、龍騎士をしているという青年、ヴィンセント。
しかし、彼女が言い渡されたのは、『部屋を好きに使えばいい』という言葉と、そして、『勝手に許可なく私の部屋に入らないように』という一言。
行き場のない彼女は果たして幸せになれるのか…。
*基本的に彼らにとってより良い結末を迎えられるように話を展開する予定ですが、序盤、胸糞悪い表現が彼女の人生を表現するために出てきます。
それと、念のためR15ではなく、R18のタグをつけさせていただきます。教育に相応しくない表現が多用される可能性があるので、ご注意ください。
なお、本作は最初こそアレですが、ハッピーエンドは目指しています。
第一部スーヴィエラ編 完結いたしました。
第二部はその専属侍女であるリアラのお話です。そちらの方は~R15くらいです。そちらも完結済みです。
ご不明な点などございましたらコメントにお願いします。
設定・資料集
特別短編集
第一部 序章 灰色の世界で
第一部 第一章 虚無の安寧
第一部 第二章 初めてのお出かけ
第一部 第三章 初めてのデート
第一部 第四章 折れた止まり木
第一部 第五章 羽休めの街
第一部 第六章 心の楔と首の軛
第一部 第七章 天使の翼
第一部 第八章 ひだまりの場所
第一部 終章 あなたの隣で。
番外編 小噺集
第二部 第一章 モノガタリの始まりに
第二部 第二章 列車にて
第二部 第三章 揺れ動くは乙女心
第二部 第四章 祈りと幸運
第二部 終章 私の騎士様
番外編②
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「僕もだよ、ラジョーネ。もし君が番じゃなかったら、愛する君を冷たく突き放して捨てなきゃいけないと思うと辛くて辛くて」
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