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闇を打ち砕くアサシン

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「こちらが情報収集科から提出してもらった資料になります!破田君と櫻さんはちゃんと資料に目を通しておいて下さい、じゃあ私は午後から暗殺科の生徒達の訓練がありますのでその準備をしてきます」
「「はい」」
と、“俺”たちは返事をして先生から資料を受け取ったあと俺達は職員室から退出し、夜斬達が待つ食堂へ向かうことにした

ーーーーーーーーーー
…ええっと、夜斬達はどこかなーっと
おっ、いたいた!ちゃんと席をとってくれてる…
俺は、月見うどんを食べている夜斬の隣に座った
「センキューな、夜斬!」
「耳元でうるせーよ、スピーカーかお前は」
感謝の言葉を言ったのだが酷い言われようだ
…相変わらずの毒舌だな……泣くぞ
「あんたの声デカすぎるのよ!少しは周りの迷惑を考えなさいよね!」
そう言う櫻もデカイ声で言いながら親子丼を食べている倉石が取っていてくれた席に座る
…櫻だけには声がデカイと言われたくない
「破田は何を食べるんだ?」
不意に夜斬そんなことを聞いてくる
「カレーだよ!力がつきそうだからな!」
「よくそんなゲr「言うなァァァ!」…」
「食欲なくなんだろうが!」
相変わらず酷いやつだ…酷すぎる…
「ま、まぁさ!早く食べないと時間なくなっちゃうよ?」
「おう!そうだな!」
そう言われると俺はカレー、そして櫻は唐揚げ定食の食券を買いに席を立った
「俺はこの後、武器製造科の教室に行く予定だけど櫻はどうする?」
そう言いながら食券を取り質問した
「私も行く予定だけど!」
「そんじゃあ、一緒に行くか!」
「えっ?普通に嫌だけど!臭いし!」
「臭かねーよ!…臭くないよね?」
そう言いながら俺達は食券を出した
食堂のおばちゃんが笑顔で受け取り準備に取り掛かる
「えっ、気付いてなかったの?…ごめん!」
「えっ何!?やめて!本当っぽいからやめて!」
俺達が話しているとおばちゃんが喋りかけてきた
「あなた達いつも元気ね~ほらおまけしとくから」
そう言い、俺にはカレーの上にトンカツを、櫻には唐揚げを一個追加してくれた
「おばちゃんね~あなた達にいつも元気を貰ってるからね~いつまでも元気でいるんだよ」
「おばちゃんありがとう!大丈夫ですよ!俺達はいつまでも元気でおばちゃんの料理食いに来ますから!」
「そうね!だからおばちゃんも元気でいてよね」
俺達はそう言い残し夜斬達の座っている席の方へ戻って行った
「櫻…お前また唐揚げか?……太るぞ」
席に着くなり夜斬が櫻にそう言い放つ
「なっ!?うっさいわね!私は太りにくい体質だから大丈夫なのよ!!」
「え?でも彩加ちゃん最近体重増え「言うなァァァ!」…」
そして倉石は無意識に追い打ちをかける
「ぷっ……」
俺は笑ってはいけないところで笑ってしまった
「笑ったわね!!殺してやるー!!」
櫻は珍しく涙目になっていた
ーーーーーーーーーーー
俺達は昼食を食べた後、武器製造科の教室に向かった
教室の扉を開けると黒い眼帯を左目につけ、右手に包帯を巻いた奇妙な男子生徒が現れた
「……むぅ?我が地獄の能力により作られし宝具を求める者がまた現れたか…」
(また僕の作った武器が必要な人が来た)
そう言うと奇妙な格好をした男子生徒はこちらに近づいてきた
「貴様は我に何を求める……」
(あなたの求めている物は何?)
……二年間の付き合いだ、こいつの言っている事や扱い方はある程度分かっている
「頼んでた物を取りにきたんだけど、出来上がってる?」
そう聞くと眼帯の生徒はニヤリと笑い、こう言い放った
「…ふん……我を誰だと思っている……我は万物を創造し、破壊する者……ブラフマー・タクヤ・シヴァだぞ……カイザーナックルを創造するなど宇宙を創造するより容易い」
(僕の名前は柴田 拓哉、カイザーナックルは出来てるよ)
といい、俺にカイザーナックルを渡してきた
「おお!注文通りだ!ちゃんとナックルの先にはニードルが付いてるし!流石の出来だ
な!」
「当然だ…」
と、クールに振舞っているが顔は赤らめ嬉しそうに照れている
「わたしの品はちゃんと出来てるんでしょうね!」
櫻が柴田に聞いた
「ふん…そう慌てるな今出してやる……」
そう言うと柴田は櫻の注文した毒針を飛ばす短針銃を取り出した
「ふーん…これはいいわね!軽くて持ちやすいわ!」
「そう…これが我の神技……我が能力…」
(これが学園で習得した技術だよ)
そう言うと柴田は急に左目を抑え、苦しみはじめた
「くっ…!こんな時に左目が疼き始めやがった……おのれ!…はっ!?我の体を乗っ取る気か!」
(左目に宿る何者かに体を乗っ取られそうになっている設定だよ)
「ここから早く立ち去れっ!我が我じゃ無くなる前に!!」
(次の仕事があるから早く帰って下さい)
「はいはい、分かった分かった」
「また次もよろしくな!」
そう言って俺達が退出しようとした時
柴田は急に何かを思い出したのか俺達を慌てて呼び止めた
「あっ、ちょっと待っ……貴様ら少し待て…」
(あっ、ちょっと待っ……君達少し待って下さい)
「ん?どうした?」
と聞き返すと
「一条将広は来ているか?」
「一条なら今日も奈々緒が連れて来たぜ!午後は訓練だから、あいつなら射撃場にいるんじゃないか?」
「えっ!?美咲さんが連れてっ!?……ゴホン…了解した…我、直々に射撃場に向かうとしよう…」
そう言うと柴田は射撃場の方に向かって歩いて行った
俺達は教室に戻り課題に向けて資料に目を通すことにした

ーーーーーーーーーー
松本 源明
表向きは外科医だが、ヤクザと繋がっており、麻薬の取引先と取引するときのみ護衛として繋がりのあるヤクザを最低でも5人程連れている
更に診察に来た患者に点滴と称し少量の麻薬を投与してる疑惑がある
この疑惑を捜査しこれが事実であれば速やかに殺害せよ
なお、取引現場に遭遇した場合、取引先と護衛も殺害対象とする
…と資料には書いてある
「ゲスいわね…その麻薬で何人の人生を食い潰してきたのかしら」
「そうだな…こういう奴らは生かしておいてもいいことはない、仮に法で裁かれてもこういう奴は何度でも繰り返すだろうな」
「そうね……でも何で警察に捕まらないのかしら」
「さぁな…誰にかは知らないけど金でも握らせたんだろ……そろそろ行くか」
俺達は課題の準備の為にそれぞれ寮に帰宅することにした。

ーーーーーーーーー
課題の準備を終わらせた俺達は船場で合流した
「本当に仕事とプライベートは分けるのね!今回は早いじゃない!」
「まあな!」
船のエンジン音が早く乗れと言わんばかりに鳴り響いている
「そんじゃ奴らを闇に葬り去りに行くとするか!」
「うわっ、何それ!柴田みたい!キモッ!」
「俺は中2病じゃねーよ!」
俺達は暗殺に行くとは思えない程、気の抜けた普段通りの会話をしながら船に乗り込んだ
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