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序章:朝、目が覚めたらぬいぐるみになっていた俺。
第4話「俺、好感度MAX」
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「なあ、アメリア……だよな?
このガキはいったい誰なんだ?」
「ふざけないでっ!!!」
へぷんっ!
おいおい、こいつマジでアメリアだわ。
見た、今の容赦のないチョップ?
ふかふかボディじゃなかったら真っ二つよ?
こんなの人間相手に繰り出してくるのは、アメリアしかいねえ。
「あ、そうだったわね……ちょっと待ってなさいよ!
……えっと、これだったかしら?
ああ、これはゴミか。
これは……こっちもゴミね」
おい、お前ふざけんなっ!?
俺の大切な研究資料を粗末に扱うんじゃねえ!
「何よ、これが大切なら何に使うのか言ってみなさいよ」
「使い道?
それは……えっと、…………と、特にはないけど?」
「ゴミじゃない」
あぁぁぁあああああ!!
お前っ、なんてことするんだ!?
これはもう手に入らない……気がする、貴重な……いや、そうでもないかもしれないけど、……な、なんか妙に綺麗な石なのに!!!
「綺麗なものが好きなら私を見てればいいでしょ?
それよりあったわよ、はい」
ちっ……、んん、何だよこれ?
俺の字だけど……こんなの書いたっけな。
「よお、これを見てるってことは、お前はとっても運がいいってことだ」
知ってるよ、だってそれが―――
「唯一のとりえ……だろ?」
「おい、これ書いたのいったい誰だ?
すっげえキモいんだけど」
「あなた」
「通りでカッコいいと思った!」
はぁ……、酔ったときにでも書いたのかね。
「まあそんな顔すんなよ、俺も男に手紙を書くなんて初めてだ。
それも俺自身に向けてだ……気持ち悪くね?」
ああ、同感だ。
「うはは。
悪いんだが、時間がまったくないから、手短に行くぜ」
ふざけるな、ちゃんと説明しろ。
「いくら自分とはいえ、男の為に使うくらいなら、女の裸でも想像してる方がいくらかマシだろ?」
ん……それはそうだな、まあ、俺なら直接会いに行くけど……………っ!?
「気づいたか?
気づいてないかもしれないから一応言うが、俺はこの場所から出られない。
つまり……まあ監禁ってわけだな。
家族はこのことを知らないし、知らせるな。
最初の1行目以外は俺だけ……いや、なんて言えばいいんだ?
あー、ようするにだ、俺とお前にしか見えないようにしておいたってわけだな。
いいか、家族の俺に対する好感度は最高頂、いわゆるMAX状態のはずだ――」
監禁ってマジ? ……って、家族の好感度MAX?
好感度……
ちらっと、さっき隅に追いやった例の絵本を見た。
『好き嫌いはバッテン、パパ嫌いはハナマル』
ふぅむ。
「なあ、俺のことどう思う?」
「あなたを見てると、この世にごみなんてないと思えるわ。
あなた以外」
「かわいい」
ふむ……ガキはともかく、嫁の好感度は確かにMAXだな。
ただし、悪いほうにだけど。
このガキはいったい誰なんだ?」
「ふざけないでっ!!!」
へぷんっ!
おいおい、こいつマジでアメリアだわ。
見た、今の容赦のないチョップ?
ふかふかボディじゃなかったら真っ二つよ?
こんなの人間相手に繰り出してくるのは、アメリアしかいねえ。
「あ、そうだったわね……ちょっと待ってなさいよ!
……えっと、これだったかしら?
ああ、これはゴミか。
これは……こっちもゴミね」
おい、お前ふざけんなっ!?
俺の大切な研究資料を粗末に扱うんじゃねえ!
「何よ、これが大切なら何に使うのか言ってみなさいよ」
「使い道?
それは……えっと、…………と、特にはないけど?」
「ゴミじゃない」
あぁぁぁあああああ!!
お前っ、なんてことするんだ!?
これはもう手に入らない……気がする、貴重な……いや、そうでもないかもしれないけど、……な、なんか妙に綺麗な石なのに!!!
「綺麗なものが好きなら私を見てればいいでしょ?
それよりあったわよ、はい」
ちっ……、んん、何だよこれ?
俺の字だけど……こんなの書いたっけな。
「よお、これを見てるってことは、お前はとっても運がいいってことだ」
知ってるよ、だってそれが―――
「唯一のとりえ……だろ?」
「おい、これ書いたのいったい誰だ?
すっげえキモいんだけど」
「あなた」
「通りでカッコいいと思った!」
はぁ……、酔ったときにでも書いたのかね。
「まあそんな顔すんなよ、俺も男に手紙を書くなんて初めてだ。
それも俺自身に向けてだ……気持ち悪くね?」
ああ、同感だ。
「うはは。
悪いんだが、時間がまったくないから、手短に行くぜ」
ふざけるな、ちゃんと説明しろ。
「いくら自分とはいえ、男の為に使うくらいなら、女の裸でも想像してる方がいくらかマシだろ?」
ん……それはそうだな、まあ、俺なら直接会いに行くけど……………っ!?
「気づいたか?
気づいてないかもしれないから一応言うが、俺はこの場所から出られない。
つまり……まあ監禁ってわけだな。
家族はこのことを知らないし、知らせるな。
最初の1行目以外は俺だけ……いや、なんて言えばいいんだ?
あー、ようするにだ、俺とお前にしか見えないようにしておいたってわけだな。
いいか、家族の俺に対する好感度は最高頂、いわゆるMAX状態のはずだ――」
監禁ってマジ? ……って、家族の好感度MAX?
好感度……
ちらっと、さっき隅に追いやった例の絵本を見た。
『好き嫌いはバッテン、パパ嫌いはハナマル』
ふぅむ。
「なあ、俺のことどう思う?」
「あなたを見てると、この世にごみなんてないと思えるわ。
あなた以外」
「かわいい」
ふむ……ガキはともかく、嫁の好感度は確かにMAXだな。
ただし、悪いほうにだけど。
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